形状作成・修正(モデリング)を3D CADで行うときに、「ヒストリーベース」と「ノンヒストリーベース」の2種類の方法があるのをご存知でしょうか?ヒストリーベースでは作業手順の履歴が残り、ノンヒストリーベースでは履歴が残らないという違いがあります。Discoveryモデリングならどちらの方法も使用することができます。Discoveryモデリングを使って、ヒストリーベースとノンヒストリーベースそれぞれの操作方法を確認してみましょう。
今回は以下のようなヒートシンク形状を作成してみます。
まずは、ノンヒストリーベースで作成してみます。こちらは特に設定等は必要なく、そのまま操作できます。 次に、ヒストリーベースで作成してみます。左上の「ヒストリートラッキング」をオンにすることで、履歴が残るようになります。 形状作成の手順はどちらも同じでした。では、形状の変更はどうでしょうか?フィンの長さを30 mmから35 mmに変えてみます。
ノンヒストリーベースの場合は次のようになりました。
ヒストリーベースでは次の通りです。
ノンヒストリーベースではフィン一つずつの長さを変えましたが、ヒストリーベースでは最初に作成した作成したフィンの長さを変更できるので、形状変更の手間が少ないことが分かります。後で形状変更を行いたい場合は、ヒストリーベースでモデリングしておくと便利ですね。
このように、Discoveryではノンヒストリーベースとヒストリーベースの両方でモデリングできます。どちらを使うかも簡単に変更できるので、作成したい形状に応じて使い分けてみるのはいかがでしょうか?
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