こんにちは、山崎です。
UiPathの製品「UiPath Communications Mining」の基本的な使い方をハンズオン方式でご紹介するシリーズ記事をお届けしています。
この記事はその第2回目です。第1回目では、基本的な概念について説明しました。この記事では、実際にCommunications Miningを使う為に必要な環境や、ライセンスについて、明らかにしていきます。
目次
1. 環境
2. ライセンス
3. サービスの有効化
4. 最後に
1. 環境
まずは大前提のお話となりますが、Automation Cloudが必要です。
現時点(2024.8)においては、クラウドのみ使用可能となっていますので、他の環境ではCommunications Miningの利用ができない旨、ご承知おき下さい。
2.ライセンス
■AIユニット(AI Unit)
Communications Miningでは、データを取り込む際にAIユニットが消費されます。
データをCommunications Miningにアップロードしない事には何もできないので、このライセンスは必須となります。
<AIユニットの消費ルール>
データを取り込む際に、「1メッセージ:1 AI Unit」としてカウントされ、消費されます。
目的に沿ったカスタムAIモデルを作成するには、1万件はサンプルデータをアップロードしたい所なので、とりあえずのものを作るために、1万AIユニットは用意した方がいいと認識してください。
※注意!※AIユニットがあれば、Communications Miningの使用が可能となりますが、自社の環境に仮にAIユニットが付与されていたとしても、管理者の方に相談しないで使うことはしないようにしてください。AIユニットは消費型ライセンスなので、計画的に使用しないとコストが膨れ上がってしまう危険性があります。
■その他
Communications Miningで、コミュニケーションデータを解釈するためのカスタムAIモデルを作ったり、新しいメッセージを取り込んでそのメッセージを解釈したりといったことは、AIユニットだけで実現できます。
しかしその先、実際にロボットと繋いで自動化したいのであれば、Studioの使用権を持ったライセンスが必要となりますし、
人間が実行を行わなくても、自動でロボットが動くようにしたいのであれば、Unattended Robot も必要になってきます。
※今回のこのシリーズ記事を読みながら、手持ちの環境で手を動かしたい場合には、AIユニットとStudioが必要になります。
※現状(2024.8)、Comuunity EditionにAIユニットは付与されていません。
3. サービスの有効化
Automation Cloud・AIユニットといった必要条件はそろっているのに、Communications Miningがメニューに表示されなくてアクセスできないという方は、まずはサービスを有効化してください。
サービスを有効化する方法については、下の記事でまとめてあります。
UiPath Automation Cloudでサービスを有効化する方法
さあ、これでCommunications Miningの画面にアクセス出来るようになったはずです!
※現状(2024.8)、Comuunity Editionでは有効化できません。
4. 最後に
次回、3回目の記事から、一緒に手を動かして、実際にどういうものか実感して頂く、ハンズオンのような記事となっていきます。
ぜひ、環境とライセンスがそろっている方は記事を読みながら挑戦してみて欲しいですが、準備の難しい方でも、記事を読んでハンズオンを体験した気分になって頂けるようにご紹介していきますので、お楽しみに。
それでは、また、次回の記事でお会いしましょう。
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 クラウド・ソフトウェア推進本部
先端技術統括部
DXコンサルティング部
山崎 佐代子