
皆さんこんにちは!SB C&Sで Fortinet 製品のプリセールスを担当している長谷川です。
今回は、あまり知られていない機能のため、利用されるケースが少ないオートメーション機能について紹介いたします。
本機能により、FortiGateの機能を自動化することができる(可能性がある)ため、ぜひご活用いただけますと幸いです。
免責

オートメーション機能とは



ステッチでは、事前に作成したトリガー、アクションを組み合わせます。

オートメーション設定の準備

死活監視のログ調査
死活監視により、ステータスが変更となった情報をトリガーとしてオートメーション機能を動作させるため、死活監視のログを調査します。


オートメーション設定
トリガーとなるログを控えたら、実際にアクション、トリガー、ステッチの3種類の設定を行います。

アクションでは、CLIを行うため、CLIスクリプトを選択します。

スクリプトには、実際に行うCLIコマンドをすべて入力します。
また、併せてCLIコマンドを行う際の管理者権限を指定します。
下記図では、死活監視で回線がダウンした(回線が切り替わった)際のアクションを指定しています。

同様に死活監視で回線がアップ(回線が切り戻った)した際のアクションを指定します。


続けてトリガーを作成します。

今回はログ情報をトリガーとするため、FortiOSイベントログを指定します。

事前に調べておいた、トリガーとなる回線ダウン(回線が切り替わった)のログを指定します。

同様にトリガーとなる回線アップ(回線が切り戻った)のログを指定します。


最後にステッチを利用して、トリガーとアクションをまとめます。




動作確認

メイン回線がダウンする前

メイン回線がダウンすると回線切り替わりをトリガーとしたアクションが行われ、CLI操作によりホスト名が変更になります。

メイン回線が復旧すると、回線切り戻りをトリガーとしたアクションが行われ、CLI操作によりホスト名が変更になります。

いかがでしたでしょうか。
今回はCLIの操作を自動化する内容でしたが、外部へのSlackへウェブフックなどで通知をするなど、管理者へのアクションの幅を広げるといったことも可能です。
様々なオートメーション機能がございますので、ぜひご活用ください。
以上、ご拝読ありがとうございました。
※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。今後アップデートが重なるにつれ
正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。
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著者紹介
SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第3技術部 2課
長谷川 聡

