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【UiPath】「UiPath Test Suite」触ってみた:導入編

UiPath
    2024.09.24

    こんにちは。増田です。

    今回は、「Automation Cloud」環境で「UiPath Test Suite」を使うための導入手順についてご紹介します。


    目次

    1.はじめに

    2.必須ライセンス

      2-1.Automation Developer - Named User

      2-2.Test Management

      2-3.Unattended Robot - Test

    3.環境準備・設定

      3-1.サーバー環境設定

      3-2.「Studio(Automation Developer)」のインストール・設定

      3-3.「Unattended Robot」のインストール

    4.「Unattended Robot - Test」の割り当て

    5.テスト端末の接続確認

    6.最後に




    1.はじめに

    今回は、「UiPath Test Suite」の導入に向けた手順について説明します。

    UiPathを既にご利用されているユーザーは導入・設定済みの内容もありますので、

    ここでは、全体の流れを確認しつつ、"追加で必要となる設定"を詳細に説明できればと思います。



    2.必須ライセンス

    まず、「UiPath Test Suite」を利用するために揃える(購入する)必要があるライセンスをご紹介します。

    以下が必須ライセンスの一覧です。

    No. Product Name 概要
    UiPath - Flex - Automation Developer - Named User ワークフローの作成に必要なライセンス
    UiPath - Flex - Test Management Test Managerのライセンス
    UiPath - Flex - Unattended Robot - Test テスト実行専用ロボットのライセンス

    2-1.Automation Developer - Named User

    No.1の「 Automation Developer - Named User」は、UiPath利用のベースとなるライセンスです。

    このライセンスを導入することで、

    • ワークフローを作成する「Studio」
    • サーバー環境となる「Automation Cloud - Orchestrator」

    が利用できるようになります。

    2-2.Test Management

    No.2は「Test Management」です。

    このライセンスを導入することで、

    • テストの管理・登録・設定を行う「Test Manager」

    が利用できるようになります。

    2-3.Unattended Robot - Test

    No.3は「Unattended Robot - Test」です。

    このライセンスを導入することで、

    • テストを"自動実行"する「Robot」

    が利用できるようになります。

    ※テスト専用の遠隔(無人の)端末にてテストが実行されることを想定しているので、"Unattended Robot"として提供されています。



    3.環境準備・設定

    次に、それぞれの環境で行う準備・設定を説明します。

    3-1.サーバー環境設定

    「Test Manager」を利用できる(メニューに表示される)ようにするために、

      • 「Test Management」のサービスを"有効化"します。

      続いて、テスト環境の準備として、

      • Orchestratorでテストを実施するテナントを作成します。(既存のテナントを利用することも可能です。)
      • テナントにフォルダを作成します。テスト用に作成したワークフローがアップロード・格納される場所になります。(既存のフォルダを利用することも可能です。)

      3-2.「Studio(Automation Developer)」のインストール・設定

      • ワークフローを作成する開発端末に「Studio」をインストールします。

      3-3.「Unattended Robot」のインストール

      • Orchestratorにプロビジョニングしてあるマシン(テストを実行する端末)に「Unattended Robot」をインストールします。



      4.「Unattended Robot - Test」の登録・割り当て

      上記3-3.で「Unattended Robot」をインストールした端末をテスト用に利用できるように、サーバー環境(Automation Cloud)側で登録・設定します。

      • Orchestratorで作成したテナント(テストを実行するテナント)に、マシン(テストを実行する端末)をプロビジョニングします。
      • 通常のUnattended Robotと同じ手順になりますが、一点、『ランタイムの詳細』を選択する項目が以下のように表示されますので、『Testing』項目を選択してライセンスを割り当てます。
        そうすることで、そのマシンをテスト端末として利用できるようになります。

      マシンのプロビジョニング_選択枠あり.png

      • [プロビジョニング]を実行すると、『クライアントID/マシンキー』と『クライアントシークレット』が発行・割り当てられるので、控えておきます。(※端末からOrchestratorに接続する際に使用します。)



      5.テスト端末の接続確認

      テスト端末にインストールされている「UiPath Assistant」を利用して、接続確認を行います。

      • Assistantの「設定」メニュー - 「Orchestratorの設定」を選択します。
      • 以下の項目を設定します。
      設定項目 設定内容
      接続の種類 クライアントID
      Orchestrator URL 作成したテナントのOrchestrator URL
      クライアントID マシンのプロビジョニング時に取得した『クライアントID』
      クライアント シークレット マシンのプロビジョニング時に取得した『クライアント シークレット』

      Assistant-Orchestratorの設定_選択枠あり.png

      [接続]を実行して、無事に接続できれば設定は完了です。



      6.最後に

      今回は「UiPath Test Suite」を使い始めるために必要な、サーバー環境や端末PC側での設定・インストールについて記載しました。

      これからUiPathを使い始める方にも参考になれば幸いです。