SB C&Sの最新技術情報 発信サイト

C&S ENGINEER VOICE

【入門!FlashArray】 第5回 「新時代の保守、Evergreen Storage プログラムとは」

ストレージ / HCI
2021.12.20

 

パッと手軽にPure Storageの特長を掴みたい。

 

そんなあなたのために、Youtubeで「5分で理解(わか)る、FlashArray!」動画シリーズを公開中です。ぜひこちらも合わせてご覧ください!

==========以下本編==========

こんにちは、SB C&S 中田です。

入門!FlashArrayシリーズでは、Pure Storageのフラグシップモデル「FlashArray」についてより多くの人にその魅力を知っていただけるよう、わかりやすく、を第一に記事を書かせていただきます。
より深い内容を知りたい方は、本サイトにて連載している「実践!FlashArray」シリーズや、弊社にて実施しているハンズオントレーニングにご参加いただけますと幸いです。(ハンズオントレーニングは不定期開催のためセミナー一覧にない場合もございます。ご容赦ください。)

また、「【まずはここから】ゼロからわかるPure Storage」の内容を前提として書いておりますので、まずはそちらをご覧ください。

さて、入門シリーズ第5回である今回は、Evergreen Storage プログラムについてのご紹介です。
 

Evergreen Storage プログラムとは

evergreen.png

Evergreen Storage プログラムは、FlashArrayに適用できるソフトウェアのアップグレード、サポート、保守などを含む包括的プログラムを指します。このプログラムには「Evergreen Gold」と「Evergreen Silver」の2種類があります。これらの違いについては保守メニューの説明の中で解説します。
本記事では、Evergreen Storageプログラムを以下の項目に分けてその内容を説明します。

  • Right Size Guarantee
  • All-Inclusive Software
  • Free Every Three
  • UpgradeFlex
  • Capacity Consolidation

Right Size Guarantee

Right Size Guaranteeは容量保証プログラムです。FlashArrayではデータ種別ごとにデータ削減率の保証値が定められています。この保証値を実際のデータ削減率が下回る、つまり想定よりもデータ削減が効かず容量が足りなくなってしまった場合、工場出荷日から12ヶ月以内であればPure Storageが追加の容量を提供する形でこれを保証する、というものです。実施にあたりPoCは必要ありませんが、代わりにデータ種別に関する調査が必要となります。

All-Inclusive Software

FlashArrayにはライセンスの概念がなく、データ保護機能やレプリケーション機能など全ての機能が追加のライセンス費用なしで利用可能です。これを指してAll-Inclusive Softwareと呼んでいます。

Free Every Three

Free Every Threeは「最短3年ごとにコントローラーをその時点での最新モデルに交換できる」というプログラムです。

この「コントローラー交換」にはいくつかの条件があります。初回交換タイミングを例にパターンをいくつか挙げると、以下のように累計6年の保守を購入し、かつ現在のコントローラーを3年以上運用しているタイミングで交換が実施できます。

freeeverythree.png

そのため、Bのパターンのように1年ごとの保守更新の場合には6年目までの保守購入の完了する5年後、Dのパターンのように5年ごとの保守更新の場合も10年目までの保守購入の完了するタイミングである5年後にコントローラー交換が可能となります。
FlashArrayが「永久保証」と言われるのは、この「コントローラーモデルの交換」により、EoL(End of Life : サポート終了)せず、またコントローラー性能の劣化なしに永久にストレージを使い続けることが可能であるためです。
また、Free-Every-ThreeはEvergreen Goldのみのプログラムです。

UpgradeFlex

Upgrade Flexは、コントローラーの下取りプログラムです。これを利用すると、コントローラーを上位モデルへアップグレードする際に、元のコントローラーを下取りに出すことで、上位モデルのコントローラーの値段から元のコントローラーの値段を差し引いた金額でアップグレード可能です。
例として、X10R3に22TB分のDFMを搭載して利用しているところに追加の容量22TBを購入する場合、X10R3は既にコントローラーの容量制限の上限に達しており、追加の容量を購入する場合にはX20R3のコントローラーが必要となります。この際の費用は「追加のディスク購入費用+X20R3 - X10R3の費用」とすることができ、新規購入よりも費用を抑えることができます。

Capacity Consolidation

Capacity Consolidationは、容量の下取りプログラムです。これを利用すると、容量の追加購入によって容量を増やす際に、従来シェルフに搭載されていた容量を下取りに出すことができます。これにより、追加の容量購入価格から最大25%の値引きを受けることができます。またこの際、追加の容量を増設したのちに下取りに出す容量からのデータの移行を行い、取り外して返送するフローとなるため、データの移行も外部ストレージに頼ることなくFlashArrayのみで完結します。

今回はFlashArrayに適用できるソフトウェアのアップグレード、サポート、保守などを含む包括的プログラム「Evergreen」について解説しました。

次回以降は「実践!FlashArray」と題し、各種機能の利用方法を実際のスクリーンショットを交え解説していきます。ぜひご覧ください。

Pure Storageに関する全ての記事はこちら

著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第1技術部 2課
中田 浩嗣