今回は、Ansys Discoveryの固有値解析とアセンブリモデルの構造解析の事例をご紹介します。
解析事例1.ギアハウジングの固有値解析
製品特有の揺れやすい振動数を固有値といいます。固有値と製品に加わる振動数が一致すると共振が発生します。共振が発生すると製品が大きく変形し、破壊の原因にも繋がるため、設計において固有値を把握することは大変重要です。
固有値解析では製品の固有値と、どのように振動するか(固有振動モード)を求めることができます。
ANSYS Discovery 2022 R1から、最大12の固有振動モードを出力することができるようになり、幅広い振動数での変形を把握できます。
解析事例2. ピストン・クランク アセンブリモデルの構造解析
製品の多くは、ボルトや歯車などの様々な部品の集合体であり、形状検討の際は、他の部品との兼ね合いを考慮しなければいけません。部品が増えるほど接触定義が煩雑になり、解析時間も長くなってしまいます。
一方、Ansys Discoveryではアセンブリモデルの部品間を自動的に固着し、複雑なモデルでも煩雑な接触定義をせずに短時間で解析が完了します。
今回は、Ansys Discoveryで行える固有値解析とアセンブリモデルの解析について紹介しました。
その他にも、熱応力解析やトポロジー最適化、パラメータ最適化などに対応しており、どの解析においてもAnsys Discoveryは高速計算を得意としているため、スムーズな設計検討を実現できます。
Ansys Discoveryに少しでも興味をお持ちでしたら、SB C&Sまでご相談ください。
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SB C&S株式会社
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