
本記事では、最新版のStrata Cloud Manager (SCM) ついてご紹介します。
SCMは、Palo Alto Networksのネットワーク製品を一元管理するためのクラウドコンソールです。
最近のSCM
SCMはこれまでにさまざまな機能の管理画面を統合してきました。
最近では、Device Security (旧IoT Security) の管理画面がSCMに統合されました。
またStrata CopilotやAI Canvasなど、AIを活用したサービスを実装することで自然言語による直感的な操作や分析を可能にしています。
より包括的な一元管理を実現すべく進化しているSCMは、今回のアップデートでUIが新しくなりました。
主要な変更点とポイントについてご紹介します。
※本ブログのキャプチャは「バージョン: 2025.R4.0」の画面です
※本変更は「バージョン: 2025.R3.0」から適用されています
主な変更点
SCMの左側に表示されているメニューの廃止と追加に伴い、設定項目の位置が変更されました。
また、検索バーが追加されたことにより、目的の設定項目を検索できるようになりました。
①検索バーの追加
設定項目を検索するための「検索バー」が新たに追加されました。
入力した文字列に一致する項目がメニュー毎に表示されます。
②Dashboardsの廃止 → Insightsへの統合
従来はダッシュボードで選択していた項目が、Insight配下に一覧で表示されるようになりました。
この変更によって各ダッシュボードへのアクセスが容易になり、データを活用しやすくなりそうです。
③Log Viewerの追加
Log Viewerが最上位のメニューとして追加されました。
よく利用する機能なので、アクセスしやすくなったことで利便性が向上するのではないかと思います。
④Configurationの追加
設定専用のメニューが新しく追加されました。
この変更によって、設定関連の項目が1箇所に表示されるようになり、直感的に分かりやすくなりました。
・Manageの廃止 → Configurationへの統合
・Workflowsの廃止 → Configurationへの統合
旧Workflows配下の設定項目が、一部「NGFW and Prisma Access」経由でのアクセスへと変更になりました。
そのためConfiguration Scopeがより重要になります。
⑤Strata Canvasの追加
レポートやAI Canvasを利用するためのメニューが新たに追加されました。
※AI Canvasについてはこちらの記事で取り上げていますので、ぜひご覧ください
【Palo Alto】新機能AI Canvasを使ってみた
まとめ
今回は、Palo Alto Networksの最新のSCMついての主な変更点をご紹介しました。
一貫性のある画面遷移や整理されたダッシュボードによって、かなり使いやすくなったように感じます。
今回のアップデートを通じて、セキュリティ製品において重要なポイントの一つである「可視性」がさらに高まったのではないかと感じています。
SCMはPrisma Accessのみならず、PAシリーズを管理する際にもおすすめのツールになっています。
PanoramaからSCMへの移行ツールなども充実してきておりますので、
現在Panoramaを利用されているお客様もSCMでの統合管理を検討してみてはいかがでしょうか。
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※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。
今後アップデートが重なるにつれ正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。
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著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第4技術部 2課
PCNSE, PSE Strata/SASE/Cortex Professional
中村 愛佳 -Manaka Nakamura-