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Arcserve UDP Cloud Hybridで簡単DR環境構築

データマネジメント
2020.09.28

こんにちは

SB C&S技術担当の土肥です。

本日は、昨年9月にリリースされましたArcserve UDP Cloud Hybrid(以下Cloud Hybrid)のご紹介をさせていただきます。

Cloud HybridはArcserve社が提供するクラウドサービスで、オンプレミス環境にあるArcserve UDPからバックアップデータをArcserveが運営するクラウドへレプリケート(転送)することで、自然災害等のサイト障害からデータを守り、システムを継続利用することを実現します。

また、課金体系に関しても容量毎のサブスクリプションで提供されており、従量課金型で多く寄せられる実際のコスト感がわかりづらいといった問題も発生いたしません。

 

利用方法として、大きく『BaaS』『DRaaS』の2つのシナリオがあり、遠隔地にデータ保管ができていればいい、または有事の際は遠隔地でサービス継続が必要といったニーズにも対応することが可能となっております。

※DRaaSサービス利用には別途コンピュートリソースの契約が必要となります。

CH画像1.PNG

 

DRaaSで立ち上げたサーバーにはVPN経由でアクセスすることとなります。

リリース当初はポイント対サイトのVPNのみの提供でしたが、現在ではサイト対サイトVPNも提供されており、幅広いニーズに対応できるようになりました。

 

実際の設定もわかりやすいものとなっており、オンプレミスのArcserve UDPコンソールから以下の手順で簡単にリモートサイトへのレプリケートを実行することが可能となっています。

 

1)オンプレミスのArcserve UDPコンソールにログインし『リソース』→『すべてのプラン』を選択し、レプリケート対象のプランをクリックする。

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2)『タスクの追加』を選択し、タスクの種類のプルダウンメニューより『リモートで管理されているRPSへのレプリケート』を選択する。

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3)『デスティネーション』→ リモートコンソールウィンドウ横の『追加』を選択し、Cloud Hybrid情報を入力し『OK』を選択する。

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4)Cloud Hybrid情報を入力後『接続』を選択しプランのプルダウンメニューから適用するプランを選択し保存をクリックする。

※プランの変更、新規作成はCloud Hybridコンソールより実施可能です。

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以上の手順でクラウドへのレプリケート設定は完了となります。簡単な手順で設定作業を終えることができることをご確認いただけたのではないでしょうか。

Cloud Hybrid利用にはオンプレミスのArcserve UDPが必須となりますが、Arcserve UDPをご利用の方にとっては非常に簡単にDR環境を構築できるサービスであると言えます。

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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第1技術部 4課
土肥 達郎