SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

SB C&S

第3世代のAPM「Dynatrace」 その1

その他
    2020.04.09

    Dynatraceのご紹介

    みなさんこんにちは。SB C&Sの佐藤です。

    本記事では、第3世代のAPM(Application Performance Management)と呼ばれている「Dynatrace」についてご紹介させていただきます。

    みなさんは、「第3世代のAPM」「ユーザーエクスペリエンスの監視」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。ここでいうユーザーエクスペリエンスとは、製品やサービスを利用して得られる体験の総称です。

    近年、「Dynatrace」のようにユーザー視点で、Webページやアプリケーションの応答時間を監視する第3世代のAPMの需要が高まっています。

    今回は、なぜ第3世代のAPMの需要が高まっているのか、どのような課題を解決するのかについて解説させていただきます。

    ■ユーザーエクスペリエンスの重要性

    apm3

    パソコンやスマートフォンを利用して買い物をする際に、「ページ読み込み速度が遅い。」「Webサイトやスマホアプリが使いにくい。」とイライラし、他のWebサイトやスマホアプリに切り替える。

    誰しも一度や二度は、同じような経験があるのではないでしょうか。(2017年にGoogleが発表した調査によると、「サイトの読み込みに3秒以上かかるページからは、53%の訪問者が離れている」そうです。)

    オンラインショッピングに限らず、動画サイトやスマホゲーム等、身の回りを振り返ってみると、現在は競合他社による類似のサービスが溢れかえっています。

    このような背景から「ページ読み込み速度が速い。」「スマホアプリが使いやすい。」といった、他社との差別化の要因となるユーザーエクスペリエンスの重要性が高まっています。

    つまり企業はユーザーエクスペリエンスを改善し、ユーザーにとってより良いサービスを提供し続けなければ生きていけない時代となっていると言っても過言ではありません。

    ■従来のAPMでは対応できていない

    しかし、従来のAPM製品ではユーザーエクスペリエンスを改善できるようなシステムの監視に対応できていません。実際に「70%のWebサイトの障害(ページの反応時間が遅い、サイトが表示されない等)は、ユーザーの報告によって発見されている」と言われているのが現状なのです。

    これは従来のAPM製品によるシステムの監視が、ネットワーク機器の設定、CPU使用率、メモリ使用率、サーバーのトラフックやログといったインフラにフォーカスしており、アプリケーションの監視に注力していなかったためです。

    そのため、管理者がインフラ側で障害を認識していなくても、ユーザーが障害を認識していることが多発していました。このような結果、ビジネスの機会を損失していたのは言うまでもありません。

    ■システムの複雑化による負担

    さらに、パブリッククラウドなど、近年の様々なロケーションにシステムが配置されることにより、管理者の負担が増加しておりユーザーエクスペリエンスの改善が難しくなっています。

    企業のシステム基盤は、クラウド環境・仮想化環境・オンプレミス環境と分散しています。さらにそれらは、分散しつつも連携しているため監視対象の範囲を区切ることが難しくなってきました。このため、システムの管理者は要求される監視規模に対応できなくなってきているのです。

    ■従来のAPMとは全く異なる、新しいソリューション

    apm1

    上記に挙げた課題を解決するため、ユーザーよりも早く障害を検出し、複雑なシステムの稼働状況を1つのツールに集約して運用管理負荷を下げる新しいAPMソリューションが求められているのです。これを満たすのが「Dynatrace」です。

    会社情報
    ・名称:Dynatrace LLC
    ・公式HP:www.dynatrace.com
    ・本社所在地:米国マサチューセッツ州ウォルサム
    ・拠点数:世界中に 54 拠点

    「Dynatrace」は、独自のAI機能によりユーザー視点で、システムの監視と分析を自動的に行います。ユーザーからのリクエストがどのサーバーを経由したかを追跡し、サーバーやデータベースでの処理時間を計測します。さらに、アクセス元の国や地域、ユーザーが利用している端末、Webブラウザにまでわたって認識することができるため、どの時点で障害が発生しているのか、原因は何かを特定します

    このように第3世代のAPMは、ユーザーエクスペリエンスを改善し他社との差別化を図るだけでなく、運用管理の時間とコストを効率化するために、なくなくてならないツールなのです。

    次回は、「Dynatrace」の機能についてご紹介させていただきます。次回の記事をお楽しみに!

    他のおすすめの記事はこちら

    著者紹介

    SB C&S株式会社
    テクニカルマーケティングセンター
    佐藤 和貴

    2019年にSB C&S入社。DevOpsエンジニアになるべく、東奔西走中。