2019.05.30

ZDNet Japan デジタルトランスフォーメーションセミナー「ポスト2020のIT再考 ビジネスを勝ち抜く"アジャイルエンタープライズ"の世界」レポート

DevOps Hub編集部
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こんにちは、SB C&Sの眞下です。
2019年5月29日に行われた、ZDNet Japan デジタルトランスフォーメーションセミナー「ポスト2020のIT再考 ビジネスを勝ち抜く"アジャイルエンタープライズ"の世界」に参加しました。
(主催:朝日インタラクティブ株式会社 協賛:ヴイエムウエア株式会社/SB C&S メディアスポンサー:ZDNet Japan 開催場所:ベルサール御成門タワー)
今回は、セミナーの模様をご紹介いたします。

本セミナーの定員は50名でしたが、会場は満席となり大盛況となりました。

アジェンダ

1. 『MaaS(Mobility as a Service)時代への対応
  ~社内にシリコンバレー流をつくる~』
   株式会社デンソー 成迫 剛志 氏
2. 『VMwareが考えるDXにおけるマルチクラウド戦略』
   ヴイエムウエア株式会社 古山 早苗 氏
3. 『DX成功のカギはDevOpsにあり!』
   SB C&S株式会社 竹石 渡
4. 『【対談】デジタル変革にまつわる"嘘"と"真実"
   --本当に企業がやらなくてはならないことは何か』
   株式会社クレディセゾン 小野 和俊 氏
   ヴイエムウエア株式会社 古山 早苗 氏
   朝日インタラクティブ株式会社 國谷 武史 氏(モデレーター)

1.MaaS(Mobility as a Service)時代への対応~社内にシリコンバレー流をつくる~

自動車産業は、100年に一度とも言われる大きな変革期を迎えています。
特にMaaS(Mobility as a Service)と呼ばれる「移動のサービス化」の領域では、新興のテック・スタートアップ企業が続々と参入し、競争が激化しています。

彼らはディスラプター(創造的な破壊者)とも呼ばれ、新たなビジネスを生み出すために様々な取り組みを行っています。
・「ゼロからイチを創る」ために「デザイン思考」や「サービスデザイン」を使う
・「早く作る、安く作る」ために「テクノロジー」を活用する
・「作りながら考える、顧客と共に創る」ために「アジャイル開発」をする

彼らと互角に戦い、または対等に協業していくためには、サービスをいち早く開発・実装し、ユーザーレビューを受けて高速に改善サイクルを回していく手法、組織、そしてカルチャーが必要になります。

本セッションでは、デンソー社におけるこれらの取り組みについて紹介していただきました。

デンソー社では2017年よりデジタルイノベーション(DI)室を立ち上げており、現在は8つのアジャイル開発チームと約70名のメンバーで構成されています。
DI室の位置づけは「変革を推進する事業部、横断プロジェクト、お客さまに変革の手段と手足を提供する」というものです。

様々な取り組みを紹介していただきましたが、特に「アジャイル開発を実践するために、ホワイトボードと付箋紙だらけの部屋を8部屋用意した」というお話が印象に残りました。

ディスカッションに参加した社員からは「新しい技術に触れ、自分が進化しました」「スタートアップの働きやすさと厳しさが社内にある」といった感想が得られたとのことです。

最後に「新興のテック・スタートアップ企業と互角に戦い、または対等に協業していくためには、パッションもシリコンバレー流にすることが大切」というお話をいただきました。

2.VMwareが考えるDXにおけるマルチクラウド戦略

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ヴイエムウエア株式会社 古山 早苗 氏

これまでヴイエムウエア社はデータセンターで提供されるリソースを仮想化し、それらをソフトウエアで制御することにより運用を高度化・自動化する「Software-Defiend Data Center (SDDC)」を実現しました。

SDDCは現在、ハイブリッドクラウド基盤として利用される段階にきていますが、次はマルチクラウド環境やDXを実現する基盤としての活用を目指しています。

本セッションではDXを実現する上で重要となる、ヴイエムウエア社が考えるこれからのインフラストラクチャのあり方とそれを支えるテクノロジーについて紹介していただきました。

あらゆる企業でマルチクラウドの活用が進んでいる中で現状「ハイブリッドクラウドはIT部門が主導」「パブリッククラウドは開発者/業務部門が主導」というクラウドの管理がバラバラという企業が多いです。
一元管理していないことによりリソースを有効活用できていなかったり、課金形態が最適でないという弊害が出てきます。

また、現代のITが解決すべき課題は「人的リソースの最適化」「提供プロセスの最適化」「コストの最適化」など多岐に渡ります。

上記の問題や課題を解決し、安定性・可用性・拡張性・可視性を担保する製品として「VMware Cloud on AWS」「VMware Cloud on Dell EMC」「VMware Enterprise PKS」を紹介していただきました。

最後にヴイエムウエア社として「お客さまご自身のビジネス変革に集中していただけるように、様々なクラウドの複雑さを意識しない環境の提供を目指します」というお話をいただきました。

3.DX成功のカギはDevOpsにあり!

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SB C&S株式会社 竹石 渡

昨今デジタルトランスフォーメーション(DX)のトレンドが進み、一部のWeb系企業だけではなく、インダストリー問わずビジネスの主戦場がソフトウエアにシフトしてきています。

この背景から、顧客のニーズに合わせて迅速なソフトウエア開発を行うために、DevOpsに取り組む企業が増えつつあります。

本セッションではなぜDevOpsが必要なのか、どういった変革が必要なのかについてご紹介いたしました。

経済産業省によって「2025年の崖」が発表され、以下のようなリスクがあげられました。
・2017年では、IT予算の8割を守りに使っているが、2025年には9割に増加する
・2025年には、IT人材不足は43万人に拡大する
・それに伴い2025年以降、経済損失は12兆円になる

こうはならないよう、経済産業省は2025年までに以下のような指針を出しています。
・技術的負債を解消し、IT予算比率(守り:攻め)を8:2から6:4にする
・内製化を推進し、IT人材比率(ユーザー:ベンダー)を3:7から5:5にする

特に内製化に関してはDXを実現する上で非常に重要なキーワードです。
インダストリー問わずあらゆるものがソフトウエア化している中で「いかに迅速に開発できるか」が競合との差別化要因になります。そしてそんな大事な部分を他社に丸投げしていては到底、競合に優位に立つことはできません。

こう言った技術的負債の解消や内製化を進めるためのヒントが「DevOps」です。
※DevOpsとは

セッション後半ではSB C&SのDevOpsビジネスについてご紹介いたしました。
SB C&Sでは、DevOpsに関する様々なツールや役務を提供しており、
お客さまのご要望に応じて、それらをコーディネーションしてご提案を行っております。

4.【対談】デジタル変革にまつわる"嘘"と"真実"--本当に企業がやらなくてはならないことは何か

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株式会社クレディセゾン 小野 和俊 氏 ヴイエムウエア株式会社 古山 早苗 氏
朝日インタラクティブ株式会社 國谷 武史 氏(モデレーター)

本セッションでは「デジタル変革」の輪郭をあらわにし、本当に企業がやらなくてはならないデジタル変革とは何かについて議論していただきました。

主な議論項目は以下の通りです。
・デジタル変革の目的と取り組み
・組織作りの工夫
・5年後、10年後までにどういった取り組みが必要か

様々な議論に花が咲きましたが、特に印象的だったのは以下の2点です。

小野氏「デジタルという名前の付いている部署ができたら、雰囲気的にはデジタルに取り組んでいる感じになります。ただ、急に配属になったんですけど何やったらいいかわからなくて...といったような人が集まって、情報がないのに情報交換を繰り返すなど、実際にはデジタル変革が進んでいないのに進んでいる感が出ることが危険だと感じました」

古山氏「現代は、分散・集中の振り子が双方向で同時に起こっています。いま選択したものが正しいというのは、いまのスナップショットだけです。価値というものは変わっていくので、常に最適を選択して進み続ける必要があります。大いなる塩漬けはアリですが、いずれ箱舟になります。いまが考えるときです」

本セッションは、古山氏の「大いなる塩漬け」という発言に対して小野氏が「心の中でいいねボタンを連打しました」という発言をするなど、お二方のやり取りもあって大盛況となりました。

おわりに

本セミナーは、劇的に変化するこれからのビジネスの世界を勝ち抜くため、IT活用と組織について戦略と戦術の両面から何をすべきかを考える機会となりました。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

関連リンク

成迫 剛志 氏 ブログ「成迫剛志の『ICT幸福論』」
小野 和俊 氏 ブログ「小野和俊のブログ」

この記事の著者:DevOps Hub編集部

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