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FortiGate_SSL-VPN ホストチェック/MAC アドレス認証について

セキュリティ
2023.09.13

FortiClient について

FortiGate のSSL-VPNはリモートワークで非常によく利用いただいている機能です。

SSL-VPNでは、FortiClient というエージェントソフトを端末にインストールして利用する
「トンネルモード」と、Webブラウザからリバースプロキシ方式で接続する「Webモード」
二種類の接続形式が提供されています。

主に使われるのはトンネルモードですが、FortiClient には無償版と有償版があり、
利用できる機能に違いがあります。

 ↓ 

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※v6.0~ホストチェックは有償機能でしたが、FortiClient VPN v7.0.3~無償版で利用可能となっています。

スクリーンショット 2023-09-15 110038.png


SSL-VPN ホストチェック

▼アンチウイルス/ファイアウォール/OSバージョン

スクリーンショット 2023-09-15 111312.png

スクリーンショット 2023-09-15 110943.png

▼MAC アドレス

MACアドレスを事前に登録し、SSL-VPN接続の認証で「許可」「拒否」を制御できる機能です。
※CLIからのみ設定可能です。

スクリーンショット 2023-09-15 111956.png


動作確認

スクリーンショット 2023-09-15 113051.png

▼SSL-VPNの設定方法はこちら

FortiGateでリモートアクセス設定 SSL-VPN編(初級者向け)

一通りのSSL-VPNの設定を完了し、FortiClient VPNで接続ができている状態を確認します。

MicrosoftTeams-image (4).png

一旦、VPN接続を切断し、FortiGate側でホストチェックの設定を有効にします。


動作確認①

アンチウイルスが入っていることを認証の条件に設定

GUIより、ホストチェックのリアルタイムアンチウイルスを有効化します。

MicrosoftTeams-image (9).png

まず、アンチウイルスがONの状態であることを確認します。

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FortiClient VPNから接続してみると、問題なく接続ができました。

スクリーンショット 2023-09-21 142436.png

続いて、アンチウイルスをOFFにして再度接続を試みます。

MicrosoftTeams-image (10).png

エラーメッセージが出て接続が失敗します。

スクリーンショット 2023-09-21 142741.png

エラーメッセージ詳細 ↓ (カスタマイズも可能です。)

スクリーンショット 2023-09-15 121211.png

FortiGate側のログを見るとホストチェックによりトンネルが張れなかったと確認できます。

スクリーンショット 2023-09-15 121428.png

※GUIでの設定は、Windows 標準のアンチウイルス/ファイアーウォールのチェックです。
特定のソフトを検知したい場合はCLIからのカスタム設定が必要です。

例)

スクリーンショット 2023-09-21 143545.png


動作確認②

指定したMACアドレスの端末からのみ認証許可


CLIよりMACアドレスチェックを有効にします。

※接続する端末のMACアドレスを定義(アドレス表記は 「:」コロン)
※アクションは「許可」

スクリーンショット 2023-09-15 123633.png

FortiClient VPNから接続を試みます。無事、トンネル接続ができました。

スクリーンショット 2023-09-21 142436.png

GUI上の「ログ&レポート」>「システムイベント」>「VPNイベント」より
ログイン認証が成功してトンネルがアップしたログが確認できます。

MicrosoftTeams-image (7).png


debugで詳細を確認すると、ホストチェック/MACアドレスの情報を見ていることも分かります。

MicrosoftTeams-image (6).png

続いて、MACアドレスの設定を変更してから再度接続を試みますと
AVチェック時と同様にエラーメッセージが出て接続できません。

スクリーンショット 2023-09-21 142741.png

FortiGate側のログを見るとMACアドレスチェックの結果、トンネルが張れなかったと確認できます。

スクリーンショット 2023-09-15 123854.png

終わりに

SSL-VPN利用時には、接続認証時のセキュリティ対策を様々考慮されることと思います。

ホストチェックの機能のみでセキュリティを完全に担保できるとは言い切れませんが、
実際に検討されるケースも多い機能のためブログにて紹介させていただきました。

その他、SSL-VPNでのセキュリティ対策としては、ワンタイムパスワードを生成する
FortiToken などの二要素認証ソリューションもございますし、
EMSサーバを立てて管理する FortiClient有償版を使えば、より詳細な制御も可能になります。

ぜひご導入時の参考にしていただければ幸いです。


※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。今後アップデートが重なるにつれ
 正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。

著者紹介

SB C&S株式会社
技術統括部 第2技術部 2課
小野 詩織