2023.08.02
みなさん、こんにちは。
オンプレミスからクラウドにいたるまでデータマネジメントに関する幅広いサービスを展開している皆さんご存じNetApp。
そんなNetAppが今年に入り、新製品や新ライセンス形態を続々とリリースしております。
今回は、リリースされた各製品の特長や導入に最適なワークロードなどを中心にご紹介いたします。
そんなNetAppが今年に入り、新製品や新ライセンス形態を続々とリリースしております。
今回は、リリースされた各製品の特長や導入に最適なワークロードなどを中心にご紹介いたします。
FAS2820 |
まずはハイブリッドフラッシュストレージのFASシリーズから新たにリリースされた「FAS2820」についてご紹介します。
製品名称からも分かるようにFAS2820はFAS2720の後継機にあたります。
最小構成は4TB×12本となり、FAS2720と同じく小中規模の企業に対してシンプルな導入と運用が求められるワークロードに最適なディストリビューター専売モデルの製品となっております。
主な特徴は以下になります。
サポートされるONTAPのバージョンは9.13.1のRC1以降となり、CPUやメモリがグレードアップかつ増設されたことにより、FAS2720と比べて最大50%のパフォーマンス向上が見込めます。
さらに、25GbE、32GbFCといった高速通信にも対応しており、従来から実装されているパフォーマンス最適化機能「FlashCache」と合わせて、エントリーモデルでありながら幅広いワークロードに対応可能な製品としてパワーアップしている印象を受けます。
続いてご紹介するのは、オールフラッシュストレージのエントリーモデルから新たにリリースされた「AFF A150」です。
AFF A150はもともとAFFシリーズのエントリーモデルとしてリリースされていたAFF C190やAFF A220の後継機にあたる製品で、最小構成は960GB×8本、AFF C190ではサポートされていなかったディスクシェルフ増設も可能となったディストリビューター専売モデルの製品となっております。
主な特徴は以下になります。
サポートされるONTAPのバージョンは9.12.1のP1以降となり、パフォーマンスとしてはAFF C190と比べて30%~40%の向上が見込めるようです。
また、ディスクシェルフの追加がサポートされたことにより、容量規模は大きいがミッドレンジやハイエンドほどのパフォーマンスを必要としない場合のシステムに導入できるなど、利用可能なワークロードの幅が広がりました。
AFF Aシリーズのエントリーモデルとして価格帯含め、非常にお求めやすい製品になっているかと思います。
さらに、25GbE、32GbFCといった高速通信にも対応しており、従来から実装されているパフォーマンス最適化機能「FlashCache」と合わせて、エントリーモデルでありながら幅広いワークロードに対応可能な製品としてパワーアップしている印象を受けます。
AFF A150 |
続いてご紹介するのは、オールフラッシュストレージのエントリーモデルから新たにリリースされた「AFF A150」です。
AFF A150はもともとAFFシリーズのエントリーモデルとしてリリースされていたAFF C190やAFF A220の後継機にあたる製品で、最小構成は960GB×8本、AFF C190ではサポートされていなかったディスクシェルフ増設も可能となったディストリビューター専売モデルの製品となっております。
主な特徴は以下になります。
サポートされるONTAPのバージョンは9.12.1のP1以降となり、パフォーマンスとしてはAFF C190と比べて30%~40%の向上が見込めるようです。
また、ディスクシェルフの追加がサポートされたことにより、容量規模は大きいがミッドレンジやハイエンドほどのパフォーマンスを必要としない場合のシステムに導入できるなど、利用可能なワークロードの幅が広がりました。
AFF Aシリーズのエントリーモデルとして価格帯含め、非常にお求めやすい製品になっているかと思います。
AFF Cシリーズ |
続いては、オールフラッシュストレージのシリーズとして新たにポートフォリオへ加わった「AFF Cシリーズ」についてご紹介します。
AFF CシリーズはSSDの中でもQLCというストレージ効率の非常に高いNAND型のフラッシュメモリをストレージデバイスとして採用しており、1セルあたり4ビットもの情報を保存することが可能です。
さらに、一般的なTLC SSDよりも低価格かつ大容量を実現しているため、オールフラッシュとしてのパフォーマンスを確保しながら、驚くほど導入コストを下げることができる製品となっています。
これにより、FASシリーズなどのハイブリッドフラッシュストレージと比べた際にラックスペースや消費電力/冷却コストなどを大きく削減することが可能です。
デザインのアップデートもされており、フロントベゼルがストライプ柄になったことによって、以前よりもスタイリッシュかつかっこよくなっていると思うのは私だけでしょうか?
ちなみに、以前までAFFシリーズに属されていたAFF C190は、このタイミングでAFF Cシリーズのエントリーモデルとして位置づけられています。
それでは、新たに加わったAFF Cシリーズを含む各シリーズに最適なワークロードについて見ていきます。
FASシリーズは、HDDとSSDを組み合わせることでコストを抑えつつ、容量とパフォーマンスを最適化させることが可能なため、バックアップやDRといったTier1.5~2のレイヤにフォーカスしています。
一方、AFF Aシリーズはオールフラッシュストレージとして、TLC SSDを採用しており、VDIやサーバ仮想化基盤、SAPなどのミッションクリティカルなワークロードにフォーカスした製品となっています。
そして、AFF Cシリーズはその中間の位置づけとなり、オールフラッシュストレージというパフォーマンスの高さも持ちながらQLC SSDの採用により、コスト効率も非常に高いことでTier1~2といった幅広いワークロードにおいて能力を発揮できる製品となっています。
ASA Aシリーズ |
ここまでユニファイドモデルのストレージについてご紹介してきましたが、続いてはSAN専用のストレージであるASA Aシリーズについてご紹介します。
ASA Aシリーズは、SAN専用に最適化されたONTAPが動作するブロックストレージです。
ユニファイドモデルの新製品がリリースされている中で、ASA Aシリーズは既存の全製品がリニューアルされる形となりました。
ASA Aシリーズにおいて注目すべきポイントは、製品のリニューアルと同タイミングで発表された「99.9999% データ可用性保証プログラム」です。
このプログラムは、NetAppが推奨するベストプラクティスに従ってASA Aシリーズを導入後、データ可用性の数値が万が一99.9999%を下回ってしまった場合にNetAppから「修正措置」が行われるといった内容になっています。
プログラムの条件や詳細については現状公開されていないため、ご利用を検討される際はNetAppまたは弊社を含む認定パートナーまでお問い合わせください。
また、NetAppが以前から提供している「ストレージ効率化保証」についても、SANワークロードの場合に4:1の容量効率を保証しており、万が一達成しなかった際は追加の「ディスクシェルフ」「電源」「ケーブル」などを無償提供してくれます。
このような保証プログラムと合わせて導入することで、よりNetAppが提供するサービスの恩恵を受けることができます。
ライセンス形態 |
最後に、今までご紹介した各ストレージを利用する際のライセンスですが、こちらも大幅な変更が行われました。
従来のライセンスは「Core Bundle」というONTAPの標準的な機能が利用できるライセンスに加えて、「Data Protection Bundle」「Security & Compliance Bundle」などの追加機能を利用できるライセンスをオプションとして購入する形態になっていましたが、それらライセンスが一新され、「ONTAP One」というすべての機能が包括されたオールインワンライセンスに生まれ変わりました。
これにより、ライセンスの購入はONTAP Oneのみを選択すればよく、その後の追加購入は必要なしという非常にシンプルな形になりました。
価格としても嬉しいアップデートがなされており、ONTAP Oneは従来のCore Bundle + Data Protection Bundleと同程度の価格でご利用いただけます。
※ライセンス価格の詳細については弊社までお問い合わせください。
また、標準的な機能のみをご利用されたいお客様のために「ONTAP Base」という従来のCore Bundleと同等のライセンスもご選択可能ですので、今後ご購入を検討されるお客様につきましては、ONTAP OneまたはONTAP Baseのいずれかから必要な機能に合わせてご選択いただく形になります。
さらに、SAN専用モデルであるASA Aシリーズにも「ONTAP One for SAN」という名称で新しいライセンス形態が適用されることになりました。
ONTAP One for SANは、SAN環境に必要な機能がすべて利用可能なオールインワンライセンスになり、ユニファイドモデルとは異なりONTAP Baseの提供はしていないのでご注意ください。
まとめ |
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部 第1技術部 2課
河村 龍 - Ryu Kawamura -