皆さま、こんにちは。SB C&Sの臼井です。
前回、Veeam Backup & Replication(以下、VBR)の特徴の1つであるストレージスナップショット連携機能の紹介として、弊社で作成したNetApp HCIとの連携のホワイトペーパーをご案内させていただきましたが、今回は、NetApp 社のFAS や AFF などのストレージで使用されているストレージOSである ONTAP との連携をご紹介させていただきます。
VBR の ONTAP への対応は古く、2014年11月にリリースされたv8.0で最初に対応し、バージョンアップに合わせて、新しいONTAPバージョンへの対応や機能追加が行われてきています。最新のVBR v10がサポートしているONTAPのバージョンや条件などは下記ドキュメントから確認することができます。
<Veeam Backup & Replication 10 User Guide for VMware vSphere
https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/system_requirements.html?ver=100#storage
※上記ドキュメントの該当部分抜粋
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NetApp FAS/AFF, FlexArray (V-Series), ONTAP Edge/Select/Cloud VSA and FAS OEM (IBM N series and Lenovo DM series)
- NFS, Fibre Channel, iSCSI
- ONTAP 7-mode versions 8.2 up to 8.2.5
- ONTAP cluster-mode versions 8.3 up to 9.7
- MetroCluster is supported
- ONTAP features application-aware data management and SVM-DR are not supported
- NetApp Synchronous SnapMirror is not supported
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ONTAPとの連携では、NetApp HCIと同様に下記のようなメリットがあります。
- VADPの問題を最小限にするストレージスナップショットと連携した仮想マシン単位のバックアップ
- ストレージスナップショットからの仮想マシン/ファイル/アプリケーションオブジェクトのリストア機能
- アプリケーションの整合性の取れたストレージスナップショットのスケジュール実行
ONTAPの場合、更に、SnapMirror/SnapVaultと連携したバックアップが可能です。
また、NetApp HCIでは、Plug-Inのインストールが必要でしたが、ONTAPの場合、必要なモジュールは予めVBRにインストールされているため、ONTAPのクラスタを登録するだけですぐにご利用いただくことが可能です。弊社で最新のNetApp ONTAP 9.7(AFFおよびONTAP Select)とVBR v10aの組み合わせでの連携検証を行い、その連携手順をまとめたホワイトペーパーを公開いたしました。SnapMirror連携の手順も含めておりますので、資料ダウンロードのリンクからダウンロードして、ご活用いただけますと幸いです。
資料ダウンロードはこちら
著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 ICT事業戦略・技術本部 技術統括部 第3技術部 1課
臼井 守