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Creo Parametric 最新バージョン「Creo 10」のご紹介

CAD
2023.08.08

こんにちは、SB C&Sの羽根です。

2023年4月より、PTCのハイエンド3D CAD「Creo Parametric」の最新バージョンである「Creo 10」が正式にリリースされました。Creo 10ではCADモデルの管理、操作、把握のための新ツールをはじめとして、モデルベース定義(MBD)、シミュレーションなどで各種新機能が追加されています。

本記事ではCreo 10のアップデート内容を簡単にご紹介します。

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複合材の設計と製造(Ver 10.0.1でリリース)

複合材は強度、耐久性、軽量性に優れた材料として、現在さまざまな産業で採用が進んでいます。Creo 10では複合材の設計および製造準備、解析に必要な機能が提供されます。

  • プライとコアの作成、IMLキルト作成などの設計機能
  • Creo Simulateと統合などのシミュレーション機能
  • 個別のプライのドレーピングや、文書化、製造機能

電動化のための設計

Creo 10ではケーブルとハーネスを設計するためのツールが改善されました。配線ハーネスの作成および管理がより効率的になっています。

  • ケーブルのハーネスの分割 / マージ機能
  • ECADでペーストマスク、穴パラメータの対応

人間工学のための設計

Creo ではマネキン(人体モデル)を組み込み、製品の安全基準を考慮しながら設計を進めることができます。Creo 10では、新たに視野機能が追加され、オブジェクトを選択して反射解析を実施できるようになりました。

  • 視野機能で、オブジェクトを選択して反射解析が実施可能に
  • 複数のリーチ領域に対応(人差し指、中指、親指、手のひらの中心)

生産性と使いやすさ

Creo はアップデートのたびにユーザーの業務の簡素化および迅速化を実現しています。Creo 10ではマルチボディ設計、サーフェス管理、モデルツリー管理などの領域でアップデートが実施されました。

  • スケッチャー投影 / オフセット機能の強化
  • マルチボディの分割 / トリム機能や、ブール演算で外観の適用
  • ワープの延長ツール / スパインツールの強化

モデルベース定義(MBD)とデジタルスレッド

設計業務を円滑にするための手法としてMBD(Model-Based Definition)がありますが、Creo でももちろんMBDの機能を搭載しています。Creo 10ではいくつかのMBDツールの機能強化が実施されました。

  • シンボルと表面仕上げをMBDの他のアノテーションに関連付け
  • GD&T Advisorの一般輪郭度交差のセマンティック動作を改善

シミュレーション

Creo で使用可能な Creo Simulation Advancedの機能強化が実施されました。

  • Neo-Hookean超弾性、線形異方性弾性、双線形塑性などの非線形材料に対応
  • CSL(Creo Simulation Live)の接触シミュレーションのオプションの強化

ジェネレーティブデザイン

Creo では強度、材料や製造方法の機能要件、設計目標を設定することで、AIによりいくつもの設計パターンを生成することが可能です。Creo 10ではこの機能(Generative Design)にいくつかの機能強化が実施されています。

  • 回転対称拘束条件に対応
  • 1点を通るリモートフォース荷重に対応

製造

Creo 10では付加製造と除去製造の両方の機能が改善されました。

  • 3つの新しいビームセル、オーセチック格子、IWPセルの追加
  • 式駆動の格子でシミュレーションベースの可変肉厚に対応

さいごに

Creo 10のアップデート内容は以上となります。

内容について詳細を知りたい場合、下記のページにてCreo 10のアップデート内容をシート形式で公開しておりますので、ぜひダウンロードしてみてください。

資料ダウンロード先:IT Exchange「Creo ページ」

また現在Creo 10.0.0.0がどなたでも30日間無料でお試しいただけるトライアル版を公開しています。一度触ってみたい!という方は下記のURLよりお申し込みください。

トライアル申し込み先:Creo特設ページ

著者紹介

SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉