こんにちは、SB C&Sの羽根です。
みなさまは設計関連データの管理にPLMは使われていますでしょうか?
一口に製品を設計して販売するといっても、企画書や設計書、仕様書に加えて3D CADデータ、2次元図面など、管理すべきデータは多く発生します。組み立て部品を扱われる場合、子部品についても管理しなければならないため、管理が複雑になりがちです。
そこで今回は、SB C&Sで扱っているPTCのPLMソフト「Windchill」をベースに、PLMはどういったソフトなのかを簡単にご紹介いたします。
PLMとは
PLM(Product Lifecycle Management)とは、ものづくり企業の製品やサービスに関する情報をデジタル化しながら、製品のライフサイクル全般において、製品情報や業務プロセスを一元的に管理する仕組みのことを言います。
例えば人間にとっても、誕生、入学、卒業...といったライフサイクルがありますが、同様に製品にも、企画から、開発、製造、生産準備、調達、生産、販売、保守、廃棄といったライフサイクルが存在します。
製品ライフサイクルの過程では3D CADデータや図面に加え、企画書や要件定義書、製造指示書などさまざまなドキュメントが発生しますが、PLMを使うことでこれらをすべて一元的に管理し、関係者はそこにアクセスすればいつでも参照できるようになります。
PLMソリューション「Windchill」とは?
Windchillは20年以上の歴史を持つ、PTCが手掛けてきたPDM/PLMソリューションです。
世界27,000社以上の企業に使われており、さまざまな企業のベストプラクティスをもとに、業務上必要となる機能を標準機能として搭載しています。
ご利用いただく際にはほとんどの業務を標準機能で対応可能なため、システムのカスタマイズコストを抑えることができます。
特長①ワンシステムでCAD / BOM連携
PTCではCreo Elements / DirectやCreo Parametric、OnshapeといったCADを扱っていることもあり、WindchillはCAD / BOM連携に強みを持っています。Windchillを使うとCADからBOMを自動で生成でき、かつ誰でもCADデータをブラウザー上で確認できます。
特長②マルチCAD管理、ドキュメント管理が可能
WindchillはPTCのCreoだけではなく、他社の多くのCADに対応していることも大きな強みです。
またOfficeドキュメントなど、さまざまな形式のデータを管理できます。
特長③ノンプログラミングで変更・拡張
Windchillは標準で非常に多くの機能を備えており、GUI上で設定変更が可能です。ノンプログラミングで変更・拡張が可能なため、外部の業者に依頼する必要がなく、委託費や工数を抑えることができます。
豊富なモジュール
Windchillでは幅広い機能を提供しています。
基本モジュールで足りない機能があれば、必要に応じてモジュールを柔軟に追加することが可能です。まずは最小限の構成でWindchillを導入していただき、慣れてきたら徐々に機能を追加する、といった運用ができます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた基盤の構築
ここ数年、DXを実現するための活動を多くの企業様も行っていますが、DXの実現にはデジタルデータの源流となる3DやBOMを正しく管理しなければいけません。そうすることで、開発に伴う試作・評価だけでなく、生産準備やARを活用した商談やIoTを駆使したアフターサービスが可能となります。
PLMでデータを一元管理し、これを整備することで後工程での管理が楽になります。
製品に関してご不明な点等がございましたら、下記の弊社サイトよりお問い合わせください。
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著者紹介
SB C&S株式会社
クラウド・ソフトウェア推進本部
CAD&ドローン&AR事推課
羽根 隆嘉