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UiPath Automation Developer Professional資格試験を受けてみた

RPA
2024.04.02

こんにちは、山崎です。

2023年10月からUiPathの試験がグローバルレベルで新しくなり、2024年3月にはついに日本語版の試験もリニューアルされました。

そんなわけで、新しい試験に挑戦するぞ、と意気込んで受験してきました。

この記事では、私が【UiPath-ADPv1】オートメーション デベロッパー プロフェッショナル資格を取得するために行ったことを紹介します。

これから試験を受けようと思っていて、学習のポイントについて他人の意見を聞きたい方や、他の人がどのような資料を使って勉強したか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


目次

1. オートメーション デベロッパー プロフェッショナル資格とは
2. まずは試験の予約から
3. 勉強のポイント
4. 学習コース(どう勉強するのか)
5. 受験を終えて


1. UiPath Automation Developer Professional資格とは

UiPathの認定資格に関する公式ページ

公式ページによれば、オートメーション デベロッパー プロフェッショナル資格は、自動化のエンタープライズフレームワークに関する深い知識を証明するものです。

この資格は、オートメーション ソリューションの開発に12か月以上の実務経験がある人に推奨されます。

試験の概要は以下の通りです:

試験時間  120分
合格点  70点以上
試験場所  テストセンター or オンライン
問題数  60問
合否結果  試験終了後にスクリーンに結果が表示されます
有効期間  取得から3年
受験料  ¥46,200(税込)

2. まずは試験の予約から

試験を受ける決心がついたら、まずは予約を済ませる所からスタートしました。

ピアソンVUE/ UiPath資格予約ページ

上記リンクからログインし、試験会場・日付・時間を選択して予約します。勉強が間に合わない場合でも、試験の48時間前までなら日程変更が可能です。

3. 勉強のポイント

勉強を始める前に、どのポイントを重視すべきかを考えることが大切です。
そのために、UiPathが提供している試験記述文書を読み、試験の傾向を理解することから始めました。

UiPath オートメーション デベロッパー プロフェッショナル資格試験記述文書

ポイントは、P5~7に詳しく記載されている「試験項目」です。
長くなるので全部はここに載せませんが、一部抜粋すると、

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
デバッグ
• リモート デバッグの実行

UiPath Orchestrator
• テナント エンティティ (Webhooks、アラート) とフォルダー エンティティ (トリガー、
資格情報ストア) 
• Orchestrator 監視機能の使用
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
などといった試験の傾向が書いてあります。

これを読んで試験傾向を理解し、自分の足りない知識と照らし合わせながら、「リモート デバッグの実行方法を見直しておこう」「資格情報ストア?そう言えばそんなものもあったな。どんな種類のものがあったか確認しておこう」「Orchestrator 監視機能ってどんなものがあったかな?アカデミーで再度チェックしよう。」といった感じに、自分に必要な勉強を自覚し、書き出していきました。

4. 学習コース(どう勉強するのか)

さあ、ポイントを押さえたら勉強開始です。
具体的な勉強の為の教材は、やっぱりアカデミーですね。

■UiPath Academy

Automation Developer Professional Training (英語コース)

2024年3月22日現在ですと、まだオートメーション デベロッパー プロフェッショナル資格に完璧に対応する日本語コースはありません。なので、翻訳を使用しながらでも上記の英語コースで勉強することが推奨されます。

一部コースは似た内容のものが日本語でもありますが、2021バージョンしか用意されておらず、今回の試験は2022バージョンとなるのでお勧めはできません。

79時間分と多いので、すでにUiPathの知識全般に自信のある人であれば、3, 勉強のポイントで確認したポイントを押さえるコースだけ選んで受講してもいいと思います。

そして、ある程度勉強したらUiPath社が用意してくれているプラクティス テストを行います。

■プラクティス テスト

公式プラクティステスト (日本語)

このテストで何点とれたのか?
どういった問題が苦手だったのか?
などの結果次第で、再度アカデミーの一部コースを見直すなどしていきながら、仕上げていきました。

■Youtubeのプレイリスト

基本的には、アカデミーと公式ドキュメントなどをよく読み込んで理解することが大事ですが、ずっと公式学習コースをやっていると疲れてきますよね。

私は、こちらのYoutube動画のプレイリストなども参考にしながら勉強を進めました。英語ですが、非ネイティブ向けの英語といった感じでとっつきやすいです。

UiPath Automation Developer Professional対策プレイリスト (英語)

■REFramework のテンプレート

日本語版 REFrameworkテンプレート
また、REFramework については、テンプレートをダウンロードして実際にStudioで動かしてみるなど、もう少し深く学習することが推奨されます。

5. 受験を終えて

結果として無事に合格することができました。良かったです...!

私は半年前に、旧資格も取っているのですが、その時に勉強した内容だけでは補いきれない新しい知識も沢山要求されたと感じました。長年UiPath開発を行ってきた人でも、相応の勉強が必要だと思います。

試験の傾向は、3, 勉強のポイントで触れたように、P5~7に詳細に記載されている「試験項目」で間違いなかったです。

プラクティステストに出ていた問題もいくつか見られたため、プラクティステストを徹底的に行い、応用問題にも対応できるようにすることをお勧めします。ただ、このプラクティステストだけおさえれば十分なわけではないのでご注意ください。

以上、長くなりましたが、この記事が UiPath Automation Developer Professional資格を目指す皆さんの役に立てば幸いです。

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウド・ソフトウェア推進本部
先端技術統括部
DXコンサルティング部
山崎 佐代子