Cato Networks Socket X1500とX1500Bの違いについて
Catoを使う際、拠点からのアクセス時に是非使っていただきたいデバイスとしては、ソケット(Socket)があります。
ソケットとは、Catoへ接続するための、エッジデバイスであり、最小モデルのX1500というモデルですが、新旧で若干のハードウエアの違いがあります。
どちらも、最大500Mbpsまでの帯域に対応するモデルですが、どういうところが異なるのか見てみたいと思います。
大きさの違い
左がX1500(旧モデル)、右がX1500B(新モデル)
モデル | 幅 | 奥行き | 高さ |
X1500 | 165mm | 105.5mm | 43mm |
X1500B | 180mm | 130mm | 30mm |
数字的に見ると、X1500Bのほうが若干大きくなっています。ただし、高さが薄くなっています。
写真では分かりづらいですが、下のX1500Bのほうが若干薄くなっています。更にインターフェース周りが変わっていることがわかります。
電源周りの違い
X1500とX1500Bの一番の違いは、電源ケーブルのロックの有無です。それによって付属する電源ケーブルが少し異なります。
電源の仕様等については、X1500もX1500Bも同じ仕様になっていますが、接続部分にロックがあることによって抜け防止になっています。
個人的には、ファンレス仕様になっていることがとても嬉しいです。
ソケット自体はとてもシンプルな仕様になっているため、故障率がとても低いとも言われていますが、X1500(旧モデル)については、ファンが搭載されており、少なからず音(ファンの音)が聞こえます。
消費電力の違い
X1500Bはハードウエア自体の作りも変わったのか、ファンレスになり静かに動作します。
CPUやシステムメモリー、ストレージが変わっているようです。機能は1500も1500Bもどちらも同じです。
ちなみに、電源DC入力については、どちらも12Vの2A(24W)でした。
消費電力(BTU/HR)の違いは以下のようになっています。
ソケットモデル | アイドル時の電力 | フルロード時の電力 |
---|---|---|
1500 | 16 (約4.7W) | 41 (約12W) |
1500B | 12.3 (約3.6W) | 14.5(約4.2W) |
電力の違いは、ハードウエアの中身が変わっているため、新モデルはかなり省電力に貢献できているのではないでしょうか。
X1500Bに至ってはたった5W程度消費電力のアプライアンスで、最先端のネットワーク・セキュリティサービスへ接続できるというとてつもないエコなシステムであるとも言えます。
まとめ
Catoのハードウエアサイジングについては、NG-FWやUTMと比較すると、とても簡単なサイジングが可能です。製品が細かく刻まれておらず、基本的なスペックは帯域幅ライセンスで決まるため、ハードウエアの差によって、セキュリティ機能の実装が変わるわけでもありません。
さらに、アプライアンスの場合、ハードウエアとソフトウエアの両方のメンテナンスが必要であり、日々のバージョンアップ、リプレース時のコンフィグレーションの移行作業、コンフィグレーションバックアップ、障害交換時のバージョン適用、バージョンアップ前の事前検証など、言い出すときりがないほどの労力をかける必要がありました。
Catoのソケットについては、現在ご発注いただくとおそらくX1500Bが手元に届くと思いますが、もちろん旧X1500でも全く問題ありません。
ハードウエアを使う以上、その陳腐化は避けられない問題ですが、依存度を大幅に下げることができます。
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第3技術部
宮本 世華
釣りが好きです。