パッと手軽にPure Storageの特長を掴みたい。
そんなあなたのために、Youtubeで「5分で理解(わか)る、FlashArray!」動画シリーズを公開中です。ぜひこちらも合わせてご覧ください!
==========以下本編==========
こんにちは、SB C&S 中田です。
入門!FlashArrayシリーズでは、Pure Storageのフラグシップモデル「FlashArray」についてより多くの人にその魅力を知っていただけるよう、わかりやすく、を第一に記事を書かせていただきます。
より深い内容を知りたい方は、本サイトにて連載している「実践!FlashArray」シリーズや、弊社にて実施しているハンズオントレーニングにご参加いただけますと幸いです。(ハンズオントレーニングは不定期開催のためセミナー一覧にない場合もございます。ご容赦ください。)
また、「【まずはここから】ゼロからわかるPure Storage」の内容を前提として書いておりますので、まずはそちらをご覧ください。
さて、入門シリーズ第4回である今回は、Pure1についてのご紹介です。
Pure1とは
Pure1は、障害監視、ログ分析、サポート対応などを提供するクラウドサービスの総称です。
管理対象となる製品は主にFlashArray、FlashBlade、Cloud Block Store(CBS)です。これらの製品には"PhoneHome"と呼ばれる機能が備わっており、機能を有効にしていると、30秒ごとにPure1のデータ分析基盤(Pure1 Cloud)に対してログデータを送信します。PhoneHomeの詳細についてはこちらの記事に書いておりますので、合わせてご確認ください。このログデータがPure1 Cloud上で分析、可視化されWeb UI(Pure1 Manage)上で表示されます。(※パスワードなど機密性を必要とするデータについては、ログファイル上でマスクされ送信されます。)
このPure1 Manageに対してお客様は、PCのブラウザだけでなくiOSやAndroid向けの専用アプリからもアクセス可能であり、どこからでもモニタリングすることができます。
またこのようにして可視化された情報には、お客さまだけでなくサポートパートナーおよびPure Storageのサポートチームもアクセス可能です。
機器の障害などが発生した場合、従来であればサポートとの間でログの送付や状況の確認などのやりとりが必要となります。
それに対しPure1を介したサポートでは、機器の障害が発生した場合やその予兆を検知した際、発報されたアラート、障害の発生したArrayに関する情報をサポートエンジニアもすぐに確認できます。またサポートエンジニアはPure1 Cloud上のデータからお客さま環境のGUIを再現することができます。
これにより機器の障害が発生した場合やその予兆を検知した際の迅速な対応を可能としています。
Pure1 Manageからは上記のように可視化されたデータを確認するほか、これらのデータをもとにしたシミュレーションやレポートの出力などが可能です。次の章では実際の画面とともに、より具体的にPure1 Manageでできることをご紹介します。
Pure1 Manageでできること
ストレージ負荷やレイテンシ、帯域幅、容量などがしきい値に達していないか、どれくらいの余裕があるのか、というのはストレージ管理者にとって重要な情報のひとつです。Pure1からは、これらの情報を数値データのみ参照する、フィルタをかけ情報を抽出する、グラフ化して表示するなど必要な情報を利用シーンに応じ使い分けて表示することができます。
Dashboard画面は複数台のArrayの情報をまとめて確認できるページです。総合的に見た容量情報や、負荷、遅延の大きなArrayのピックアップ表示、アラートや警告、バックアップやレプリケーションの稼働状況の確認などを行うことができ、もし管理しているArrayに異常があればひと目でわかるような画面構成となっています。
またAppliance画面では、Arrayごとの情報を分けて表示することが可能です。各Arrayの容量やハードウェアヘルス、パフォーマンスといった情報を確認できます。
さらにPerformance画面では、Volumeやディレクトリといったより細かいレベルの情報まで確認することができます。
Pure1上ではレポートの作成も可能です。出力する期間や対象を細かく選択し、PDFやCSVでデータの出力が行うことができます。
また指定した内容のレポートをEmailで定期的に送信する設定も可能です。
今回は、Pure1についてできることを具体的に紹介しました。次回はEvergreenについて紹介予定です、ぜひご覧ください。
Pure Storageに関する全ての記事はこちら
著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
中田 浩嗣 - Hirotsugu Nakata -
VMware担当を経て、現在ストレージ担当の中でもPure Storageを専任に担当するプリセールスエンジニア