【パッケージリファレンス】では、Automation Anywhere Automation 360 のパッケージで使用できるアクションと、各アクションの設定パラメータについて、マニュアル形式でご紹介していきます。
今回は、Dictionary パッケージのご紹介です。
※2021年3月15日よりAutomation Anywhere Enterprise A2019はAutomation Anywhere Automation 360へ名称が変更となりました。
Dictionary パッケージ
本記事は「バージョン:3.2.0-20210118-185020」の情報です。(2021/5/14現在)
最新情報を確認するには、
公式ドキュメント:Dictionary package
概要
ディクショナリ型の変数を操作します。
ディクショナリ型の変数は、キーと値をペアで保持することができ、1ペアを1エントリとし複数エントリを管理することができる変数です。
アクション一覧
アクション名 |
英語名:Get |
英語名:Put(日本語名:挿入) |
英語名:Assign(日本語名:代入) |
英語名:Remove(日本語名:削除) |
英語名:Size(日本語名:サイズ) |
アクションの説明
アクション:Get
指定したディクショナリ変数からキーを指定することにより、対応する値を取得します。
No.1
パラメータ名 | Dictionary variable(ディクショナリ変数) |
概要 | 値取得対象のディクショナリ変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
値取得対象のディクショナリ変数を指定します。
すでに作成しているディクショナリ変数を選択、または新規作成し指定します。
No.2
パラメータ名 | Key(キー) |
概要 | キーを指定することにより、対応する値が取得できます。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
取得したい値のキーを手入力、または変数を指定することにより、値が取得できます。
No.3
パラメータ名 | Assign the output to variable(出力を変数に代入) |
概要 | 取得した値を指定した変数に代入します。 |
省略可 | 〇 |
使用方法
指定したキーに対応する値を本パラメータに指定した変数へ代入します。
すでに作成している変数を選択、または新規作成し指定します。
代入先の変数は取得元の値と同じ型の変数を指定します。
アクション:Put(挿入)
指定したディクショナリ変数にエントリ(キー、値)を追加します。
No.1
パラメータ名 | Dictionary variable(ディクショナリ変数) |
概要 | エントリを追加する対象のディクショナリ変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
エントリーを追加する対象のディクショナリ変数を選択、または新規作成して指定します。
No.2
パラメータ名 | Associate to this key(このキーに関連付ける) |
概要 | 追加するエントリのキーを指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
追加するエントリのキーを手入力、または変数で指定します。
No.3
パラメータ名 | New value(新しい値) |
概要 | 追加するエントリの値を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
追加するエントリの値を手入力、または変数で指定します。
すでに指定したキーが存在する場合は、対応する値が新しい値に上書きされます。
No.4
パラメータ名 | Assign previous value to variable(変数に前の値を代入) |
概要 | 指定したキーに対応する元の値を代入する変数を指定します。 |
省略可 | 〇 |
使用方法
指定したキーに対応する前の値を代入する変数を指定します。
すでに作成している変数を選択、または新規作成し指定します。
代入先の変数は前の値と同じ型の変数を指定します。
指定したキーが存在していない場合、本パラメータに指定した変数には何も代入されません。
指定したキーが存在している場合、対応する元の値が代入されます。
アクション:Assign(代入)
指定したディクショナリ変数にエントリ(キー、値)を追加します。
すでに指定したキーが存在する場合は、対応する値が新しい値に上書きされます。
No.1
パラメータ名 | Select the source dictionary variable(元のディクショナリ変数を選択) |
概要 | 代入元のディクショナリ変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
代入するディクショナリ変数を「ディクショナリ」、「変数」から選択しましす。
・ディクショナリ
対象のアクション内でディクショナリの定義を行い指定します。
・変数
値取得対象のディクショナリ変数を指定します。
No.2
パラメータ名 | Select the destination dictionary variable(宛先のディクショナリ変数を選択) |
概要 | 代入先のディクショナリ変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
代入するディクショナリ変数を「Multiple variables」、「ディクショナリ」から選択しましす。
・Multiple variables
対象のアクション内でディクショナリの定義を行い指定します。
キーに対応する値には変数を指定しマッピングします。
マッピングした変数には、代入元ディクショナリ変数のキーに対応する値が代入されます。
・ディクショナリ
すでに作成しているディクショナリ変数を選択、または新規作成し指定します。
アクション:Remove(削除)
指定したディクショナリ変数のエントリを削除します。
No.1
パラメータ名 | Dictionary variable(ディクショナリ変数) |
概要 | エントリ削除対象のディクショナリ変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
エントリ削除対象のディクショナリ変数を指定します。
すでに作成しているディクショナリ変数を選択、または新規作成し指定します。
No.2
パラメータ名 | Key(キー) |
概要 | 削除対象のエントリに設定しているキーを指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
削除するエントリのキーを手入力、または変数で指定します。
No.3
パラメータ名 | Assign removed item to variable (optional) (変数に削除したアイテムを代入(オプション)) |
概要 | 削除するエントリの値を代入する変数を指定します。 |
省略可 | 〇 |
使用方法
指定したキーに対応する値を指定した変数へ代入します。
すでに作成している変数を選択、または新規作成し指定します。
代入先の変数は削除対象の値と同じ型の変数を指定します。
アクション:Size(サイズ)
指定したディクショナリ変数のエントリ数を返却します。
No.1
パラメータ名 | Dictionary variable(ディレクトリ変数) |
概要 | エントリ数を取得するディクショナリ変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
エントリ数を取得するディクショナリ変数を指定します。
すでに作成しているディクショナリ変数を選択、または新規作成し指定します。
No.2
パラメータ名 | Assign the output to variable(出力を変数に代入) |
概要 | 取得したエントリ数を代入する変数を指定します。 |
省略可 | ✕ |
使用方法
取得したエントリ数を代入する変数を指定します。
すでに作成している数字型の変数を選択、または新規作成し指定します。
いかがだったでしょうか。Bot開発の参考になれば幸いです。
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著者紹介
先端技術推進統括部
RPAビジネス推進部
林田 啓太
役者 → SE → RPAエンジニア → ?
日々進化します!