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特化型 AI プロフェッショナル資格試験を受けてみた(2025.01.31更新)

AI
2024.04.26

こんにちは、山崎です。

今回は、特化型 AI プロフェッショナル資格 (UiPath Specialized AI Professional資格試験) に合格した体験から、試験の準備や勉強のポイントなどをお話ししたいと思います。


目次

1. 特化型 AI プロフェッショナル資格とは
2. 試験予約
3. 試験範囲
4. 勉強のポイント
5. 学習コース(どう勉強するのか)
6. 受験を終えて


1. 特化型 AI プロフェッショナル資格とは

まずは、試験の概要をざっくり抑えます。

UiPathの認定資格に関する公式ページ

公式ページによれば、特化型 AI プロフェッショナル資格認定試験(Specialized AI Professional ) は、Document Understanding と Communications Mining および AI Center に関する成熟した知識と実務経験を評価する資格です。

また、試験を受ける為の前提条件として、以下の資格を最低ひとつ保持していることが要求されます。 

・オートメーション デベロッパー アソシエイト
・オートメーション デベロッパー プロフェッショナル
・特化型 AI アソシエイト
・RPA アソシエイト(UiRPA)
・RPA デベロッパー上級 (UiARD)

試験の概要は以下の通りです:

試験時間  180分
合格点  70点以上
試験場所  テストセンター or オンライン
問題数  80問
合否結果  試験終了後にスクリーンに結果が表示されます
有効期間  取得から3年
受験料  ¥46,200(税込)

 

2. 試験予約

試験を受ける決心がついたら、まずは予約を済ませる所からスタートしました。

ピアソンVUE/ UiPath資格予約ページ

上記リンクからログインし、試験会場、日付、時間を選択して予約します。勉強が間に合わない場合でも、試験の48時間前までなら日程変更が可能です。

 

3. 試験範囲

それでは、試験範囲の全体像を確認していきます。

この試験の試験範囲は下記の通りとなります。

• UiPath Document Understanding フレームワーク
• UiPath Studio - Document Understanding のアクティビティ
• Document Understanding 固有の UiPath 実装手法
• UiPath AI Center
• Document Understanding Process テンプレート
• UiPath Communications Mining - モデルのトレーニング
• UiPath Communications Mining - タクソノミーの設計
• UiPath Communications Mining - 設定
• UiPath Communications Mining - 発見
• UiPath Communications Mining - 探索
• UiPath Communications Mining - 改良と保守
• 分析と監視
• 自動化とモデルの管理

AI Centerと、Document Understandingと、Communications Miningの全体知識を網羅する必要があることがわかります。

 

4. 勉強のポイント

必要な勉強の全体像を理解したら、もう少し詳細な試験に出題されるポイントをおさえていきます。

本格的な学習をスタートする前に、解像度高めに試験の傾向を理解しておくと、例えばアカデミーのコースなどを進めている時に「ここは記憶しておいた方が良さそう」みたいな勘が働くようになります。

じゃあ、詳細なポイントというのはどうすれば分かるのか?という所ですが、実は、UiPathが提供している試験記述文書で詳しい試験の傾向を確認できます。

UiPath 特化型 AI プロフェッショナル試験記述文書

ポイントとなるのは、P7~12に詳しく記載されている「試験項目」です。長くなるので全部はここに載せませんが、一部抜粋すると、

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

■UiPath Document Understanding フレームワーク

  • Document Understanding テンプレート用の POC と自動化コンポーネントを構築する
  • Document Understanding プロセス テンプレートを使用して、オートメーション ソリューションを構築する

■UiPath Studio - Document Understanding のアクティビティ

  • Document Understanding のコンテキストにおけるドキュメント オブジェクト モデルの概要を説明する
  • デジタル化のユース ケースに適した OCR エンジンを選択する
  • 自動化プロジェクトに最も適した分類器/抽出器の種類を分析する
  • UiPath Orchestrator またはアクション アプリを使用して人による検証手順を設定する
  • 分類器と抽出器を再トレーニングしてパフォーマンスを向上させる
  • 最初のモデルを構築し、ラベル付けと種類のテストを行う
  • モデルの評価を行う

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
などといった具体的にどのような内容が出題されるのかが書いてあります。

ここをよく読んで、あるいはアカデミーコースの学習と並行で確認しながら、勉強を進めることを個人的には推奨します。

 

5. 学習コース(どう勉強するのか)

さあ、ポイントを押さえたら勉強開始です。

具体的な勉強の為の教材は、やっぱりアカデミーですね。

■UiPath Academy

オートメーション 開発者 - プロフェッショナル 特化型AI

上のリンクが、対応のアカデミーコースとなります。

このアカデミーの内容を、先ほどの「試験項目」に書いてある内容と照らし合わせながら、しっかり勉強することをおすすめします。

■公式ドキュメント

実は、公式ドキュメントの確認もかなり重要です。

アカデミーには載っていないけれども、公式ドキュメントにだけ載っている知識が出題されるのは、UiPath試験のあるあるだと思います。

全部を読み込む必要はないと思いますが、ここもまた、先ほどの「試験項目」に書いてある内容と照らし合わせながら読み込むことが推奨されます。

Document Understanding
アクティビティ
AI Center

そして、ある程度勉強した所で、UiPath社が用意してくれているプラクティス テストを行います。

■プラクティス テスト

公式プラクティステスト

このテストで何点とれたのか?

どういった問題が苦手だったのか?

などの結果次第で、再度アカデミーの一部コースを見直すなどしていきながら、仕上げていきます。

 

実際に製品に触れながら理解を深める事も大切です。

そしてある程度自身がついた所が、試験を受けるタイミングとなります。

 

6. 受験を終えて

とりあえず試験時間が長かったです。

なんと3時間!疲れました。その分、喜びもひとしお。試験後にPCに "合格" の2文字が出てきたときには、1人でPC前で拍手してしまいました。

以上、長くなりましたが、この記事が 特化型 AI プロフェッショナル資格を目指す皆さんの役に立てば幸いです。

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウド・ソフトウェア推進本部
先端技術統括部
DXコンサルティング部
山崎 佐代子