こんにちは、SB C&Sの羽根です。

2023年5月より、PTCのハイエンド3D CAD「Creo Parametric」のSaaS版「Creo+」が正式にリリースされました。

本記事ではCreo+の概要や、これまでのCreoとは何が違うのかをご紹介します。

Creo＋とは？

Creo+は、既存のオンプレミス版のCreo Parametricの機能を引き継いだSaaS版の製品です。Creoの機能に加えて、設計者同士のリアルタイムコラボレーションといったクラウドならではの機能が追加されています。

Creo+の特長

1. リアルタイムコラボレーション

   離れた設計者同士でも同一のドキュメントに対して、リアルタイムに共同編集をすることが可能です。

2. 効率的なライセンス管理

   Creo+では利用するユーザーのメールアドレスに対してライセンスを割り振るユーザーライセンス形式が採用されています。
   どのユーザーにライセンスを割り振るかの管理はインターネットブラウザー上で実施可能です。

3. 自動アップデート

   Creo+ではアップデートがリリースされた場合、自動で適用されます。なお、管理者の設定により適用を最大24時間ずらすことも可能です。アップデートは四半期に一度リリースされる予定です。

Creo+とオンプレミス版Creoの違い

Creo+はオンプレミス版Creoと大きく5点ほど違いがあります。

	Creo(オンプレミス)	Creo+
クラウド対応	─	〇
ライセンス形態	ノードロック / フローティング	ユーザーライセンス
アップグレード	手動	自動
コラボレーション	─	〇
ブランチ管理	─	〇

• ライセンス形態

オンプレミス版のCreoではライセンスサーバーを設置してクライアントマシンにライセンスを配布するフローティングライセンス形式、もしくは特定の一台のPCでのみ使用可能なノードロックライセンス形式が採用されていたため、管理に手間がかかってしまいます。

一方、Creo+ではブラウザ上で管理できるため、管理に割くためのリソースを大幅に削減することが可能です。

• コラボレーション

クラウド対応ならではのCreo+の新機能です。Onshapeと同様に一つの設計データに対して複数の設計者がアクセスし、同時に編集することができます。それぞれの設計者が編集した内容は、もう一方の設計者にリアルタイムで反映されます。

• ブランチ管理

Creo+では新たにブランチ管理機能が追加されています。ブランチ(枝)とは設計データの分岐を作成することができる機能です。本機能をご利用いただくことで、一つのデータで複数の設計案を作成、比較することができます。ブランチについての詳細な説明はこちらの記事をご参照ください。

Creo+の今後の展望

Creo+は2023年5月にリリースされています。2024年1月現在はCreo+をクライアントマシンにインストールする必要があります。ただ2024年中にはストリーミング版が提供される予定のため、状況に応じて使い分けることが可能です。

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さいごに

Creo+のご紹介は以上となります。

本製品の概要についてより詳細を知りたい場合、下記のページにて紹介資料を公開しておりますので、ぜひダウンロードしてみてください。

資料ダウンロード先：IT Exchange「Creo+ページ」

また現在、Creoのオンプレミス版がどなたでも無料でお試しいただけるトライアル版を公開しています。Creo+の操作性や機能はCreoのオンプレミス版とほぼ同じため、一度操作してみたいという方は、下記のURLよりお申し込みください。

トライアル申し込み先：Creo特設ページ