
皆さんこんにちは!SB C&Sで Fortinet 製品のプリセールスを担当している長谷川です。
今回は、FortiOS v7.6.1から実装された、エージェントレスZTNAについて紹介いたします。
FortiClientを利用しないため、タグ情報を利用することができないなど一部の制限がありますが、リモートアクセスの1構成として活用いただけたらと存じます。
免責
エージェントレスZTNAとは
利用できる機能は、ブラウザ上で実施するため一部のプロトコルに限ります。
エージェントレスZTNAについての検証環境です。
FortiGateのZTNAが基本となるため、仮想IPを利用した構成となります。
エージェントレスZTNAの設定
エージェントレスZTNAでは、FortiGateでユーザ認証を行うため、ユーザおよびユーザグループをあらかじめ作成します。
エージェントレスZTNAはまだ実装したばかりのため、WebUIでの設定に対応しておらず、CLIでの設定が必要となります。
VIPの設定で、アクセスプロキシを有効にします。
バーチャルホストを作成します。
認証スキームとしてベーシック認証を利用します。
認証のルールを作成します。
本機能によりポータル画面が動作します。
ポータルに各設定を紐づけます。
管理者側でのブックマークを有効にします。
プロキシポリシにてエージェントレスZTNAのポータルを割り当てます。
動作検証
今回の検証では、FortiGateにエージェントレスZTNAでログイン後、ターゲットなるサーバに対してSSHでアクセスを行います。
https://ztna.sbcas.local にアクセスすると、ポータル画面が表示されます。
ログインを行うと、ベーシック認証に移行するため、あらかじめ作成したユーザ情報を用いてログインします。
ログインすると、ユーザポータル画面に遷移します。
管理者ブックマークにより、目的のサーバへのリンクが表示されます。
リンクを押下すると、目的のサーバにアクセスるためのアカウント情報の入力が求められます。
アカウント情報に間違いなければ目的のサーバにアクセスができます。
いかがでしたでしょうか。
動作としてSSL-VPNのウェブモードと同じような使い方になるため、違いが分かりづらいかもしれません。
Fortinet社としては、SSL-VPNのウェブモードをデフォルトで無効化するなど、少し消極的な傾向になっています。
対してエージェントレスZTNAはまだ実装したばかりとなっており、機能について拡充される可能性が十分あります。
今後に期待いただけますと幸いです。
以上、ご拝読ありがとうございました。
※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。今後アップデートが重なるにつれ
正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。
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著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第2技術部 1課
長谷川 聡