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Automation Anywhere -【A2019】BotStoreの使い方

RPA
2020.09.09

こんにちは。鈴木です。

今回は、Automation Anywhere Enterprise A2019でのBotStoreの使い方と、

ダウンロードしたパッケージや、DLLの使い方についてご紹介します。

Let's RPA!!


□目次

  1. はじめに
  2. BotStoreからダウンロードして、インストールする方法
  3. ダウンロードしたパッケージの使い方
  4. ダウンロードしたDLLの使い方
  5. まとめ

 ・AAE A2019 ビルドバージョン:5933

1.はじめに

Bot Storeの使い方をご紹介する前にパッケージとDLLについて簡単にご説明します。

1.パッケージについて

Bot Storeからパッケージをダウンロードするとボット開発で利用できるアクションが増えます
いつも利用しているアクションと同じように使えるのでとても分かりやすいですね。

2.DLLについて

Bot StoreからDLLをダウンロードしてもボット開発で利用できるアクションが増えるわけではありません
既に用意されているDLLパッケージを利用してDLLの機能を呼び出します。

※オンプレミス環境でのBot Store利用

完全にインターネットから遮断されたオンプレミス環境ではBot Storeにアクセスできません。
その場合は、下記のような手順で使用することができます。

 1.オンプレミス環境とは別のControl RoomでBot Storeからダウンロードする
 2.ダウンロードしたBotをZIP化して記憶媒体(USBやDVDなど)に保存する
 3.2.保存したBotをオンプレミス環境のControl Roomに移動させる

ただし、Bot Storeから有償でダウンロードしたものは、
ライセンスキーが必要となり、他のControl Roomへ移動することができません。
このあたりは、今後のロードマップを待つことになるようです。

2.BotStoreからダウンロードして、インストールする方法

※これからご紹介するダウンロードからインストールまでの手順は、
 パッケージでもDLLでも同じ手順となります。

001.png

Control Roomにログインしたら、「BOT STORE」タブをクリックし、
Bot Storeのアカウント情報を入力したら、「ログイン」ボタンをクリックします。

 

002.png

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ポイント! 
ダウンロードしたパッケージや、ボットを一覧で確認することができます。
これまでダウンロードしたものが履歴として見られるので管理面で便利になりました!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

Bot Storeを開くをクリックして、Bot Storeに遷移します。

 

003.png

Bot Storeで言語が選択できるようになりました!今回は「日本語」を選択しています。

 

004.png

A2019 - PDFユーティリティ パッケージ」をダウンロードしたいと思います。

 

005.png

パッケージの内容が記載されていますので、問題なければ「パッケージの取得」をクリックします。

 

006.png

確認ダイアログが表示されますので、こちらも問題なければボタンをクリックします。

 

007.png

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ポイント!
Control RoomとBot Storeアカウントが連携するようになりました!
ダウンロードしたパッケージや、ボットがControl Roomに連携されます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

Control RoomのURLを入力したら、「Go」ボタンをクリックします。

 

008.png

ダウンロードしたパッケージが追加されています!

 

009.png

ただし、よーく見るとインストール状況が「未インストール」になっていますので、

Bot に追加」をクリックします。

 

010.png

確認ダイアログが表示されますので、「はい、続行します」をクリックします。

 

011.png

インストール状況が「進行中」から「インストール済み」に変わったら、インストール完了です!

 

3.ダウンロードしたパッケージの使い方

012.png

BOT」タブの「パッケージ」ページに遷移し、インストールされているか確認します。
PDF」と名前がついているパッケージを検索してみましたが、ちゃんとありました!
パッケージの中身も確認してみましょう!

 

013.png

アクションもちゃんと確認できました。
便利そうなので、さっそく使ってみたいと思います!

 

014.png

ワークベンチを開いたら先ほどダウンロード+インストールしたパッケージ「PDFUtils」から、
Merge all PDF files」アクションをドラッグ&ドロップします。
このアクションはフォルダ内のPDFファイルを結合してくれるようなので、
結合対象のPDFファイルが格納されているフォルダと、結合後のファイル名(フルパス)を設定します。
あとは、保存して実行するだけですね!

 

015.png

うまく実行できました!
※私の1年分の給与明細が1ファイルになって見やすくなりました!

既存のパッケージと同じように使えるのでとても便利ですね。

4.ダウンロードしたDLLの使い方

今回は、事前にダウンロードしておいた「A2019 - Date Differentiator」を使いたいと思います。
日付関連の処理がたくさん使えるDLLですので、利用シーンは多そうです!

※DLLパッケージの使い方は下記のリンクをご参照ください。
https://docs.automationanywhere.com/bundle/enterprise-v2019/page/enterprise-cloud/topics/aae-client/bot-creator/commands/cloud-run-dll.html?_LANG=jpjp

 

016.png

ワークベンチを開いたら「DLL」パッケージの「開く」アクションをドラッグ&ドロップします。
DLLのパスを指定する必要があるので、「参照」ボタンをクリックします。

 

017.png

ファイル参照のダイアログが表示されたら、利用したいDLLが格納されているフォルダをクリックします。
今回のDLLは「Bots/Bot Store」配下にあるようですね。
※ものによっては、「Bot Store」配下に入る場合もあるようなので、どちらのフォルダも確認してみてください。
フォルダを選択して、対象のDLLを選択したら「確認」ボタンをクリックします。

 

018.png

利用するDLLが指定できたので、次は「関数を実行」アクションをドラッグ&ドロップします。
画像のように呼び出す関数の設定を行います。
今回は日付を渡すとその日付の月末日を返す「LastDayOfMonth」関数を使ってみたいと思います。

 

019.png

関数の設定も完了したので、「閉じる」アクションをドラッグ&ドロップします。

 

020.png

DLLの関数に渡す引数の設定を行っていきます。
現在日付を引数として渡したいので、システム変数の「日時」を「yyyy/MM/dd」の形式に変換して
文字列変数の「date」に代入しておきます。

 

021.png

関数には辞書変数で引数をわたしますので、先ほどの文字列変数の「date」の値を
辞書変数の「param」に設定します。

 

022.png

最後にメッセージボックスで結果を表示します。
引数と出力がわかりやすいように設定しました。

 

023.png

処理結果は画像にある通り、現在日付を渡すとその月の月末日を返却してくれました。
月末までの日数を算出する際などに使えそうですね。

5.まとめ

A2019になってBot StoreとControl Roomの連携が強化されたので、

非常に使いやすくなったと思います。

今回はPDF関連のパッケージと、日付関連のDLLをご紹介しましたが、

他にも便利な部品がBot Storeにありそうなので、皆さんもぜひ使ってみてください!

それでは!
 

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著者紹介

先端技術推進統括部
RPAビジネス推進部
鈴木 陽介

C#によるシステム開発、POS開発を経てRPAエンジニアに。