こんにちは、山崎です。
今回は、UiPath Specialized AI Professional資格試験に合格した体験から、試験の準備や勉強のポイントなどをお話ししたいと思います。
目次
1. UiPath Specialized AI Professional資格とは
2. 試験予約
3. 試験範囲
4. 勉強のポイント
5. 学習コース(どう勉強するのか)
6. 受験を終えて
1. UiPath Specialized AI Professional資格とは
まずは、試験の概要をざっくり抑えます。
公式ページによれば、Specialized AI Professional (専門 AI プロフェッショナル) は、Document Understanding と Communications Mining に関する成熟した知識と実務経験を評価する資格です。
2024年4月現在、英語試験のみの提供となっています。
※2024年4月段階では、日本語資格は数か月後のリリースになると言われています。
※もう少し簡単なアソシエイト試験が10月位にリリースされるという噂もあります。
また、試験を受ける為の前提条件として、以下の資格を最低ひとつ保持していることが要求されます。
・Automation Developer Associate(UiPath-ADA)
・Automation Developer Professional(UiPath-ADP)
・RPA アソシエイト(UiRPA)
・RPA デベロッパー上級 (UiARD)
試験の概要は以下の通りです:
試験時間 | 180分 |
合格点 | 70点以上 |
試験場所 | テストセンター or オンライン |
問題数 | 80問 |
合否結果 | 試験終了後にスクリーンに結果が表示されます |
有効期間 | 取得から3年 |
受験料 | $165(税込)※1 |
※1 UiPathの英語試験の支払いは、ドル決済しかできません。ですので、購入に使用したクレジットカードの明細に反映されるまで、日本円でいくらになるのかはわかりません。その時の為替レートやクレジットカード会社の手数料が加わり金額が確定します。2024年3月11日に購入した私の場合、24,904円の支払いとなりました。
2. 試験予約
試験を受ける決心がついたら、まずは予約を済ませる所からスタートしました。
上記リンクからログインし、試験会場、日付、時間を選択して予約します。勉強が間に合わない場合でも、試験の48時間前までなら日程変更が可能です。
3. 試験範囲
それでは、試験範囲の全体像を確認していきます。
この試験の試験範囲は下記の通りとなります。
・Document Understandingについて
・Document Understandingフレームワークについて
・StudioのDocument Understandingアクティビティについて
・Document Understandingの実装方法論(メソドロジー)
・Document Understanding Process テンプレートについて
・AI Centerについて
・Communications Miningについて
・Communications Mining - モデルトレーニング
・Communications Mining - タクソノミーデザイン
・Communications Mining - セットアップ
・Communications Mining - 発見
・Communications Mining - 探索
・Communications Mining - 洗練と保守
・分析とモニタリング
・自動化とモデル管理
AI Centerと、Document Understandingと、Communications Miningの全体知識を網羅する必要があることがわかります。
4. 勉強のポイント
必要な勉強の全体像を理解したら、もう少し詳細な試験に出題されるポイントをおさえていきます。
本格的な学習をスタートする前に、解像度高めに試験の傾向を理解しておくと、例えばアカデミーのコースなどを進めている時に「ここは記憶しておいた方が良さそう」みたいな勘が働くようになります。
じゃあ、詳細なポイントというのはどうすれば分かるのか?という所ですが、実は、UiPathが提供している試験記述文書で詳しい試験の傾向を確認できます。
UiPath Specialized AI Professional資格試験記述文書(英語)
ポイントとなるのは、P5~10に詳しく記載されている「Exam Topics」です。長くなるので全部はここに載せませんが、一部翻訳し抜粋すると、
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
■Document Understandingについて
- Document Understandingとは何か
- Document Understandingで処理を行う構造化文書、非構造化文書、半構造化文書を区別する。
- 2種類のデータ抽出手法を区別する。
①ルールベース②モデルベース - OCRとDocument Understandingの違いとは
■Document Understanding フレームワークについて
- Document Understandingフレームワークの各段階について説明する。
- Document Understandingフレームワークを使用して、Studio でドキュメント処理ワークフローを構築する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
などといった試験の傾向が書いてあります。
ここをよく読んで、あるいはアカデミーコースの学習と並行で確認しながら、勉強を進めることを個人的には推奨します。
5. 学習コース(どう勉強するのか)
さあ、ポイントを押さえたら勉強開始です。
具体的な勉強の為の教材は、やっぱりアカデミーですね。
■UiPath Academy
Specialized AI Professional Training(英語コース)
Specialized AI Professional Training(日本語コース)
上のリンクが、対応のアカデミーコースとなります。
※英語コースも、日本語コースも、同じ内容です。
まだ英語試験しか公開されていないので、英語での表現の仕方などに慣れるためにも、英語が読めるならば英語コースで勉強することを推奨します。
■公式ドキュメント
実は、ここの確認もかなり重要だと思います。
先ほどの勉強のポイントでも紹介しましたUiPathが提供している試験記述文書のP11~15に、公式ドキュメントのリンク集が公開されています。
沢山あるので一見うんざりしますが、試験で出題されるような問題に関連したドキュメントなので、我慢して読み込んでいきましょう。
※既にある程度Document Understanding やCommunications Miningの知識に自信があれば、ここだけ勉強してもいいかもしれないと思うくらい重要です。
そして、ある程度勉強した所で、UiPath社が用意してくれているプラクティス テストを行います。
■プラクティス テスト
このテストで何点とれたのか?
どういった問題が苦手だったのか?
などの結果次第で、再度アカデミーの一部コースを見直すなどしていきながら、仕上げていきます。
実際に製品に触れながら理解を深める事も大切です。
そしてある程度自身がついた所が、試験を受けるタイミングとなります。
6. 受験を終えて
とりあえず試験時間が長かったです。
なんと3時間!疲れました。その分、喜びもひとしお。試験後にPCに "合格" の2文字が出てきたときには、1人でPC前で拍手してしまいました。
以上、長くなりましたが、この記事が UiPath Specialized AI Professional資格を目指す皆さんの役に立てば幸いです。
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウド・ソフトウェア推進本部
先端技術統括部
DXコンサルティング部
山崎 佐代子