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Cohesityのシングルサインオン(SSO)連携

Cohesity
    2022.03.31

    はじめに

    みなさん、こんにちは。SBC&Sで技術支援を担当している中里です。
    今回は、CohesityへのSSO(Single Sign ON)連携、特にAzure ADのユーザー情報と連携したアクセス制御についてご紹介したいと思います。

    Cohesityに設定可能なSSOプロパイダ

    Cohesityに設定可能なSSOプロパイダは、現在以下の5つがあります。
    Active Directory Federation Services (ADFS)
    Azure Active Directory(Azure AD)
    Duo Single Sign-on
    Ping Identity
    Okta Single Sign-on

    これら5つのSSOプロパイダとCohesityを連携させることで、上記プロパイダに存在するユーザーでCohesityへログインすることができます。したがって、Cohesityでユーザーを管理する必要がなく、ユーザー情報を一元的に管理することが可能となります。

    Azure ADへのアプリケーション登録

    CohesityへAzure ADユーザーでログインできるようにするためには、まずAzure AD側でSSOアプリケーションを作成する必要があります。
    Azure PortalからActive Directoryの管理画面にアクセスし、"エンタープライズアプリケーション"をクリックします。
    1.png

    Cohesity用にSSOアプリケーションを作成するため、"新しいアプリケーション"をクリックします。
    2.png

    続けて、"独自のアプリケーションの作成"をクリックし、任意のアプリの名称を入力し"作成"を押下します。
    3.png

    Cohesity用のSSOアプリケーションの作成が完了したので、SSOに関する詳細情報を設定していきます。
    作成したアプリケーションの左メニュー上にある"シングルサインオン"を開き、"SAML"をクリックします。
    4.png

    ここからSAMLに関する設定を行っていきます。
    【基本的なSAML構成】の"編集"ボタンを押下し、
    識別子と返答URLに以下の内容を設定します。
    https://cluster_fqdn/idps/authenticate
    5.png

    【属性とクレーム】にて以下内容にて新規クレームを作成します。
    クレーム名:email
    値:user.userprincipalname
    6.png

    その後、SSOさせるユーザーもしくはグループを登録します。今回はユーザーのみ追加します。
    7.png

    最後にCohesitySSOプロパイダとして登録するときに必要なPEM証明書を【SAML署名証明書】からダウンロードし、【CohesitySSOのセットアップ】からログインURLAzure AD識別子を控えておきます。
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    9.png

    以上で、Azure AD側の準備は完了です。

    CohesitySSOプロパイダとしてAzure ADの登録

    Cohesityのログイン時にAzure ADSSOが利用できるよう、CohesitySSOプロパイダの登録を行います。
    CohesityのGUIにログインし、【Access ManagementSSO】を選択し、"Configure SSO"をクリックします。
    10.png

    前章で作成したアプリケーションの情報、控えたURL等の情報を入力していきます。
    11.png

    "Add"を押下し、無事に下図のように登録ができれば、CohesityへのSSOプロパイダの登録は完了です。
    12.png

    CohesityAzure ADユーザーでログインする

    登録が無事に完了したので、Cohesity GUIAzure ADユーザーでログインしてみます。
    Cohesity GUIのログイン画面で"Sign in with SSO"をクリックすると、Microsoftのログイン画面に遷移します。先ほど、登録したAzure ADユーザー名とそのユーザーのパスワードを入力してサインインします。
    13.png

    14.png

    無事、Cohesity GUIにログインすることができました。
    15.png

    まとめ

    今回はCohesityAzure ADユーザーでログインするSSOの設定方法について紹介しました。
    情報漏洩のリスクやユーザー情報の一元管理のメリットなどを鑑みると、SSOを利用したいお客様が多数いらっしゃるのではないでしょうか。本記事がCohesityの運用設計において、有益な情報になれば幸いです。

    ※今回検証に使用したSoftwareバージョンは6.6.0d_u1です。バージョンにより機能の仕様や動作が異なる場合があります。
    最新のCohesityバージョン、Azure AD環境における設定方法に関してはメーカーの公式ドキュメントをご参照ください。

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    著者紹介

    SB C&S株式会社
    ICT事業本部 技術本部 第3技術部 1課
    中里 隆二