みなさまこんにちは!清水です。
先日2020年8月28日(金)に開催いたしました、第4回目のAA de Knightをレポートいたします。
オンラインでの開催も2回目となり、6つのセッションとボリューム満点の内容でお届けいたしました。
また今回、新たな試みとしてFind the Knightと題した正確なBot作成の早さを競う、参加型のコンテストを開催いたしました。
恒例となっておりますハッシュタグ#
Automation Anywhere Developer Community『AA De knight #4』(2020/8/28) オンラインのTweetまとめ
目次
1.アジェンダ
時間 |
プログラム |
18:30~18:40 |
ご挨拶 |
18:40~19:05 |
Discovery Bot 最新情報 |
19:05~19:25 |
なぜ業務担当者とBot開発者はすれ違うのか |
19:25~19:45 |
デコール × Automation Anywhere |
19:45~20:10 |
Road to A2019(Basic) |
20:10~20:15 |
休憩 |
20:15~20:30 |
RPAで工数削減ばかりじゃつまらない!
|
20:30~21:00 |
製品ロードマップ&A2019最新情報 |
21:00~21:35 |
技術コンテスト『Find the Knight』 |
21:35~21:45 |
クロージング |
2.当日の振り返り
Discovery Bot 最新情報
はじめにオートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社 岩名様より2020年8月18日A2019.15で一般提供開始(GA)となったDiscovery Botについてご紹介いただきました。
こちらでは機能の概要だけでなく、デモでどのような事前設定や操作が必要かといった細かな内容までお知らせいただきました。
今はまだ分岐やループを後から補正していく必要があるそうですが、いずれAIを用いて共通パターンを判断して自動設定される機能も付与されていくとのことです。今後のアップデートに期待が高まります。
なぜ業務担当者とBot開発者はすれ違うのか
続いて、コニカミノルタジャパン株式会社 武藤様よりRPAの導入、展開を支援されている豊富なご経験から、Automation Anywhereが業務担当者とBot開発者のコミュニケーションのツールとして力を発揮させる側面があるという点やお互いの立場への優しさや「お も い や り」の心が必要不可欠だということをお話しいただきました。
デコール × Automation Anywhere
3つ目のセッションではギグワークスクロスアイティ株式会社 松田様より、自社のコールセンターシステム製品である「デコールCC.CRM」とAutomation Anywhereを連携させたBotを、v11とA2019それぞれで作成したご経験から感じたことをお話しいただきました。
Road to A2019(Basic)
前半最後のセッションではSB C&S株式会社 池田よりv11からA2019へのBotマイグレーションをテーマにBot ScannerとBot移行パッケージについて、実際に動かした結果をお伝えさせていただきました。
A2019の機能が毎月のアップデートで充実してきていることやライセンス切れのタイミングもあり、v11からのマイグレーションに関してのお問い合わせもいくつかいただいています。今後も新たな情報を発信してまいりますのでよろしくお願いします。
RPAで工数削減ばかりじゃつまらない! 世界No1 MAツールと組み合わせて、会社の売上UPに繋げるロボットを!
休憩を挟み後半最初のセッションではディーコープ株式会社 佐藤様より、Salesforce.com社の製品とAutomation Anywhereを連携させることでRPAによって絶えず新鮮な情報を投入し続けることが可能となり、売上UPにつなげた事例を発表いただきました。
RPAの導入にあたっては既存業務の置き換えという方向で考えることが多いですが、社内での活用を拡げるためにはRPAだからこそ可能な業務を新たに発想してみることも必要ですね。
製品ロードマップ&A2019最新情報
6つ目のセッションはオートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社 横山様より毎回注目度の高い、Automation Anywhereの製品ロードマップとA2019.13~15までのアップデートで加わった機能についてご紹介いただきました。
追加された機能の詳細として、今回はAARI(アーリ:Automation Anywhere Robotic Interface)でユーザー操作とBotを連携させるデモを見せていただきました。機能を活用することでBotの活用範囲もさらに広がるのではないでしょうか?
技術コンテスト『Find the Knight』
最後は、冒頭でお伝えした通り、新企画である技術コンテストとなります。
CSVファイルの商品情報を入庫管理アプリケーションに転記するBotの開発で、正確性と完成までの早さ、Botの処理の速度を競っていただきました。
結果は右の通りとなります。
優勝された kogaさん、へむへむさん おめでとうございます!
ご参加くださった皆様もありがとうございました。
3.次回予告・今後の予定
当初予定が大幅に延長され、長時間に渡る開催となりました。改めてとなりますが、ご参加いただいた皆様へ御礼申し上げます。
現時点での第5回は
2020年10月16日 (金) 18:30~ Zoomでのオンライン開催
を予定しております。
事前申込み制となっておりますので、参加をご希望の方は下のウェビナー登録からお申込みください。
Zoomウェビナー登録
本記事をご覧いただいて興味を持たれた方も、是非お気軽にご登録、ご参加ください。
そのほかAA de Knightの中で告知させていただいた通り、
2020年9月18日(金)19:30~ RPA Community Automation Anywhere支部
connpassイベント申込
2020年10月2日(金)18:00~ もくもく会
Zoomミーティング登録
の開催も予定しています。こちらも併せてよろしくお願いします。
4.Q&A
【Discovery Bot 最新情報】
Q1 Discovery Botによる削減時間はどうやって計測できますか?
A1 Discovery Botでの自動計測はできません。現在手動でどれぐらいかかっているか、それに対して自動化したらどれぐらい時間を削減できるかを、人(アナリスト)が、見積もり計算して事前に入力します。集計結果の表示は今後、 ROI (投資対効果)ダッシュボードが実装される見込みです。ダッシュボードにより削減された時間を俯瞰することが可能になります。
Q2 Discovery BotはProcessInVisionを機能強化した後継機能でしょうか?個人的には、プロセスマイニングツールと連携した方がよいと思いました。
A2 Process Invisionの後継になりました。今後、プロセスマイニングツールと連携することもあると思います。
Q3 Discovery Botに興味を持たれることが多いです。検証・デモできる環境の提供は予定されていますでしょうか。
A3 パートナーポータルからご取得いただけるトライアルライセンスにDiscovery Botを追加する調整が進んでおります。だだしリリース日程は確定しておらず、今しばらくお待ちいただけると幸いです。
【なぜ業務担当者とBot開発者はすれ違うのか】
Q4 RPA化はBPRの良いきっかけになるので、現業務を1度全て見直して、RPAを活用したあるべき業務を業務担当者と開発者で連携して作っていければよいなと思いました。
A4 RPAには業務を変えていくチャンスを与えるものだと思います。例えば、「申請書のフォーマットを統一すること」を「Bot が処理するので Bot に読めるフォーマットする 」と、RPA を言い訳にするとできること、できないことの区別をユーザー部門の方に納得していただける場合もあります。
【デコール × Automation Anywhere】
Q5 A2019のソースは、v11で作成したタスクを移行ツールを使用してA2019に変換して作成されたのでしょうか?もしそうであれば、移行ツールについての感想をお聞かせください。
A5 v11とA2019は別々にBot作成し、移行ツールなどは使用しませんでした。
Q6 貴社CRM製品の詳細を知りたいです。
A6 コールセンター業務に役立てるため電話だけでなく、メール・FAX・チャット等様々なツールに対応しています。詳細はWebにて。
Q7 v11版とA2019版それぞれのBot作成時間の差はどれくらいでしたでしょうか?
A7 v11からBotを作成してそのロジックをもとにA2019を作成したため、v11の方が時間を要し、A2019はそれほど時間がかかりませんでした。
【Road to A2019(Basic)】
Q8 1つの機能を実行するため複数タスクBotに分かれていますが、変数の引継ぎはどうなりますか?
A8 TaskBot Runで参照している変数に関しても自動的に引き継ぎが行われます。
Q9 変数もかなり変わったかと思いますが、変換されますか?
A9 v11で作成した変数はA2019では全てString型へ変換されますが、Bot内で使用する際に適したデータ型にキャストして使用されるため、問題なく動作します。
Q10 Bot Scannerを使うためにライセンスは必要ですか?
A10 ライセンスは必要ありません。
Q11 SB C&Sさんの社内のBotはA2019化しているのでしょうか?もし、実施しているのであれば、移行ツールの利用率を教えて下さい。
A11 弊社ではまだA2019へのマイグレーションは行っておりません。
Q12 移行ツールを使用せず、A2019で作り直した方が早いでしょうか?
A12 現在のバージョンではマイグレーションが完了しても手を入れる必要があるコマンドも多いため、処理にもよりますがA2019で作り直したほうが早い可能性があります。 これからもバージョンアップで対応範囲が広がるそうですので、ご期待ください!
【RPAで工数削減ばかりじゃつまらない! 世界No1 MAツールと組み合わせて、会社の売上UPに繋げるロボットを!】
Q13 v11では、SalesForceのLigntningプラットフォームで実現している機能をうまく操作できないことがありました。A2019では、そのあたりが改善されているかご存知でしたらお話し下さい。
A13 ディーコープ様では特に問題が発生したことが無いとのことでした。 残念ながら、SB C&S 社内でも Lightning プラットフォーム関連の検証実績がございませんが、今後 RPA Community 等にご参加いただけますと、同様の経験がある他のユーザー様からお話を聞けるかもしれませんので、是非ご検討ください。
Q14 Bot StoreのSFDC接続は使っていますか?
A14 使っていません。
【製品ロードマップ&A2019最新情報】
Q15 AARIには、どのライセンスが必要なのでしょうか?
A15 AARI のライセンスの詳細につきましては現状未定となっております。 近々詳細が決定される予定ですので今後のの情報発信をお待ちください。
Q16 AARIを300人ほどのコールセンターでたくさんの人が同時に使ったらBotは止まってしまいますか?
A16 Runner自体は別途ご用意いただく必要がございます。同時にアクセスする場合、必要な台数のDevice Poolを構築してRunnerをご用意いただく形となります。
Q17 機能が増えていくことはありがたいのですが、日本語版のドキュメントが不足していたり、新機能のデモ映像などがないので設定方法などで躓くケースが多いです。
A17 申し訳ありません。YouTubeも含めて鋭意充実させるように改善に努めております。
Q18 AARIのライセンス体系を分かる範囲で教えてください。特に実行するだけのユーザにどういったライセンスが必要か知りたいです。
A18 実行デバイス単位にライセンスを割り当てます。Bot Creator、Bot Runner 等のライセンスと並列の存在となります。
Q19 SlackからAARIを介してBotにトリガーをかけることやBotの実行結果をSlackに返すことも可能でしょうか?
A19 API連携ベースでBotを介して連携可能です。A2019用のパッケージについてはBot Storeにありますので、ご利用頂けます。
Q20 Cogent LabsのTegakiは2020年夏頃にIQ Botで利用可能になる予定でしたが、正式リリースはいつになりそうでしょうか。
A20 正式リリースに向けて進んでおりますが、現状では日程が未定となっております。 AA de Knightの他、Automation Anywhere 社様やSB C&Sの情報発信の場にて 最新のブロードマップをご紹介してまいりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
Q21 v11からA2019へControl Roomの移行するツールなどは出ますか?Botはあると思うのですが。
A21 Migration Wizard使用することでBot以外のデータ(ファイルサーバー、ログ、等)を含む包括的な移行が可能です。
Q22 A2019のRecorder機能は今後、v11.3のRecorderのレベルまで機能が向上しますか?それとも今のままでしょうか?
A22 v11.3 以上の機能を目標としております。もしご懸念のご利用パターン等がありましたら、お知らせいただけますと幸いです。
【Find the Knight】
Q23 課題を後から試すことは可能ですか?
A23 アプリはスタンドアロンのため、後からでも実行可能です。(ダウンロード期限は超過しております)
~配信風景~
著者紹介
先端技術推進統括部
RPAビジネス推進部
清水 勇弥
ひとり西日本チーム