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Automation Anywhere -【A360】初めてのBot作成 vol.9 ループパッケージを使ってみよう!

RPA
2022.04.06

みなさん、こんにちは。鈴木です。

前々回「【A360】初めてのBot作成 vol.7 Excelの基本操作パッケージを使ってみよう!」と、

前回「【A360】初めてのBot作成 vol.8 Excelの高度な操作パッケージを使ってみよう!」では、

Excel操作について説明しましたが、今回は処理を繰り返し実行する「ループ」パッケージのご紹介です。

Let's RPA!!

※本記事はAutomation 360 v.23 (Build 11513) 時点での情報です。


□目次

  1. 「ループ」パッケージの使い方
    1. ループの種類
    2. 続行アクション
    3. Breakアクション
  2. 「ループ」を使ってみよう!
    1. テーブル変数を使う場合
    2. Excelの(基礎 or 高度な)操作を使う場合
  3. まとめ

1.「ループ」パッケージの使い方

「ループ」とは「繰り返し」のことです。

同じ処理を繰り返し実行する際は、「ループ」パッケージを上手に使っていきましょう。

1-1.ループの種類

たとえば、下記のような処理をする際に活用できます。

  ・フォルダ内のファイルを、1つずつ処理する
  ・フォルダ内のサブフォルダを、1つずつ処理する
  ・メールボックスのEメールを、1件ずつ処理する
  ・リスト型変数の中身を、1つずつ処理する
  ・ディクショナリ型変数の中身を、1つずつ処理する
  ・読み込んだCSVを、1行ずつ処理する
  ・読み込んだExcelを、1行ずつ処理する など

また、「ループ」処理で重要な「続行」と「Break」も覚えておきましょう。

1-2.続行アクション

「続行」が実行されると、それ以降の処理はスキップされ、ループ処理の先頭に処理が戻ります。

011.png

続行アクションのイメージ図

009.png

例えば、データ登録を繰り返すロボットを作成する際、
データが「登録済」であれば、そのデータは登録処理をスキップしないといけません。
データのステータスが「登録済」であるかを判定して、登録済であれば、
「続行」アクションを使って、それ以降の処理をスキップして次のデータの処理を継続します。

1-3.Breakアクション

「Break」が実行されると、ループ処理から抜けだして、ループ処理の次の処理を続けます。

012.png

Breakアクションのイメージ図

010.png

例えば、ループ処理の途中でエラーが発生した場合、
エラー処理を実行するために「Break」アクションを実行してループを抜けます。

2.「ループ」パッケージを使ってみよう!

前回までの記事で、Excelファイルを読み込むことができました。

読み込んだファイルを1行ずつ処理するには2つ方法があります。

  1. テーブル変数を使ったループ
  2. Excelの(基礎 or 高度な)操作を使ったループ

それぞれの方法を詳しく見てきましょう!

 2-1.テーブル変数を使う場合

前回までの記事で、Excel/CSVファイルをテーブル変数に

読み込むことができたので、以下の手順で設定していきましょう!

①ファイルを読み込んだテーブル変数を指定します。

001.png

②1行ずつデータを取り扱うので、レコード変数を指定します。

 今回は、変数を事前に作成していなかったので、変数作成ボタンをクリックします。

002.png

③任意の変数名を設定して、作成して選択ボタンをクリックします。

003.png

④ここまでやれば、ループ処理の設定は完了です。

004.png

⑤次にキャプチャアクションをループの中に移動しましょう。

013.png

⑥最後にキャプチャアクションのキーボード操作の部分を修正します。

 既に設定されていた文字列を削除して、変数の設定ボタンをクリックします。

014.png

⑦先ほど作成したレコード変数を指定し、画面の入力項目に該当する値を設定します。

 下の画像では、画面の[First Name]に対する値を設定しています。

006.png

⑧他の画面項目も同様に設定していきましょう。

 Set Textの部分が全てレコード変数を参照しています。

015.png

テーブル変数のデータを読み込んでいるので、

データを読み込んだ後は、ファイルを閉じても大丈夫です。

開いたファイルを編集する必要がない場合は、こちらの実装方法が良さそうですね。

 2-2.Excelの(基礎 or 高度な)操作を使う場合

前回までの記事で、Excel/CSVファイルをテーブル変数に読み込んでいましたが、

こちらの方法は、Excelパッケージの「複数のセルを取得」アクション

使わなかったパターンでの実装方法です。

①ファイルを開いた後に、反復子「シートの各行」を選択しましょう。

 今回は、「Excelの高度な操作」でファイルを開いたので、

 ループアクションでも同じように「Excelの高度な操作」を選択しています。

 また、2-1と同じようにレコード変数も設定しました。

007.png

2-1と同じように、ループ内にキャプチャアクションを移動して、

 キーボード操作の内容も修正しましょう。

016.png

2-1と違ってファイルを読み込むアクションは必要なく、

ループ処理中はファイルが開いたままになっています。

開いたファイルにデータを追記するような場合は、こちらの実装方法が良さそうですね。

3.まとめ

今回は、ループ処理についてご紹介しました。

ループ処理でファイルを取り扱う場合は、2種類のやり方がありますので、

処理内容にマッチした方法を選択して実装してみてください。

またお会いしましょう!それでは!

著者紹介

先端技術推進統括部
RPAビジネス推進部
鈴木 陽介

C#によるシステム開発、POS開発を経てRPAエンジニアに。