以前、構造解析において、Discoveryと一般的なCAEソフトの比較をして、Discoveryのリアルタイムシミュレーションがいかに早く便利か紹介しました(Ansys Discoveryで形状の良し悪しを素早く判断!~リアルタイムシミュレーションのスゴイところ~)。今回は流体解析でDiscoveryと一般的なCAEソフトの比較をしてみます。
比較のため、Discovery(Exploreステージ)で解析した部屋流れ(Ansys Discoveryでできる!エアコンの冷却性能検証)を、一般的なCAEソフト(今回はFluentを使用)でも解析してみました。解析の手順としては、下図の通り、エアコン位置①を解析→エアコン位置を変更→エアコン位置②を解析、となります。
一般的なCAEだと形状修正ごとにメッシュを作成する必要がありますし、形状修正のソフト、メッシュ作成のソフト、計算するソフトが別なので、それぞれの習得が必要になります。一方で、DiscoveryだとDiscoveryのソフトだけで形状修正から解析まで完結できます。メッシュの作成も不要で、形状修正するだけで計算までできてしまいます。手順がかなり少なくなりますね。
これだけ手順が違うと作業時間もDiscoveryの方が短くなりそうですね。作業時間の比較は図のようになりました。
同じ解析をしているのにかかった時間は約10倍も違いました。一般的なCAEだと「メッシュの作成」、「解析」、「形状修正」に特に時間がかかっていますが、Discoveryだとそれらの作業時間がほとんどかかりません。
では、最後に解析結果を比較してみます。
Discovery (Explore) | 一般的なCAE (Fluent) | |
位置① | ||
位置② |
細かな差はありますが、温度が高い位置や、風の流れ方はほとんど一致していることが分かります。全体像や重要なポイントを知るためにはDiscoveryで十分機能が果たせそうですね。
Discoveryと一般的なCAEソフトとの違いはご理解いただけたでしょうか?Discoveryを使えば工数や時間が大きく削減できますし、解析の全体像を簡単に確認することができます。ぜひDiscoveryを使って作業の効率化を目指してみませんか?
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