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シンプロビジョニングとは

仮想化用語辞典
    2019.08.05

    シンプロビジョニングとは?

    シンプロビジョニングとは、ストレージ(外部記憶装置)の物理的な容量の消費を効率化する技術を指します。それだけでなく、用意したストレージよりも大きな容量を仮想的に提供する技術でもあります。

    ストレージは通常、容量増強やデータの共有などを目的として、1台〜複数台のサーバーに接続されます。ストレージはサーバーからのデータ配置要求に応じて容量を割り当てますが、サーバーが割り当てを要求してくる容量は、"書き込まれているデータそのもの" が必要とするサイズ=実効容量を上回るケースがしばしば発生します。
    例えば、「仮想化されたサーバーが仮想マシンのディスク10GBの配置を要求してきたが、実際にそのディスク内に書き込まれているデータ=実効容量は2,3GBしかない」といったケースです。従来のストレージは要求された全量を割り当ててしまうため、このケースでは実に70〜80%もの容量が無駄に割り当てられてしまうことになります。

    シンプロビジョニングは、このような無駄を省きます。サーバーに対してはあたかも要求された全量を割り当てたかのような応答、すなわち仮想的な容量の割り当てを行いつつ、ストレージ上では実効容量の分(+多少の余剰 管理者が指定可能)だけを確保することで、容量の消費を最小限に抑えます。
    なお、この仮想的な割り当ては、ストレージが本来持っている物理的な容量を超えて行うことができます。そのためサーバーは、実際よりも大きな容量が用意されているかのようにストレージを利用することが可能です。

    シンプロビジョニングのメリット

    ■設備コストの削減

    従来は、将来的なストレージの利用を見越して物理ディスクを余分に用意することが多くありました。しかし、シンプロビジョニングの利用を前提とすれば、実効容量(+ある程度の余剰)の分だけ物理ディスクを調達し、本当に必要な場合にのみストレージを拡張すればよいため、初期投資を最低限に抑えられるのです。また、結果としてディスクドライブの稼働量を減らすため、消費電力も削減できます。

    ■人的な運用コストの削減

    シンプロビジョニングを実際に行う際には、ストレージ仮想化で物理容量を集約(プール化)し、管理作業を統合します。統合したストレージのみを管理すれば良いため、運用コストの削減が実現可能です。さらに、何らかの理由でデータが破損し、リストアしなくてはいけない状況に陥った場合でも、データが一元管理されているため、復旧がスムーズかつ早くなるという利点もあります。

    ■既存ストレージ容量の実質的な拡張にも

    非シンプロビジョニングの状態で利用していたストレージにおいては、機能を有効化することで使用されていない容量を解放できます。機器の追加などをすること無しに、全体の記憶容量が拡張されたのと同等の効果を得られます。

    導入のメリットが多く、グリーンITの実現にも一役買っているため、各企業からの注目度が高い技術だといえるでしょう。

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    著者紹介

    SB C&S株式会社
    C&S Engineer Voice運営事務局

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