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【Ansys Discovery】Ansys Discoveryでファセットデータの編集・変換をしてみよう!【共通編】

CAE
2023.09.07

今回はAnsys Discoveryで、ファセットデータをソリッドデータに変換する方法をご紹介します。

昨今では医療用CTだけでなく、産業界でもスキャン技術が活用されています。実物を3Dデータ化する際・形状再現の高い3Dプリンティングを行う際などファセットデータを扱う機会というのは増えています。また、Ansys Discoveryのトポロジー最適化機能でパーツの軽量化に挑戦!の記事のように、Ansys Discovery のトポロジー最適化で得られた形状はファセットデータとして出力することができます。Ansys Discoveryではファセットからソリッドデータへの変換が可能で、step形式での保存や解析にすぐ持ち込むことができます。
 
今回はAnsys Discoveryのトポロジー最適化機能でパーツの軽量化に挑戦!で得られたファセットデータとして出力されたブラケット形状をソリッドデータに変換してみます。Ansys Discoveryはstl形式のファイルも対応しているのですぐに読み込むことができます。ad_037_01.pngad_037_02.png問題なく読み込むことができました!しかし、読み込んだ形状はファセットのサイズが大きいことから穴や曲面が粗い状態となっています。このままだと実際に成型した時にガタガタな部品となってしまいますね。綺麗なソリッドデータにするために、初めにファセットデータのスムージングを行います。ジオメトリのツリーからブラケットを選び、右クリックから『スムーズなファセット』を選択します。ファセットサイズが小さくなったことで穴や曲面がはっきり・滑らかに再現されました!ファセットデータのスムージング.gifad_037_03.png

2回スムージングを行うとファセットサイズがさらに小さくなり、以下のような綺麗な局面を持つブラケット形状になりました!ad_037_04.pngそれではファセットデータをソリッドデータに変換してみます。『ファセット』タブ⇒『リバースエンジニアリング』⇒『オートスキン』よりソリッドに変換する形状を選択します。これにてソリッドデータへの変換自体は完了しました。最後に幾何公差が重要なジョイント部を作り直して完成です!ad_037_06.png

変換・作成した形状データはstepなどのデータとして保存・EXPLOREステージに持ち込んですぐに解析に使うことができます。ad_037_07.pngad_037_08.png

 複雑な形状を再現できるファセットデータを同じソフト内でソリッドデータ化⇒解析を行えるので3Dプリンティング前に要求機能を備えているかの確認計算にぴったりです。STL形式で作成したデザイン性の高い形状は要求機能を満たせているのか?Ansys Discoveryを使用して、いち早く調べてみるのはいかがでしょうか。

もし、Ansys Discoveryに少しでも興味をお持ちでしたらSB C&Sまでご連絡ください。


・IT-EXchange Ansys Discovery特設サイトは次のリンクから
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・Ansys Discoveryを使って効率化を実現した3つ事例をご紹介

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