みなさんこんにちは、Onshape担当の羽根です。
1/13に2022年最初のアップデートがリリースされました!では早速内容を見ていきたいと思います。
■一般的な改善
ドキュメント履歴の検索/フィルター/ナビゲート
変更が多いドキュメントの場合、特定の変更がかけられたバージョン履歴を一覧から見つけづらいことがあります。そこで今回、[バージョンと履歴]パネルに検索ツールが追加されました。要素タブ、オブジェクトタイプ、編集ユーザー、または日付で検索をかけることができます。
質量計算
パーツに対して材質が割り当てられている場合、自動で質量が計算されるようになりました。質量はプロパティとして管理され、図面上の注釈やBOMなどさまざまな箇所で使用することができます。質量はパーツのジオメトリや材質が変更されると自動で更新されます。
材質コンテキストメニュー
材質がすでにパーツに割り当てられている場合、コンテキストメニューで[材質を割り当てる]から[材料を編集します]と表示されるようになり、すでに材質が割り当てられているかどうかがわかりやすくなりました。
クイックセレクション
選択ツールがコンテキストメニューに統合されました。ジオメトリにカーソルを合わせた状態でコンテキストメニューを開くと、使用可能な選択オプションが表示されます。
フォルダ内にフィーチャにエラーがある場合に通知
フォルダ内のフィーチャにエラーがある場合、フォルダアイコン上にエラーマークが出るようになりました。
チームの作成者を自動でチームに追加
新しいチームが作成されると、デフォルトでチームの作成者がチームに追加されるようになりました。
■機能の改善
可変フィレットの追加制御
可変フィレットの制御点をエッジに沿って追加することができるようになりました。追加することでより正確に可変フィレットをつけることが可能になります。
分割時に保持する部分を選択
パーツを分割する際、分割の片側または両側のどちらのジオメトリを保持するかを選択できるようになりました。
■視覚化の改善
ゼブラ表示でストライプ数を調整することができるようになりました。サーフェスの品質を確認したい場合におすすめです。なお、ゼブラ表示は画面右側の[カメラとレンダーのオプション]から[曲率の可視化]を選択することで可能です。
高品質表示
ビューを高品質で表示することが可能になりました。サーフェスを作ったときの見た目をより正確に確認したい場合に有効です。
曲線表示の改善
曲率をより見やすくするために、曲線がより細かい許容値に自動的にレンダリングされて表示されるようになりました。
曲率表示コマンドの改善
[曲率を表示]コマンドでサーフェスの品質と曲率の連続性を確認できるようになりました。
コンテキスト編集時の透明度の制御
コンテキスト編集でコンテキスト透明度を調整するスライダーが追加されました。コンテキスト内のアセンブリジオメトリの表示、選択、および非表示が簡単になります。
パーツを分離して非表示
アセンブリの[分離]コマンドで、分離したパーツと他のパーツの距離によって表示 / 非表示を切り替えることができるようになりました。表示 / 非表示の距離はスライダーで調整可能です。
パーツリストのハイライト機能
パーツリストからパーツを選択すると、パーツで使われているフィーチャがフィーチャリストで強調表示されるようになりました。
■図面の改善
ラジアル寸法ツールが追加されました。真円 / 円弧でないフィレットまたはその他の円形エッジの正しい寸法を測定できます。
テーブルのセルの余白調整
テーブルの新しいDrawingプロパティを使用すると、セル内のテキストの周囲の余白を調整することができます。図面内のすべてのテーブルとすべてのセルに適用されるグローバルプロパティであり、セル内のテキストの周囲の最小の水平方向と垂直方向の間隔を指定して、読みやすさを維持したり、表示される情報の密度を高めることができます。
■Professional及びEnterpriseの改善
カスタムプロパティの改善
ProfessionalおよびEnterpriseのユーザーの場合、カスタムプロパティでFeatureScriptを使用して値を追加することができるようになりました。FeatureScriptで追加したカスタムプロパティは図面の注釈やBOMテーブルで記載させることが可能です。カスタムプロパティに関するFeatureScriptについてはこちらをご覧ください。
所有権の譲渡
[所有権の譲渡]ダイアログボックスでOnshapeEnterpriseとOnshapeProfessionalの会社が別々に表示されるようになりました。ユーザーが複数の会社のメンバーである場合、ドキュメントを適切な会社に転送することができます。
今回のアップデートは以上となります。
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著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉