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【Okta】Okta レポート機能について

セキュリティ
2025.10.02

レポート機能

本ブログでは、Oktaのレポート機能について触れてみたいと思います。

Oktaで記録されたログやイベント情報を元に、各種レポートを確認できます。

購入しているライセンスによって異なりますが、Oktaの管理コンソールから[レポート] > [レポート] を開くと、Oktaで利用できるレポートの一覧が表示されます。

Okta_re.png

レポートの形式

レポートの種類によって表示方法などの差はありますが、Oktaのレポート設定画面から、主に以下の様式で出力・確認できます。

1. 管理コンソール上で表示

2. メールにて送信

3. System Log のクエリ検索

4. CSVダウンロード

レポート例

①アプリへのユーザーアクセス

[レポート] から「資格とアクセス」>「アプリへのユーザーアクセス」を確認してみます。

画像9.png

アプリケーションに対してどのユーザーが割り当てられているかや、ユーザー/グループ単位でアプリケーションへのアクセス、権限付与の情報を取得できます。

▼管理コンソール UI 出力例

画像10.png

②Okta使用状況 / アプリケーション使用状況

Okta使用状況」/「アプリケーション使用状況」をそれぞれ確認してみます。

Okta_re.png

「期間」・「ユーザー」・「グループ」を指定して、「レポートを要求」をクリックします。

画像4.png

「アプリケーション使用状況」では「アプリケーション」単位で指定もできます。

画像5.png

該当するデータのCSVファイルがダウンロードでき、同時に管理者宛にメール送信もされます。

画像3.png

▼受信メール

メール内のDownload report リンクからCSVファイルをダウンロードできます。

画像17.png

▼CSVファイル出力例

「Okta使用状況」

Oktaを利用中のユーザーに対する情報が確認できました。
ユーザー名/ログインIDに対して、ログイン回数/ユーザーステータス/ラストログイン時間など

画像6.png

「アプリケーション使用状況」

どのユーザーがどのアプリケーションにログインをしたのかに関する情報が確認できます。

画像7.png

③SSOの試行

「認証のトラブルシューティング」 >「SSOの試行」を確認してみます。

画像11.png

System Log のページにリダイレクトされ、検索フィルターに定義済みのクエリが適用された結果が確認できます。以下適用されているクエリの実行により、指定した期間に試行されたSSOがすべて表示されます。

eventType eq "user.authentication.sso"

画像12.png

④MFAイベント

「多要素認証」>「MFAイベント」を見てみます。

画像16.png

期間をフィルタで指定し、MFAに関わるイベントをグラフ形式で表示させることができます。
CSV形式でのエクスポートも可能です。

画像15.png

おわりに

Oktaのレポート機能について簡単に紹介させていただきました。

基本的には標準でお使いいただけますが、Workflows と組み合わせることでスケジュールで実行・出力させたり、OIG (Okta Identity Governance) 機能のライセンスがあると、OIGに関わるレポートも利用できるようになります。ぜひご活用ください。



※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。
 今後アップデートが重なるにつれ正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。

著者紹介

SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第4技術部 2課
小野 詩織