2023.04.21

"IBM Instana Observability" で実現する DevOps

髙橋良輔
日本IBM株式会社
データ AI オートメーション事業部
Advisory Instana Channel Sales Manager
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皆さま、こんにちは日本IBMの髙橋良輔です。

昨今、DevOps を補完するソリューションとして APMApplication Performance Management)が非常に注目されています。

本稿では、APM DevOps にどのように関係するのか、そして IBM が提供する APM 製品 "IBM Instana Observability" について簡単にお話しします。

目次

  1. APM とは
  2. DevOps におけるAPM の有用性
  3. IBM Instana Observability のご紹介
  4. おわりに


1.APM とは

まず皆さまは、APM についてご存知でしょうか。

APM とは "Application Performance Monitoring" もしくは、"Application Performance Management" の略称であり、アプリケーションのパフォーマンスを監視・測定、分析をするソリューションを指します。

未だ日本では馴染みが薄いようですが、DevOps が進んでいる欧米では一般的に活用されています。

 

2.DevOps における APM の有用性

そんな APM ですが、昨今 DevOps を補完するソリューションとして非常に注目されています。

背景にあるのは、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの採用、コンテナ、マイクロサービス化への取組などによるIT環境の複雑化、そしてそれに伴いシステムの全体像の把握が困難になったことが挙げられます。

DevOps を実現していくためには、チーム(運用担当、開発担当など)で問題に対して共通認識を持ち連携をすることが重要ですが、それはシステムの全体像を把握できなければ非常に困難だと言えます。

一方、APM を活用した場合ではシステムの全体が可視化され、可視化された情報が共通言語となり、問題の解決に向け連携することが容易になります。

またリリース後の状況モニタリング、問題の検知・解決の迅速化が図れ、CI/CD サイクルを円滑に回す上でも大きなメリットがあります。

このように APM は、問題を迅速に検知・解決することはもちろん、開発と運用の垣根をなくすという面においても、非常に有用なツールだという考えが普及してきています。

 

3.IBM Instana Observabilityのご紹介

ここまで「DevOps における APM の有用性」をお話ししましたが、IBM が提供している "IBM Instana Observability" (以下「Instana」という)は DevOps との相性が非常に良い製品です。

Instana には多くの強み・特徴がありますが、本稿では3点に絞りお話しします。

① 自動化されたAPM(メンテナンスレス)

Instana は、基本的には監視対象にエージェントを導入さえすれば、必要なセンサーを自動的にロードし、再起動や再デプロイなしに監視を開始できます。エージェントの導入自体も非常に簡単で、スムーズな導入が可能なツールとなっています。

また CI/CD を実践する場合、サービス・アプリケーション環境には頻繁に変更が生じますが、そういった環境の変化に対しても自動追随し、監視を継続することが可能です。その上、サービスの依存関係においても自動且つリアルタイムで可視化できるため、問題原因の究明や影響範囲の特定が非常に容易になります。

仮にこれらの設定や依存関係マッピングを手作業で行う場合、膨大な時間とリソースが必要ですし、リリースのスピードにも大きく影響すると予想されます。

新規リリースの直後からルール構成やアラートを含む設定を修正せずに、モニタリング、問題の検知、原因や影響範囲の特定ができるという点は DevOps を実現する上でも、非常に大きなメリットだと考えています。

洗練されたUI(使いやすさ)

ibm_instana_1.png

APM を導入する上で、重要なポイントのひとつとなるのが使いやすさです。

特に DevOps を実現する上では、運用・開発担当者のみならず、ビジネス側やプロダクトオーナーの方々も APM を活用し、共通認識をしっかりと持つことが重要です。その点、Instana は上記の機能面に加え、使いやすさという面でもお客様や第三者調査機関から高い評価を得ています。

他の APM ツールでは、導入や使用にあたりトレーニングが必要な場合も多くあるようですが、Instana では直感的で分かりやすいUIを提供しており、またダッシュボードは職務別などでカスタマイズも可能なので、どんな職務の方でも使いやすいように設計をされています。

ライセンス体系

最後にライセンスについてですが、Instana はユーザー数や監視対象数ではなく、物理マシン、VM、ワーカーノードの数でライセンス数が決まります。

また APM で必要とされる機能を追加料金無しのオールインワンで提供しており、他のAPM 製品と比較しても非常にシンプル且つ安価に購入できます。

勿論、SaaS でも、オンプレミスサブスクリプションでも、お客様のニーズに合わせて提供が可能です。

 

4.おわりに

ここまで、DevOps における APM の有用性、そして DevOps との相性が非常に良い APM製品 "IBM Instana Observability" についてお話ししました。

本稿ではInstanaの概要のみの記載となっておりますので、ご関心をお持ちいただけましたら、お気軽お問い合わせください。

また IBM では Instana Observability の普及・拡販をご支援いただけるビジネスパートナー様も募集しておりますので、併せてご検討いただけますと幸いです。




公式HP IBM Instana Observability

この記事の著者:髙橋良輔

日本IBM株式会社
データ AI オートメーション事業部
Advisory Instana Channel Sales Manager

外資系ソフトウェアベンダー2社を経て、2022年に日本IBMに入社。
現在は、パートナー様との協業活動やパートナー様のリクルーティング、イネーブルメントを主に担当。


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