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【特別編】Developer Community 【AA de Knight】第九回 2021.06.18 Friday Night@Online 技術者コミュニティ

RPA
2021.06.30

みなさまこんにちは。SB C&S 池田です。

先日第9回目の開催があったAA de Knightの様子をこちらでレポートさせていただきます。

今回も多くの方にご参加いただきまして、大変ありがとうございます。

以前よりアンケートには開発TIPSのリクエストを多くいただいていたため、今回はTIPSに寄った内容が多くなりました。

ご参考になれば幸いです。

また、新規企画として『Open QA』というAutomation Anywhere社のエンジニアの方々が質問にダイレクトに応えてくれるコーナーの開催もありました。

こちらも大変多くのQをいただき、時間内での解消まで至らないほどでした。

一部以下に載せておりますので、ご確認いただければと思います。


□目次

  1. アジェンダ
  2. 当日の振り返り
    1. 開発で使えるTipsのご紹介
    2. 共通Botを活用してみよう
    3. Automation Anywhere 最新情報のご紹介
    4. 技術セミナー『ボット開発小技集』
    5. Open QA
  3. 次回予告

アジェンダ

2021年618()

時間
プログラム
18:30~18:35
ご挨拶
18:35~18:55
開発で使えるTipsのご紹介
株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング
竹中 芳和様、上岡 龍 様
18:55~19:15
共通Botを活用してみよう
SB C&S株式会社 前田 由委
19:15~19:45
Automation Anywhere 最新情報のご紹介
オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社 大森 信介 様
19:45~19:55
休憩
19:55~20:25
技術セミナー『ボット開発小技集』
SB C&S株式会社 鈴木 陽介
20:25~20:45
Open QA
オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社、SB C&S株式会社
20:45~20:50
クロージング

当日の振り返り

  • 開発で使えるTipsのご紹介
    株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング 竹中 芳和様/上岡 龍 様

    実際に開発をされている上岡さんからご紹介いただいたので、説得力ありますよね。

    リトライ機能をつけたエラー時の対応まで考慮されているのは気が効くBotですね。
    エラーの頻度とリカバリの工数を天秤にかけ、リトライの仕組みを入れるのも考えたいところですね。
    テンプレートで用意しておくというものありですかね。
    スクリーンショット (23).png
  • 共通Botを活用してみよう
    SB C&S株式会社 前田 由委

    サブタスク化したBotの効率的な開発は実施されていますでしょうか。
    一つのBotに集中しすぎてBotが肥大化したり、冗長的なBotをいくつも作成しているということはないでしょうか。
    TIPSを交えた共通Botの活用について、ぜひ一度ご確認いただければと思います。

    YouTubeにも当日の様子を公開しております


  • Automation Anywhere 最新情報のご紹介
    オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社 大森 信介 様

    たっぷりと.20と.21の新機能紹介をいただきました。
    変数周りの改善は非常に助かるところですね。資料、動画も以下より改めてご確認いただければと思います!

    01:28 UIが改善されて使いやすくなりました。
    08:50 変数が改善されました
    14:23 レコーダーのアンカーって使ってください
    15:32 Credential Vaultの使用場所を設定できます
    16:39 チェックイン チェックアウトが改善されました

    製品ロードマップ最新情報

YouTubeにも当日の様子を公開しております



  • 技術セミナー『ボット開発小技集』
    SB C&S株式会社 鈴木 陽介

    効率よく開発を進めるためのTIPS集でしたね。一つ一つを組み合わせて開発をするとより開発速度も上がり無駄な動きも少なく効率的に開発を進められるので、ぜひ覚えておきたいものですね。
    みなさまはどれほどご存知だったでしょうか。
    もっとこれ便利だよ!がありましたら次回の登壇お待ちしております♪

    ・パッケージの表示/非表示
    ショートカット集
    ・アクションのコピー&ペースト
    ・ステップ
    ・Subタスクの呼び出し
    ・デバッグ実行



    YouTubeにも当日の様子を公開しております

  • Open QA
    オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社、SB C&S株式会社

    今回新企画になります、Open QA
    開催中いつでも質問を投稿でき、この時間で可能な限りAutomation Anywhere社の技術メンバーの方からご回答をいただけました。
    大変多くのご質問を承り、回答を完了しきれなかったので、このブログで回答まとめます。

  • Q1) KeyStrokeの前後には必ずDelay入れてタイミング調整しています。また、Waitコマンドを使ってタイミング調整できるものは極力Waitを使用していますね!

    A1) waitコマンドもループ処理にして、6s✖10回リトライとかで、画面の表示がされたら次処理に移行するみたいに組むことが多いですね!
      最大60sまで画面表示を待って、表示されたらすぐに次の処理に向かえるようになりますね。

  • Q2) V11のBotStoreでおすすめのものがあれば、ご紹介下さい。

    A2) ・日付と時刻の形式を変更
       https://botstore.automationanywhere.com/jp/bot/change-date-and-time-format
       取得した日付のフォーマットを変更できるので、便利です
      ・Automation Anywhereタスクファイル(atmx)をXMLに変換する
       https://botstore.automationanywhere.com/jp/bot/convert-automation-anywhere-task-fileatmx-to-xml
       V11でのatmxをテキスト or xmlで変換出力してくれます。
       影響調査・コマンドの集計等で一旦テキストに変換したりするので、便利ですね

  • Q3) 旧バージョンから新バージョンへの上手い移行技が知りたい。

    A3) V9→V11ではほぼ改修が発生しないですね。
      V11→A360のバージョンアップでは移行方法2通りあります。
      ①Bot移行の一括ツールで移行する方法(オンプレ版限定)
      ②A360のコマンドで一つずつ移行する方法

      ②についてBTC様の
    Webにコラムを挙げていただいております。
       Automation360【A2019】バージョン移行ご紹介

  • Q4) 共通Botを使用しているBotの検索って可能ですか?(システム開発で言う影響範囲調査)

    A4) メーカー側としてはできないと認識しています

  • Q5) 2つ質問があります。 
      1つ目の質問です:bot内のアクションの並列処理についてです。
       例えば特定のBotで、複数のpythonスクリプト実行をしてリターンで値を取得する場合ですが、1つのpythonスクリプトのリターンを待たずして、
       次のpythonスクリプトを実行してリターンを待ちたい場合の処理がある時です。何か良い処理があるでしょうか?

      2つ目の質問です:BotStoreとコミュニティエディションについてです。
       コミュニティエディションがv11からA360になってから、botのエクスポートができなくなり作成したBotをBotStoreにアップできなくなりましたが、何かアップする方法があるでしょうか?
       これまで、趣味でBotStoreにフリーのBotをアップして皆さんのBot作成のサポートをしていたのですが。
       ※業務では、有償版を使用していますが、個人の趣味とは分けています。

    A5) 並列処理につきまして、Bot側では並列処理はできないので、実装する場合はPython側で実装していただければと思います。
      Community EditionでのBot Store提供について、ありがとうございます。A360のCommunity Editionでは、Botのエクスポートができなくなっています。
      基本的には、Community Editionは個人利用を前提としており、エクスポート・インポートを繰り返すことによる組織的な利用を防ぐためですが、質問者さんのような使い方をしてくださっていた方がいるという旨を製品チームにもフィードバックします。

  • Q6) 共有Botに対して設定する引数、返り値の詳細(形式、サイズ、項目数など)が知りたいです。使い勝手は、一般的に言うプログラミングのメソッド、関数、サブルーチンなんかと全く同じように認識すれば良いですか?

    A6) 共有Botの呼び出し方については、後半に予定されている鈴木さんのセッションで解説予定です。
    おそらくそちらを聞いていただくと疑問が解消するのではないかと思いますが、なおご不明な点があればご遠慮なく、OpenQAタイムにご質問いただければ幸いです。

  • Q7) Stepなどの折り畳みの一括ON/OFF機能はありますか?特にファイルを開いたときに前回状態が保存されず、全開きなのでスクロールで下の方が探しにくいです。

    A7) 折り畳みを一括でOn/Offにする機能は、現在のところはありません。
      一覧性を高めるという観点では、
      ・リストビューを活用する
      ・共通Botを活用し、1Botのステップ数を適正に保つ(最大でも500行程度)
    といったことをおすすめしています。

  • Q8) AARIについてAA様に質問したいことがあります。
    1.AARI MobileはAutomation Anywhereのアプリという認識でよろしいでしょうか?
    中身を確認させていただきましたが、Activity、Insight、IQBotの機能がついているが、Botの実行はできないでしょうか?
    また、IQBotのカメラで撮影したファイルはドキュメント形式になるでしょうか?

    2.AARI ApplicationでRPA Bots for Excelの中の入力データフィールドで使える変数は文字列タイプのみでしょうか?
    理由としては文字列変数以外(例:レコード変数、テーブル変数)を使う際に「サポートされていません」というエラーが表示されます。
    レコード・テーブル変数を使うときは一回文字列変数に変換する必要がありますでしょうか?

    3.AARI ApplicationのRPA Bots for Exceにて、Excelの「Automation」リボンからログインを行う際に、
    管理者ロール以外のユーザー(Runner、Excel user)では「org.hibernate.exception.SQLGrammarException: could not extract ResultSet」というエラーが出てしまいます。
    なにか手順が足りていない部分がありますでしょうか?
    ※公式の手順通りにロールとユーザーを作成しています。
    A8) 1と2はご認識のとおりです。
    IQ Botについては、カメラで撮影した画像の読み取りは推奨していません。(基本的に、スキャナでスキャンした書類をの情報を前提としています)
    3についてはサポートチケットを上げていただくか、A-peopleにてご質問いただければと思います。
    https://apeople.automationanywhere.com/s/?language=ja

  • Q9) Control Roomがアップデートされると、色々と機能が変更されますが、リリース間隔が早すぎてついていけません。。。
    せめて3ヵ月に1回くらいにならないでしょうか?
    ただし、不具合はすぐに直してほしいです。

    A9) 今までは、6週間を目安に新しいバージョンをリリースしていましたが、今後は3-4か月を目安にリリースしていく予定です。

  • Q10) v11のようにレコーディングでパターンベースのデータスクレイピングができるようになるのはいつごろになりますか?

    A10) 現在のところまだ開発予定について確認できておりません。

  • Q11) Control Room間のBotの移動を容易にする方法はありませんか?

    A11) まだ時期についてはお伝え出来ないですがUIベースで、Control Room 間の Bot 移行が出来るよう開発予定です。

  • Q12) V11のPDFファイルの操作(フィールドをキャプチャし同一フォーマットのPDFから値取得)がA360でできるようになるのはいつ頃を予定していますか?

    A12) .21で実装されます。(Community Editionはアップグレード済み)クラウド版は7月中旬にリリース予定です。
    v11とほぼ同じ使用感でご利用いただけます。

  • Q13) パッケージを無効にした場合、既存のロボットには影響ない認識でよろしいでしょうか。

    A13) パッケージを無効にすると、既存のロボットに影響が出ます。念のため確認します。

  • Q14) 初歩的な質問なのですが、、、
    ConfigFileの情報を格納するため、Dictionary変数を使用したいのですが、ディクショナリパッケージの使用方法がさっぱりわかりません。
    UiPathではDictionary変数ばんばん使ってたので、Dictionary変数が何か理解できているつもりなのですが、、、

    A14) こちらの情報で、お知りになりたいことがわかるでしょうか......?
    https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20210526_AutomationAnywhere-Package-Dictionary.html

  • Q15) ショートカットキーリストをエンジニアボイスに載せていただけると助かります。

    A15) ショートカット集 ご参照ください

  • Q16) テキスト・CSVファイルを一括で変数に挿入したり、テキストファイル内の検索を容易に行ったりする機能の実装予定はありますか?

    A16) 文字列アクションのテキストを使って頂くと、変数に格納できます。
    CSV/TXT の読み取るで読み込んだ後に、検索してみてください。

  • Q17) プリロードしたパッケージ(キャッシュ)を整理したいのですが、「パッケージをプリロード」から「カスタマイズ」選択して、すべてのチェックボックスを外して実行したら、削除されますか?

    A17) チェックボックスを外しても、削除されないです。
    キャッシュ(Global chache)を削除して頂く必要があります。

  • Q18) フロー表示でもデバックのブレイクポイント、ステップ実行などはできるのでしょうか?

    A18) 可能です
    アクションのアイコンを選択したときに出てくる三つの点々をクリックし、「ブレークポイントを有効化」/「ブレークポイントを無効化」を選択してください。
    https://licensecounter.jp/engineer-voice/blog/articles/20200923_AutomationAnywhere-A2019Debug-Basic.html

  • Q19) A360のオンプレ版で運用している場合、バージョンアップが上がるたびにバージョンアップを行ったほうがよろしいでしょうか

    A19) もちろん弊社としては毎回バージョンアップして最新の機能をお使いいただいた方が良いとは思います。
    ですが、オンプレを選択している背景などを考えますと、リリースノートでバージョンアップの内容をご確認いただき判断いただく事になるかと思います。

  • Q20) メインタスク、サブタスク関係なく参照できるグローバルな変数やなんでもありのバリアント型変数を追加する予定はないのですか?

    A20) CR全体利用できる「グローバル値」という機能がAutomation360には実装されています。そちらをご利用いただければ、すべてのタスクから参照可能です。
    残念ながらバリアント型の変数を追加する予定はございません。

  • Q20 追加) CR全体では、適用範囲が広すぎで、変数名の制約に繋がってしまいます。

    A20 追加) 現在の仕様ではグローバル値に対して細かい制御はできませんので、ご要望としてエスカレーションいたします。

  • Q21) A360はMetabotが無いという話を聞きました。v11のMetabotは共通Botに簡単に移行できますか?

    A21) Metabotも出来るもの、出来ないものがあるようです。最新のBot Scannerでお試しいただき、うまく移行が出来ない場合は、お問い合わせください。

  • Q22) Automaton360のユーザ、ロールをExport、Import出来ないですか?

    A22) CSV形式での出力は出来るのですが、現在のところExport/Importの機能は実装されていません。

  • Q23) A360に移行した会社、移行予定の会社の間で情報交換会とか実施されますか? 移行された会社さんに苦労話などを聞いてみたいです!

    A23) 移行に特化した情報交換会の予定は今のところございませんが、ユーザー会を開催しておりますので、そちらにて情報を収集いただけることが期待できるかとは存じます。
    詳細などにつきましては、弊社営業担当へお問い合わせください。

  • Q24) APIを使ってBotの制御をしている事例などを聞いてみたいです。

    A24) 別のシステムからAPIを経由してBotの実行をされているお客様がいらっしゃいます。

  • Q25) ボット実行端末でAzureWVDのサポート予定があれば教えて下さい。

    A25) 現在のところ具体的にお伝えできるサポート予定時期はございません。

  • Q26) 作成したボットから設計書を作成するようなセルフドキュメント機能を将来提供される予定はないでしょうか?

    A26) 作ったボットから設計書を出力するという機能は、現在のところご提供予定は確認できておりません。

  • Q27) IEのサポートが来年終了するため、極力IEを使用することを避けているのですが、現在IEでしか利用できないコマンドや処理はありますか?

    A27) A360では、IEでのみ利用できるコマンドはありません。


次回予告

 次回のご案内です。

 次回は

2021年8月27日 (金) 18:30~ Zoomでのオンライン開催

を予定しております。

また、ご登壇者もお待ちしておりますので、ご連絡お待ちしております。(ご相談ベースからでも もちろん大丈夫です)

 窓口:SBCASGRP-rpa-developers@g.softbank.co.jp

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またのお越しをお待ちしております!

著者紹介

先端技術推進統括部
RPAビジネス推進部
池田 康一

写真アップデートしました
Can Be Great!