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VMware Workspace ONE へのEMMマイグレーションソリューションのご紹介

仮想化
2019.03.19

企業によるモバイルデバイスとクラウドサービスの利用

iPhoneやAndroidといったスマートフォンをはじめ2-in-1端末、タブレット端末といったモバイルデバイスを導入している企業は非常に多いと思います。これらのモバイルデバイスはその利便性から、SaaS等のクラウドサービスの利用にも最適です。その利便性に対するセキュリティ対策も当然検討されてきました。MDM(モバイルデバイスマネジメント)はその代表的なソリューションの一つと言えます。デバイス管理、紛失時対応といったMDMの必須の機能だけではなく、利用するアプリケーションの管理、資料などのコンテンツの管理、クラウドサービス等のSSOなどを提供することで、モバイルデバイスをより活用できる製品も登場しています。これらはEMM(エンタープライズモビリティマネジメント)と呼ばれ、モバイルデバイスに様々な利用方法を提供することができます。
積極的にモバイルデバイスの利用を検討している企業は、特にこのEMMに注目していることも多いでしょう。
また、既に導入済みのMDM製品からこのEMM製品へ移行することで、さらなるモバイルデバイスの活用を検討している企業も多いと思います。

EMM移行の懸念点

さて、EMM移行に際してどのような問題点が考えられるでしょうか?

簡単に書くと、既存のEMMからデバイスの登録解除と新規のEMMへデバイス登録といった利用者の作業が必要です。

モバイルデバイスの台数が少なければ、利用者の代わりに管理者が作業をすることもできるかもしれません。しかしながら、モバイルデバイスの台数が数百、数千となった場合、そこに必要な工数は大変大きくなり現実的ではありません。このような場合、やはり利用者に作業を実施してもらう必要がありますが、他にも発生する課題や懸念がいくつもあります。

  

  • 利用者への手順の作成と案内
  • 利用者へのサポート対応
  • 多数のモバイルデバイスの同時移行
  • EMM切り替え作業によるモバイルデバイス利用開始の遅れ

  

特にモバイルデバイスの利用開始が遅れることは、企業としては避けたいリスクです。

このような課題や懸念は、移行作業の自動化、簡易化を行うWorkspace ONE マイグレーションソリューションを活用いただくことでクリアすることができます。

ブログD1.jpgWorkspace ONE マイグレーションソリューション

下記の図はWorkspace ONEマイグレーションソリューションの概要図です。ここではMobileIronからWorkspace ONEへのマイグレーション時の流れを例として説明します。

ブログD2.jpg

サーバー: インターネット上でサービスを提供します。利用者のデバイスはこのサーバーにアクセスします。
クライアント : 社内に設置します。サーバー方向へのアウトバウンド接続の確立を行い、ファイアウォール等のネットワーク変更を最小限にします。
移行サーバー : 社内に設置します。マイグレーションソリューションのメインとなります。
利用者が移行を開始するボタンをタップすると、インターネット上のサーバーへデバイスの情報が送信されます。サーバーは受け取ったデバイス情報を、確立済みの接続を使用してクライアントに送り、クライアントはその情報を移行サーバーへ送信します。
デバイス情報を受け取った移行サーバーは、デバイスの情報を検証し、APIを利用してMobileIronへデバイスの登録解除リクエスト、Workspace ONEへデバイス登録リクエストを行います。

通常の移行手順とWorkspace ONEマイグレーションソリューションの移行手順

ここでは利用者の目線でEMM移行にともなう作業を確認します。下記の左の流れは通常の移行手順です。利用者の手動による作業手順も多くなります。また、モバイルデバイスへの慣れも個人差があるため、不慣れな方は移行作業に必要な工数も増えてしまいます。
右の流れはWorkspace ONEマイグレーションソリューションによる移行手順です。利用者はWebクリップをタップし、移行作業が完了するのを待つだけです。

ブログD3.jpg

Workspace ONEマイグレーションソリューションを利用することで、作業手順を大きく簡素化できることがお分かりいただけるかと思います。移行作業全体の工数を大きく削減し、移行プロジェクトを円滑化することで、予期せぬ障害などのリスクも最小限に抑えることができます。
モバイルデバイスの活用のためにWorkspace ONEの導入を検討しいる方、多数のモバイルデバイスがあり、移行について懸念されている方、本ソリューションを是非ご検討ください。

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第3技術部 2課
佐竹 亮介