ポストVMware時代を支えるオープン仮想化基盤 ― SUSE Virtualization

はじめに
みなさん、こんにちは SUSEソフトウエアソリューションズジャパン株式会社 ソリューションアーキテクトのCheng(チェン)です。
近年、企業のIT基盤は大きな変化の波に直面しています。そのひとつが、VMware製品からの移行です。サブスクリプションモデルやサポート体制の変化を背景に、既存の仮想化基盤を見直す動きが急速に広がっています。
本ブログでは、VMwareからの移行先として注目されるSUSE Virtualizationについて、その特長とクラウドネイティブ時代における価値をご紹介します。
SUSE Virtualizationとは
SUSE Virtualizationは、SUSE Linux Enterpriseを基盤としたオープンソースベースの仮想化ソリューションです。KVMやQEMUといった業界標準の技術を採用し、エンタープライズ品質のサポートを提供することで、安心して長期運用できる仮想化環境を実現します。
単にVMwareの代替として使えるだけでなく、SUSEが強みを持つKubernetesやクラウドネイティブ環境との統合にも対応している点が特徴です。これにより「今あるVMをどう動かすか」だけでなく「将来のIT基盤をどう進化させるか」という視点で選べるプラットフォームとなっています。
特長とメリット
オープンで持続可能な基盤
標準化されたOSS技術を活用することで、特定ベンダーへの依存を避けられます。これにより、ライセンスや製品ロードマップに縛られることなく、将来のIT戦略やシステム拡張にも柔軟に対応できます。
Kubernetesとのシームレスな統合
SUSE RancherやSUSE Virtualizationと組み合わせることで、仮想マシンとコンテナを統合的に管理できます。既存のVMワークロードをそのまま維持しつつ、必要に応じてクラウドネイティブ環境へ段階的に移行可能です。これにより、従来のシステム資産を最大限活かしながら、最新のアプリケーション開発手法や運用モデルにスムーズにシフトできます。
移行を支援するサポートとツール
VMwareからの移行に対応したツールやベストプラクティスを提供し、停止リスクやコストを最小限に抑えます。SUSEとパートナーが計画から運用定着までを支援することで、安心してモダナイゼーションを進められます。段階的な移行により、業務への影響を抑えつつ次世代IT基盤へスムーズに移行できます。
おわりに
このように、SUSE Virtualizationは単なるVMwareの代替ではなく、ポストVMware時代における次世代仮想化基盤としての役割を担っています。オープンかつ持続可能な技術を土台に、既存システムの延命とクラウドネイティブへの進化を両立させることが可能です。
VMwareからの移行を検討されている方は、ぜひ一度SUSE Virtualizationをご検討ください。みなさまの新しいIT基盤づくりの一助となれば幸いです。
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この記事の著者:Jianqiang Cheng
Kubernetes、仮想化技術を専門とし、エンタープライズITのモダナイゼーションを支援。お客様のインフラ移行・最適化に向けた提案と技術支援を担当しています。

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