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Red Hat Partner Trainingの活用方法

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2023.03.31

みなさん、こんにちは。テクニカルマーケティングセンターの河上です。

今回は前回に引き続き、レッドハット パートナーが利用できる「Partner training portal]の利用方法・トレーニングについていくつかご紹介いたします。

前回のコラムはこちら

Red Hat Partner Trainingの利用方法

※Red Hat Partner Training のご利用は、Red Hat Partnerアカウントを持っている方がご利用いただけます。

利用方法は、

  1. Red Hat Partner Coonnerctサイトにアクセスします。
  2. 上メニューの「Training」もしくは、画面中央の Partner Training Portalの「Start learning」をクリックします。

   -> Red Hat Partner Training Portalにアクセスできます。

「Training Portal(以後、トレーニングポータル)」の画面に表示されているカタログ タブを選択すると、利用できるオンライン学習コンテンツが表示されます。左側のメニューから言語や役割・製品を選択して学習コンテンツを絞り込むことも可能です。もしくは、キーワード検索で絞り込むか画面中央の各カテゴリーを選択して、カテゴリーに応じたコンテンツを表示できます。

※アカウントを持っていない場合は、こちらからトレーニングポータルに掲載されているカタログを確認することが可能です。どういったトレーニングがあるか興味がある方はぜひご確認ください。

次に、パートナーが利用できる「Role-Based Accreditaion Paths」をご紹介します。

 Accreditation Pathsについて

Partner  Training Portalでは、役割(セールス・セールスエンジニア・構築や保守に携わるエンジニア)に応じた学習コンテンツが用意されています。また学習を通じて、役割に対するパートナー認定資格を取得することができます。役割ベースの認定資格のラーニングパスとして以下の3つが用意されています。

Role - Based Accreditation Paths

・Red Hat Sales Specialist
・Red Hat Sales Engineer Specialist
・Red Hat Sales Delivery Specialist

それぞれのAccreditation Pathsの特徴についてご紹介します。

Sales Specialistは、RHELやOpenShiftといった製品に関するコースもありますが、自動化やクラウドネイティブ開発に関する概念的なことも学べるコースとなっています。パートナーエコシステムやビジネスモデルなどレッドハット製品の提案・販売に関する理解を深めることができるため、レッドハット製品の提案に携わる営業の方におすすめです。

次に、Sales Engineer Specialistは、セールスエンジニアとして、技術要素も理解しながら製品提案に携わる方に特におすすめのコースです。オンライン動画の視聴だけではなく、ラボ(ハンズオン)という形で実際にRed Hat製品・環境を触ってみるトレーニングも含まれますので、概念だけではなく技術にも理解を深めることができるコースが多いので、学習時間もそれなりに時間がかかるコースが多いのが特徴です。

最後にDelivery Sepecialistですが、ラボを活用しながら実践的に学ぶことができます。知識レベルも製品・技術に対する熟練度を高めるコースになっているため、受講の前提条件も製品・技術の経験が求められます。完了に40時間以上必要になってくるコースがほとんどとなっており、ラボで操作しながら、製品・技術についてしっかり学ぶことができるエンジニア向けのコースです。

おすすめのコース

2022年3月より、トレーニングポータルではパートナー向けサービスが拡充され、これまで有償で提供していたトレーニングコースが無料で利用できるようになりました。RHELやOpenShiftに関する基礎知識をオンライン学習で学べるようになっています。

 詳細はこちら

OpenShiftのおすすめコース
  • Red Hat OpenShift I(DO180)
  • Red Hat OpenShift Administration II(DO280)
  • Red Hat OpenShift Administration III(DO380)

上記のOpenShiftに関するコースは人気のトレーニングとなっています。特に「DO180」では、クラウドネイティブには欠かせないコンテナ管理の基本知識を習得できるコンテンツです。DO180のアドバンスコースとして、「DO280」・「DO380」があり、レッドハットの認定試験に必要な前提条件のコースとなっています。

トレーニングポータルは、レッドハット パートナーの 認定資格取得のためのAccreditation Pathsだけではなく、様々な動画やラボを活用しながら自分のペースで学ぶことができます。レッドハット認定試験の受験準備としても活用できる学習コンテンツも多数用意されています。トレーニングポータルを活用することで、業務知識の向上・最新技術を効率的かつ実践的に学べるようになっています。

またトレーニングポータルのコースは随時追加されており、アプリケーション開発エンジニア向けのコースも増えてきました。

最近では、「DevOps Pipelines and Processes: CI/CD with Jenkins, Git, and Test Driven Development」というコースが追加され、DevOpsのメリットやJenkins・Git使用してDevOps piplineについて理解を深めることができます。クラウドネイティブに必要なCICDやGitなど開発に欠かせない知識も学習できるようになったので、インフラ・運用に関連する技術を学習していたエンジニアもアプリケーション開発を学べるおススメのコースです。

さいごに

トレーニングポータルで学べるコンテンツがかなり充実しており、2023年3月時点では780を超えるコースを利用できるようになっています。レッドハット製品やクラウドネイティブに欠かせない技術に関して概念的な基礎から実践的な内容を学ぶことができるので、非常にメリットが多いポータルサイトとなっています。

レッドハットパートナー アカウントをお持ちの方で、まだトレーニングポータルを利用したことがない方はサイトにアクセスして、ぜひ各種トレーニングコンテンツをご活用ください!また既に利用したことがある方も随時新しいコースが追加されていますので、定期的にトレーニングポータルにアクセスして、引き続きご活用いただければと思います。

Red Hat OpenShiftやAnsibleの製品情報はコチラから

著者紹介

SB C&S株式会社
テクニカルマーケティングセンター
河上 珠枝