皆さんこんにちは!SB C&Sで Fortinet 製品のプリセールスを担当している長谷川です。
今回は、VRRPの経路監視による切り替える方法(vrdst機能)、紹介いたします。
vrdstとは
VRRP機能では、基本的にゲートウェイの冗長化を目的として、ネットワークを構築します。機器の故障ではなく、上位回線がダウンした際には、障害に対応することができません。
FortiGateでは、この場合の対応方法として、vrdst機能を実装しています。
VRRPおよび、vrdestの設定は、CLIから行います。
vrdst設定は、主系(Master側)で行います。
Link-Monitor機能を利用することで、指定したインターバルで指定したIPに死活監視パケットが流れるようになります。
この死活監視パケットが、応答しないといった状況になると、障害が発生したと認識し、vrdst-priorityで設定したプライオリティ値に変化します。
いかがでしたでしょうか。
FortiGateが冗長構成(HA)でない場合などで利用されるケースのあるVRRPですが、機器の障害やリンクの障害だけでなく、経路の障害にも対応できるため、複数の回線を利用している環境では有効な手法です。
以上、ご拝読ありがとうございました。
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著者紹介
SB C&S株式会社
技術統括部 第2技術部 1課
長谷川 聡