GW×RGA×SB C&S 対談インタビューその1 -日本のDevOps市場について語る-
はじめに
みなさんこんにちは。SB C&Sで事業開発を担当している佐藤です。
このたび、株式会社グローバルウェイ(以下GW)、株式会社リアルグローブ・オートメーティッド(以下RGA)、そしてSB C&Sが、DevOps領域に関して協業していきます。そこで、どのような体制で協業していくのか、日本市場におけるDevOpsの現状についてインタビューさせていただきました。
今回は前編として、GWよりビジネスアプリケーション事業部セールス&マーケティンググループ部長の安積龍(あさかりょう)氏、同部 中尾慶(なかおけい)氏、RGAより執行役員の今井大亮(いまいだいすけ)氏に参加していただきました。SB C&Sからは、竹石渡(たけいしわたる)がインタビュアーを務めさせていただきました。
コロナウイルスの状況下でIT業界はどのように変わっていくべきか等、タイムリーな話題もありますのでぜひ最後までご覧ください。
(Zoomによるリモートインタビューで行いました。)
会社紹介
SB C&S竹石渡:
-さっそくではありますが、会社概要について教えてください。
RGA今井氏:「リアルグローブ・オートメーティッドは、ITの自動化によりビジネスを加速させ事業競争力の強化を支援することをミッションとしています。具体的には、ITによる差別化やDX推進が叫ばれる現在、自動化導入の支援サービスに取り組んでいます。」
-ありがとうございます。RGA様はもともと株式会社リアルグローブの一部門でしたよね。
RGA今井氏:「はい。もともとリアルグローブ・オートメーティッドは、株式会社リアルグローブのIT自動化部門でした。ソフトウェアの品質保証、テストを手がける株式会社SHIFTに声をかけていただき、IT自動化部門を分社化し2020年2月に設立された新会社です。東証1部上場企業であるSHIFTグループにリアルグローブ・オートメーティッドが参画することで、サービス提供力の向上やSHIFTグループの一員として会社基盤の強化を図りさらなる成長を目指しています。」
-SHIFTグループに参画され、今後ますます事業が大きくなっていきそうですね。GW様はいかがでしょうか?
GW安積氏:「弊社は、ビジネスアプリケーション事業とソーシャルウェブメディア事業の2つを軸に事業展開しています。私と中尾が所属しているビジネスアプリケーション事業部では、"つなぐ(Connect)"をキーワードにコンサルティングからアプリ開発、最新テクノロジーの実装、保守の他、WebメディアやEC基盤も含めたデジタルマーケティング領域においても支援しています。」
-ありがとうございます。GW様はかなり幅広く事業展開しているということが伝わりました。
国内のDevOps実践状況について
-つぎに国内のDevOpsの実践状況について感じていることを教えてください。
(RGA 今井大亮氏)
RGA今井氏:「昨今顧客からのDevOpsやアジャイル開発の相談件数が増え、盛り上がりを感じています。一方で顧客によってDevOpsに対する理解度、レベル感にばらつきがあるように感じます。さらに、同じ社内であっても現場と経営陣で意識や理解度に差があるように感じています。」
(GW 安積龍氏)
GW安積氏:「DevOps = 開発分野だと勘違いしている顧客が多い印象を受けますが、DevOpsはあくまでもDXを実現するための一要素であり、DX=ビジネスなので、DevOpsもビジネスの一つと捉えるべきだと考えています。そのため、DevOpsを検討する以前にビジネスをどのように変革していくべきか考えることができていない顧客が特に課題を持っているように感じます。」
-お二人のおっしゃる通りですね。やはりツールを導入することで満足するのではなく、ビジネスについて考える必要があると思います。
RGA今井氏:「世界と比較した際に日本企業のよくあるケースとして、ユーザー企業はITに詳しくないまま外注し、DevOpsの本質を理解しないまま取り組んでいるように感じます。このような状況下のため、内製化ができずDevOpsを理解してもらえないという悪循環が生まれているように感じます。」
GW安積氏:「日本においては、アプリケーションやサービスなど、ビジネスそのものを外注していることが多く、依存しているため、内製化していくことも重要ではありますが、外注業者においてもDevOpsなどを取り入れていくことで、アプリやサービスの品質などを向上させることで、日本企業そのものの競争力を高める支援も必要だと感じます。」
コロナウイルスの状況下でビジネスの影響について
-コロナウイルスの流行前後で案件やお取引に変化はありましたか。
RGA今井氏:「年度末、受注見込みの高かった案件の予算がコロナ対策にあてられ流れたりするケースもありました。一方で、ニューノーマルな働き方が求められている状況を鑑みDevOpsを実践していこうという顧客もいらっしゃいます。刻一刻と変化する事業環境に対して、企業ごとにDevOpsに対する取り組みの姿勢が明白になった印象を受けました。」
(GW 中尾慶氏)
-この状況下でIT投資をするという英断が後々大きな差別化の要因になるかもしれないですね。私も、コロナのフェーズによってIT投資の方針が変わってくると思います。緊急事態宣言が発令された時期は、テレワークを行うためのインフラを整備することがいち早く求められました。その後、Withコロナとなり継続的にコロナウイルスと向き合って働いていかなければならない現在こそ、自動化することで出社する頻度を抑えようといった方針や、在宅環境での迅速なチーム開発を行っていこうといった取り組みが重要視されるのではないかと思います。
両社の協業について
-RGAとGWが協業することによってどのようなシナジーを生み出そうと考えていますか。
RGA今井氏:「インフラのIT自動化をメインに行なっている弊社がコンテナの基盤を構築し、コンテナアプリケーションの開発はGW様と協業していきたいと思います。」
GW安積氏:「やはり、コンテナの普及によりレイヤーが抽象化され、明確に切り分けすることが難しくなってきています。また、業務やサービスも複雑になり、顧客を1社だけで支援することが難しくなってきているように感じます。そこで、技術力の高いRGA様にコンテナ基盤や自動化の環境構築をしていただき、弊社がその上のアプリケーションやサービスの開発を支援することで、顧客のDevOpsの取り組みを包括的にサポートできるという付加価値を提供できると考えています。」
-RGA様、GW様が協業することで、顧客にとってインフラ基盤の構築からアプリケーション開発まで包括的にDevOpsの取り組みを支援し、シナジーを生み出すことができるのですね。ご貴重なお話をいただきありがとうございました。
みなさま、ご貴重なお話ありがとうございました!「対談インタビューその2」に続きますので、ぜひこちらもご覧ください!
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