
はじめに Oktane概要
Okta社が開催する年次カンファレンス「Oktane」に参加してきました。
数千人規模の参加者が世界中から集まる大規模イベントですが、今年の「Oktane25」は2025年9月24日-26日ラスベガスで開催されました。
毎年講演はKeyNoteと呼ばれる基調講演をはじめとして、多くのセッションが用意されています。1日目はパートナーサミットが開催され、前日には日本からの参加者で集まるJapan Nightもあり参加者同士の交流の機会もありました。
私自身は、Oktaのロードマップや連携機能などを中心にキャッチアップしつつ、期間中に各プログラムと同時並行でOktaの認定資格を割引価格で受験できるようになっており、現地で試験も受けてきました。
現地の様子
シーザーズフォーラムという場所がメイン会場でした。Okta Secures AI.という大きなサイネージが掲げられていますが、"AI" を意識したメッセージが強調されていました。
会場に隣接されたホテルに宿泊しましたが、そこでも大きくOktaのAIに関わるメッセージ表示が目に留まります。

自身は初のラスベガス訪問でしたが、空港からホテルまで至るところにスロットやカジノがあり、ここまでかと想像を超える多さに驚きました!
Japan Night
Oktane の前夜祭、、、到着して最初のプログラムはJapan Nightでした。日本からの参加者も毎年増えているようです。

展示ブース
ブレイクアウトセッションや、スポンサー企業がブース展示を行なっていた会場の様子です。
Oktaの注目機能のデモやOkta社員に直接質問ができるコーナーもあり、多くの人で賑わっていました。

Key Note Session
毎年講演はKeyNoteと呼ばれる基調講演をはじめとして、多くのセッションが用意されています。
Oktaが目指している方向のメッセージや新機能など、Oktaneで発表されたトピックスを簡単にいくつか紹介したいと思います。
「Identity Security Fabric」
AIやAIエージェントの導入が企業でも増加・促進されている現在の課題に対して、Oktaが提唱するアプローチとして発表されました。

アイデンティティ管理を考えるときに、ユーザーや従業員対するセキュリティだけではなく、Non-human IDやAIエージェントにいたるまで保護する対象が非常に増えている現状ですが、それら全てのアイデンティティに関わるすべての機能を一つのプラットフォームに統合するという考え方です。
「Okta for AI Agents」
Identity Security Fabricの実現にあたり、AI エージェントに対しても特権アクセス管理(PAM)、アイデンティティガバナンス(IGA)、ポスチャー管理(ISPM)、アイデンティティ脅威保護(ITP)などの機能を提供していくとのことでした。

「Cross App Access」
また、今後のアイデンティティ管理の課題に対するOktaのアプローチとして、新しくオープンな業界標準化・「Cross App Access」がOktaから発表されました。

現在、どのアプリやエージェントがどのデータにアクセスできるかは、都度ユーザーが同意して制御をする必要がありますが、Cross App Accessの仕組みを使うとOktaが一元的にポリシー定義して制御することにより、管理者が組織全体のセキュリティポリシーを確実に適用できるようになるというものです。

対応予定のアプリも発表されていました。今後の動向にも注目していきたいと思います。
Okta Certification 受験
Oktaの認定資格がありますが、Oktaneの会場でこの試験を割引価格で受験できるようになっていました。認定資格についてはこちら。
Okta Certificationは、Professional、Administrator、Consultant、Technical Architect、Developerという5種類があり、2つまでの試験を期間中に受験可能でした。
会場に受験する人たちが一斉に集まって、その場で選択式問題/ハンズオン形式の試験をそれぞれのPCを持ち込んで受験します。

私もこのOktane期間中に受験しましたが、まずは第一ステップの「Professional」 試験に無事Passして、認定資格を取得できました。
認定資格を持った人が使えるラウンジブースや、合格した人はルーレットでOktaの記念品がもらえるコーナーがあり、運よく?一番良い記念品であろうリュックをいただくことができました。
他、トートバックやバッチももらい、あとは、なぜか最終日にスタッフの方がおまけでもう一つ違う形のリュックをくださり、二個持ちです。笑

番外編
余談ですが、全てのイベントが終わったあとは、2023年9月にラスベガスにできた「Sphere(スフィア)」という球体の大型アリーナがあり、そこへ行ってきました。
外壁全体がLEDスクリーンになっているのと、内部は巨大なシアターとして映像の中に入り込んだかのような演出によって没入体験が楽しめるというスポットです。

私が行ったタイミングでは、オズの魔法使いのSphere 向けにアレンジされた作品「The Wizard of Oz at Sphere」が上映されていて鑑賞してきましたが、とっても良かったです!
ラスベガスに行く機会があったら、ぜひ行っていただきたいおすすめスポットです。
終わりに
個人的には2年前の2023年のOktaneに参加した以来、2回目の参加でしたが、当時よりもOktaの前提知識や業務経験を積んだ上で行くことができたので、技術キャッチアップという点でも楽しみつつ、有意義な機会でした。
今回発表された新機能やロードマップの実装にも期待しつつ、Identity の観点からAIに取り組むOktaの今後も引き続き追っていけたらと思います。
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著者紹介
SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第4技術部 2課
小野 詩織

