みなさん、こんにちは。テクニカルマーケティングセンターの河上です。
今回は、Red Hatのパートナーが利用できるRed Hat Partner Trainingについてご紹介いたします。
Red Hat Partner Trainingとは
Red Hat Partner Trainingとは、レッドハットが展開している無償オンライントレーニングです。
お勤めの企業がレッドハットのパートナーである場合、Red HatアカウントとPartner アカウントを紐づけることでPartnerConnectポータルサイトより専用のPartner Trainingコンテンツを利用できます。
このPartner向けトレーニングでは、2022年3月より有償トレーニングだったコースの一部が無償で受講できるようになりました。
学習コンテンツとして、Red Hat Enterprise Linux・OpenShift・Ansible Automation platformといった各種レッドハット製品をオンラインで学習できます。またオンライン学習なので自分のペースで学習できるメリットがあります、学習コースによっては、実際に環境を払い出して製品で使用するダッシュボードを触りながら操作性を確認できるので、実践的に学べます。
レッドハットパートナー 公認資格について
Partner Trainingでは、レッドハット公認の資格を取得できます。レッドハットパートナーは、パートナーランクを維持するために資格取得が必須となりますので、Partner Training Portalで資格取得のための学習および資格の取得が可能です。
例えば、レッドハットパートナーランクがReady Business Partne(以下、RBP)の」場合、Sales Specialist 2名の取得が必要です。そのため、製品をより深く学ぶための学習コンテンツだけではなく、資格取得に関係するコンテンツも用意されています。以下の3つは、役割別で分類されている資格です。
・Red Hat Sales Specialist
・Red Hat Sales Engineer Specialist
・Red Hat Sales Delivery Specialist
上記のRed Hat Sales Specialistは、主にレッドハット製品提案といった営業活動に関わる方向けのコンテンツとなっており、セールスやプリセールスエンジニアの方が取得しやすい資格となっています。特に以下のSales specialistの資格については、エンジニアではなくても、システム開発・運用、ITビジネスに関わる方が体系的にレッドハット製品や概念について学べるおすすめのコースです。
・IT Automation and Management(日本語有)
・Cloud-Native Development(日本語有)
特にCloud -Native Developmentでは、クラウドネイティブに関する概念およびクラウドネイティブで活用できるレッドハット製品について学習できます。30分程で学べるコンテンツとなっているので、はじめてクラウドネイティブを学びたい方には気軽に学習できるコースになっています。IT Automation and Managementも同様に30分程度でIT自動化に関する概念やレッドハットのソリューションを学習できます。
概念的なコースだけではなく、Red Hat Enterprise Linux・コンテナプラットフォームのOpenShiftや自動化のためのAnsible Automationの製品についても学べるコースが用意されています。Sales Specialistの認定資格でも個別製品の学習コンテンツは、3時間~6時間程度のボリュームがあるので、しっかりとレッドハット製品について学べます。
Red Hat Sales Engineer Specialistの認定資格コースになると、各コースのボリュームが10時間~以上となっており、内容もかなり深掘りして学習できます。
ラーニングパスに沿って、Sales Specialistのために効率よく学べるPartner Training Portalですが、利用するにあたって注意点があります。用意されているコースによっては完全に日本語化されていないため、英語で学習を進める必要があります。そのため、英語が苦手な方は内容理解に苦戦する可能性あります。主要なコースは日本語されているので、まずは日本語化されているコースから初めて行くのが良いかもしれません。
さいごに
今回は「Red Hat Partner Training」ならびに認定資格についてご紹介いたしました。Partner Training Portalでは認定資格のためのラーニングパス・各種コースだけではなく、純粋にレッドハット製品を学ぶための学習コンテンツが多数用意されています。特にOpenShift関連のコンテンツは非常に多く、ARO(Azure Red Hat OpenShift)やROSA(Red Hat OpenShift Service on AWS)の学習コースも追加されていました。製品のアップデートとともに新しいコースが追加されていくので、定期的にチェックしたいと思います。
レッドハットパートナーでまだTraining Portalを活用したことがない方はぜひ、ご活用ください!
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著者紹介
SB C&S株式会社
テクニカルマーケティングセンター
河上 珠枝