SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

SB C&S

SLM「Phi-3」登場! Azure AI Studioを利用したモデル検討から整理

AI
2024.06.25

みなさんこんにちは。

20245月に開催されたMicrosoft Buildではさまざまな製品・サービスに関するアップデートが発表されました。 このうち、SLMならびにPhi-3に関するアップデートが気になったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回はPhi-3の概要について、Azure AI Studioに関する説明を交えつつご紹介いたします。

本ブログ記事はPhi-3に関するものではございますが、一部Azure OpenAI ServiceGPTを例にご説明している箇所がございます。 Azure OpenAI ServiceGPTについては基礎的な内容を以前のブログ記事でご紹介しておりますのでご参照ください。

SLM Phi-3

Azure OpenAI Serviceで提供されているGPTは一般に「LLM(Large Language Model、大規模言語モデル)に分類されます。 LLMは大量のデータを用いて学習され、自然言語を表現するために多数のパラメータを持ちます。 パラメータが多いほど、モデルはより複雑な自然言語の表現を理解したり生成したりすることができます。 GPT-4の正確なパラメータ数は公表されていませんが、Microsoft Learnでは1.4兆と推定されています。 精度や汎用性といった面での利点がある一方、「大規模」言語モデルであるが故にGPTを稼働させるには潤沢なコンピューティングリソースが必要です。

Microsoft社は以前からSLM(Small Language Model、小規模言語モデル)として「Phi」と呼ばれるAIモデルを開発していました。 パラメータ数が少なく軽量という特徴があります。 軽量であるため、クラウドだけではなくエッジやデバイスなど(潤沢なリソースが用意できない環境)で利用する道も広がります。 レイテンシーを抑える手として検討されるケースもあるでしょう。

現在、Phi-3には4種類のモデルがあります。

Phi-3-vision 42億パラメータ、マルチモーダル (コンテキスト長: 128k)
Phi-3-mini 38億パラメータ (コンテキスト長: 4kまたは128k)
Phi-3-small 70億パラメータ (コンテキスト長: 8kまたは128k)
Phi-3-medium 140億パラメータ (コンテキスト長: 4kまたは128k)

各モデルの詳細情報については、Azure AI Studioのモデルカタログで確認できるようになっています。
az-phi3-1.png

モデル名に含まれる「4k」や「128k」といった表記はコンテキスト長を表しています。

任意のモデルをクリックすると、以下のようにモデルの詳細情報を確認することが可能です。 以下は「Phi-3-mini-4k-instruct」の画面です。
az-phi3-2.png

続きをご覧になる場合は下記をご記入ください。

EV_袋とじ_技術ブログ
職種必須
入力例:foo@example.com
入力例:0312345678
SB C&Sとのご関係必須
個人情報保護方針必須
■SB C&S(株) は、お客さまの個人情報 (氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど) を、個人情報保護法、および、当社プライバシーポリシーに従い適切に取り扱います。 <https://cas.softbank.jp/privacy/> 詳細な個人情報の利用目的は、以下に定めるとおりとし、これらに関連する目的を含むものとします。 (ただし法令により例外として扱うことを認められている場合を除きます。) 1. IT流通サービスの提供 ・お取引にかかわる当社のシステムの機能提供のため ・お取引にかかわるお見積もり、受発注、物品・サービス・役務等の提供を行うため 2. 会員サービスおよび対象サービスの提供 ・会員サービスおよび対象サービスを提供するため ・会員サービスおよび対象サービスに関連して、お客さまに商品の発送、サービス、コンテンツ、インセンティブおよび情報を提供するため 3. 広告・宣伝・マーケティング お客さまの同意に基づき、または法令で許容されている範囲および手段で、当社または他社の商品やサービス、キャンペーンやセミナーなどのダイレクトメール、メールマガジンなどの広告を、お客さまに送付または表示するため 4. サービスの改善および研究開発 既存サービスの改善および新サービスにかかわる当社による研究開発のため 5. お問い合わせ等への適切な対応 サービスまたは広告等にかかわるお客さまからのお問い合わせやクレームに、当社が適切に対応するため 6. 不正行為等の防止・対応 詐欺、サイバー攻撃、その他の違法または不正なおそれのある行為を防止、調査、および特定して、当社または第三者の権利利益を保護するため なお、上記以外の目的で当該個人情報を利用させていただく場合は、その都度、その利用目的を明確にし、お客さまから事前の同意をいただきます。 ■お預かりしたお客さま情報はお客さまご本人から、当社の運営上支障が無い範囲で閲覧、修正、削除を要求することができます。 その場合はお問い合わせ先までご連絡いただけますようお願いいたします。  ・メールアドレス : SBBGRP-ENGINEER-VOICE@g.softbank.co.jp