リモートワーク:気を散らさないで成果をあげる9つのTips
皆さまは、リモートワークをしていますか? 柔軟な働き方としてリモートワークに注目している企業の方々も多いのではないでしょうか。国内においてもクリエーションラインさんのように、全社リモートワークを積極的に実践されている企業もあります。
- 全社リモートワークDAYレポート #Kaizen
https://www.creationline.com/lab/22053 - 全社リモートワークDAYレポート フィードバック編 #Kaizen
https://www.creationline.com/lab/22070
今回は、先日のブログ「リモートワークはより強いDevOps文化を形成する」でご紹介した、GitLab社のリモートワークに関するTipsをご紹介します。
1.ルーティンを確立する
" When it comes to productivity, nothing beats a well-established routine: "
生産性に関して言えば、確立されたルーティンが最も良いと言われています。
- 早く起きてエクササイズで体を起こす
- 当日のプランを事前に立てる
- 数時間の「集中時間帯」を設定する
- 翌日のプランを立てる
- 仕事を切り上げて自分を「切断」する
- 早く寝る
- 繰り返す
上記のようなことが退屈であることはわかっていますが、それらを行うことで皆さんの趣味などに時間を割くことができるようになります。また、自分の時間を他人のために残しておくのではなく、自分の計画を綿密に立てましょう。
これをしばらく続けると、皆さんのルーティンは1つの習慣となるでしょう。そうすれば、仕事を始めるタイミングや、ランチを取るタイミングなど、意思決定に必要な気力やエネルギーの消費を最低限にすることができますし、決まった時間にすんなり仕事を始めて、なおかつ意思決定に必要なエネルギーを他のことに代用できます。
2.MITを書き出す
ここでいうMITとは、大学ではなく "Most Important Thing"の略です。
このアイデアはシンプルで、「その日にやりたいことで重要なことを書き出しましょう」です。
朝一でやることを手帳に書き出したりするのをイメージしてみましょう。ポイントは、このリストは「視覚的な合図」となり、やりたいことやフォーカスしたいことを整理するのに役立ちます。
3.集中時間帯を予約する
それぞれの日で3〜4時間ほどのタイムスロットを集中時間帯として確保しましょう。またこの時間帯は、適度な休憩を入れながら、完全に邪魔の入らない集中できる環境を作りましょう。
4.通知をOFFにする
少なくとも、上記の集中時間帯は集中するため、メール、電話、チャットの通知をOFFにします。
この記事を書いたGitLab社のMatej Latin氏は、Slackやメールの通知を常時OFFにしており、集中時間帯以外にチェックするようにしています。カリフォルニア大学のアーバイン校のリサーチによると、一般的なオフィスワーカーはタスクが一時的に中断した後、オリジナルのタスクに戻るまで平均で25分かかっているとのことです。
5.ずばっと仕事を切り上げる
リモートワークをすることは、常時働く必要があるという意味にはなりません。オフィスにいるときのように仕事を扱うべきですし、働く時間をきっちり決めるべきです。会社関連のすべての事柄から自分を切断して、家族と過ごしたり、本を読んだり、ゲームをしたりする時間を作りましょう。
Matej Latin氏は午後8時〜翌朝の9時までを"Do not disturb(ひとりにしてください)"モードに頭を切り替えているそうです。ドーパミン・ラッシュに対して、脳がハードワイヤーされているので初めのうちは難しいかもしれませんが、意識することでできるようになると思います。
6.自分自身で締め切りを設定する
我々は、締め切りに対してネガティブな連想をしてしまいますが、自分で自分に課した締め切りはそれとは異なります。
まず、その締め切りは現実的である必要があります。その期限を守れなければ、燃え尽きたり、慢性的に無気力な状態になるでしょう。自分で自分に締め切りを作ることの素晴らしさは、タスクを乗り越えたときの達成感にあります。多くの人は、モチベーションが空気のようににじみ出てくるものだと思っていますが、そうではありません。モチベーションを得る最善の方法は、たとえそれが小さく見えないものであっても成果を上げることです。
7.一つのことに集中する
この論文によると、マルチタスクは本当に神話レベルです。たとえ、皆さんが例外だと思っても、現実はあるものから別のものに切り替えるときにエネルギーと注意を無駄にしています。
8.仕事をする部屋を確保する
可能であれば、仕事用の部屋を1つ確保しましょう。寝る場所であったり、他のことをする場所で仕事をしないようにしましょう。それができないと皆さんの脳はすぐに連想を始めて、寝るのか?働くのか?の焦点が定まらなくなってしまいます。コワーキングスペースや、コーヒーショップで自分なりの集中方法や場所、タイミングを確保するのも手です。
9.やることをSpreadsheetで整理する
Matej Latin氏は、自分のやること、終わったこと、優先順位などを以下のようにGoogleスプレッドシートで管理しているそうです。タスク管理ツールや共有ツールは無数にありますが、見える化するというのが大事なのでしょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか? GitLab社は、リモートワークをベースにしながら、開発規模を急速に拡大している企業です。これらの全ては当てはまるかどうかわかりませんが、部分的に取り込めそうなTipsはあるかと思いますので、皆さまの参考にしていただけると幸いです。
●本記事は、以下を参照意訳したものです。
Remote work : 9 tips for eliminating distractions and getting things done.
https://about.gitlab.com/2018/05/17/eliminating-distractions-and-getting-things-done/
この記事の著者:加藤学
テクニカルフェロー
エンタープライズ領域での開発から運用監視までの幅広い業務経験を活かし、事業開発やマーケティングチームと一緒になってビジネスの立ち上げを行っている。日本とアメリカ、特にシリコンバレーへ滞在し、新規プロダクトの発掘調査や国内外の新規パートナーリクルーティング、技術戦略、ポートフォリオの策定など、技術をバックグラウンドにしたさまざまな活動を行っている。最近では、DevOpsを始めとした開発者向けビジネスの立ち上げを行い、プロジェクトの責任者として慌ただしい日々を送っている。
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