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Prism Pro/Ultimateのクラスターライセンスの紹介

Nutanix
2021.09.20

こんにちは。SB C&Sで九州/中国地区で技術支援を担当しています、萩原です。

Nutanixをさらに便利に利用できる「Prism Central」を過去にご紹介いたしました。
このPrism Centralは、無償でも利用ができるStarter、X-Fitによる高度な分析ができるProライセンス、さらにアプリケーション検出やコスト試算機能を持ったUltimateの3つのエディションが存在します。

Prism Starterで利用できる機能は、無償で利用でき、Prism ProやPrism Ultimateは、有償ライセンスとして提供されています。

Prism Pro/Ultimateのライセンスカウント方法

Prism Pro/Ultimateは、従来Prism Centralに登録するクラスターのホスト(ノード)台数分のライセンスを準備する必要がありました。
2021年の初夏より、このノードベースのライセンスと、クラスターのノードに搭載されたCPUのコア数でカウントする方法(CPUコアライセンス)が新たに追加されました。今後は、ノードベースのカウントではなくCPUコアベースのカウントを原則的に選択することとなっています。
なお、従来のノードライセンスで利用していたPrism Centralに管理するクラスターを追加し、ライセンスも追加で手配する場合は、ノードベースのライセンスでもCPUコアベースのライセンスでもどちらを選択いただいても構いません。1つのPrism Centralで、ノードライセンスとCPUコアライセンスを混在して利用することが可能です。

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Prism Pro/Ultimateにおけるクラスターライセンスの登場

2021/9/2に、Prism Central 2021.8バージョンがリリースされました。このエディションから新たに「クラスターライセンス」が適用できるようになりました。このクラスターライセンスについて説明します。まず、このクラスターライセンスがリリースされる前までの、Prism Pro/Ultimateのライセンス体系について確認します。
Prism Pro/Ultimateのライセンスは、先程紹介したとおり、ノード単位もしくはCPUコア単位で手配できるため、クラスターのノード数分を手配し、クラスター単位で適用することが可能です。複数クラスターをPrism Centralで管理し、一部のクラスターのみをPrism Proライセンスを使って高度な管理を行い、Proライセンス非適用のクラスターは、Prism Starterで運用することは、ライセンス上は許可されていたのですが、Prism Central 2021.7までのエディションでは、クラスター単位でのライセンス適用する方法がありませんでした。例えば、Nutanixで仮想マシンが稼働しているメインクラスターとレプリケーションバックアップ先のバックアップクラスターの2つのクラスターを1つのPrism Centralで管理する場合、メインクラスターのみでPrism Proを利用したい場合、Prism Proライセンスの手配は、メインクラスター分のみでよいのですが、Prism Central上では、管理しているクラスター単位でライセンス適用を行うすべがありませんでした。

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ライセンス上は許可されていても、実質Prism Centralのライセンス適用機能が、このようなニーズに追いついていなかった状況でした。

そこで今回登場したのが、クラスターベースライセンスです。こちらは、今までの管理するクラスターのノード数もしくは、ノードに搭載されたCPUコア数のカウントで、カウント方法自体は、何も変わりません。
違う点は、先程課題となったライセンスを適用する際に指定したクラスターにのみライセンスを適用することが可能な点です。このライセンス適用方法ができるのは、Prism Central 2021.8バージョンからとなります。このバージョンより前のPrism Centralを利用している場合は、まずPrism Centralのバージョンアップを行うことで、クラスターベースのライセンスが適用可能となります。

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なお、このクラスターベースライセンスを利用するにあたっての注意点があります。
既にPrism Pro/Ultimateライセンスをお持ちの場合、クラスターベースのライセンスを適用するためには、既に保有しているPrism Pro/Ultimateのライセンスをクラスターベースライセンスに変更する必要があります。クラスターベースライセンスへの変更は、サポートポータルでライセンス管理画面から、ライセンスの種別を変更することで、クラスターベースライセンスとして利用できるようになります。クラスターベースのライセンス変更の詳細は、SupportPortalに記載のライセンス管理ガイドの「Changing Your Cluster-based License Metering Type」をご確認ください。

マルチクラスター管理の注意点とPrismの各エディションについて

また、昨年リリースしたバージョンから、Prism CentralでNutanix(AOS)以外で稼動しているvSphereクラスターもPrism Centralから管理できるようになりました。下にPrism Starter/Pro/Ultimateで利用できるエディション表を記載しておりますが、Starterで利用できるマルチクラスター管理は、AOS(CVM)が稼動するNutanixクラスターに限定されます。vSphereクラスターを管理する場合は、高度な分析機能を利用しない場合であってもProライセンスが必要となります。

▼Prismの各エディションと利用可能な機能一覧

機能名称 Starter Pro Ultimate
HCIの管理
Prism CentralによるマルチAOSクラスタ管理
インフラストラクチャー管理
監視とトラブルシューティング
クラスタの健全性
エンタープライズ認証とRBAC
REST API
包括的な検索
運用インサイト
カスタマイズ可能なダッシュボード
レポート作成
アプリケーションの検出
自動最適化
キャパシティ予測
仮想マシンの非効率性の発見およびライトサイジング
ジャスト・イン・タイム・プランニング
予防的な修復
異常検出
高度なトラブルシューティング
非AOS仮想インフラストラクチャーの管理・監視​
アプリケーションの監視(*)
スマートオートメーション
ローコード/ノーコード運用の自動化
機械学習による自己調整
Nutanix のコスト管理
リソースのコストメータリング
予算編成およびチャージバック​
コンテンツパック
SQLサーバー監視​

Flow CoreとCalm Coreライセンスの適用について

Nutanix以外のvSphereクラスター(非AOSクラスター)もPrism Centralから管理できるようになったことを踏まえ、Prism Central 2021.8からFlowやCalmライセンスカウントにも一部変更が入りました。特にFlowの場合、利用できるハイパーバイザーは、AHVに限られてしまうのですが、vSphereのクラスターとAHVのクラスターを1つのPrism Centralで管理していた場合、先程の課題と同様に、クラスター単位でライセンスを紐付けることができない状況にありました。
今回、Prism Central 2021.8からは、Flow Coreもしくは、Calm Coreライセンスを利用することで、FlowやCalmを適用したいクラスターにのみライセンスを割り当てることができるようになりました。

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まとめ

2021年9月にリリースされたクラスターライセンスですが、Prism Centralの元々の目的であったマルチクラスター管理機能を生かしつつ、様々なNutanixの機能をパワーアップできるライセンスを無駄なく利用できる形が整いました。Prism Proで利用できる高度な分析機能や、一部のクラスターだけでFlowを利用するなど、柔軟なライセンス適用ができるようになったことで、今までよりも手の届きやすい形でNutanixの便利な機能が利用できるようになりました。

Prism Centralの詳細はこちらから

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 ICT事業戦略・技術本部 技術統括部 第3技術部 2課
萩原 隆博 (Nutanix NTC)

九州・中国地区でHCIを中心とした仮想化プリセールスエンジニアを担当しています。
Nutanix Technology Champion 2018-2021