
こんにちは。SB C&Sの石井です。
今回は、OmnissaのDEX(Digital Employee Experience)機能について紹介します。
DEXとは
DEXとは、従業員がデジタルツールやプラットフォームを活用して業務を遂行する際の体験を示します。従業員の生産性や満足度等を向上させることを目的としています。従業員が業務を遂行する上で、必要になるデバイスやソフトウェア、アプリケーション、システムなどさまざまなデジタル要素が対象となります。
なぜDEXが必要なのか?
現在のビジネス環境ではリモートワークやハイブリッドワークの普及により、従業員が使用するデバイスやアプリケーション、ソフトウェアが社内外に点在しています。
従来であれば、デバイスやアプリケーショントラブル等があった場合、社内のヘルプデスクに行けば対応してもらえました。しかし、現在は従業員が常に社内にいるとは限らず、SaaSなどのインターネットを通じて利用するソフトウェアの使用も増加しています。
このような状況下で、以下のような課題を解決するためには、DEXが必要不可欠です。
- 生産性向上:業務プロセスの簡略化をするデジタルツールの提供
- 満足度向上:快適なデジタル体験による従業員の満足度向上
- 柔軟な働き方:どこからでも業務ができる環境の実現
- コラボレーションの強化:遠隔地でもリアルタイムのコミュニケーションや共同作業
OmnissaのDEXでできること
OmnissaのDEXでは複数のソリューションを活用して4つの機能を提供します。
- Deliver(提供)
- Measure(測定)
- Analyze(分析)
- Remediate(修復)
次の章からはそれぞれ機能を紹介していきます。
Deliver(提供)
Workspace ONEでは、従業員が業務を行なう上で必要となる設定やアプリケーション、従業員への通知など様々なリソースを提供します。このような様々なリソースを提供する上で欠かせないアプリケーションが、Workspace ONE Intelligent Hubです。
Workspace ONE Intelligent Hubでは、統合アプリカタログ機能を活用して、企業が提供するアプリ(インストールアプリ、SaaSアプリ)を一元管理することができます。これにより、従業員は必要なアプリを見つけて利用することができます。
また、セルフサービス機能を使用することで、従業員自身で以下のようなアクションを実施することが可能です。
- デバイスのパスコードリセット
- デバイスのロック
- デバイス紛失時の対応(アラート音をだしたり、ワイプを実行) など
このセルフサービス機能は、管理者が構成をカスタマイズできるため、企業のニーズに合わせて、従業員が実施できるアクションを変更することができます。
その他にも、Intelligent Hubのポータルをカスタマイズすることで従業員が求めている情報に直ぐにアクセスをすることができます。
新しい従業員が入社をした際に、Workspace ONEにIntelligent Hubを通じてMDM加入をします。MDMに加入することで事前に配信設定したアプリケーションや設定が配信されるだけでなく、カスタム タブを作成して、入社後に必要なサイトの表示をさせることも可能です。
Measure(測定)
Workspace ONEでは、従業員のデジタルエクスペリエンス(デジタル体験)を測定し可視化します。
Omnissa Intelligenceのエクスペリエンス管理機能から、デバイスの起動やシャットダウンにかかる時間、アプリやOSのクラッシュ情報を収集します。
また、時間軸でイベントを表示させることができ、特定の要因があった際にデバイスでどのようなイベントが発生していたか確認することも可能です。
これにより、デバイスが起動しなくなったといった目に見えるトラブルだけでなく、起動やシャットダウンが遅くなったなどの管理者の目につきづらいデバイスの不調を測定することで今まで対処できなかったトラブルに対応できるほか、ユーザーの不満を解決させ満足度向上を図ることもできます。
Analyze(分析)
エクスペリエンススコアで測定した情報を元にデバイスやアプリの分析が可能です。
Insights機能を使用することでOSのクラッシュ情報を確認することができます。情報を確認すると150件もOSクラッシュが発生していることが確認できます。
この問題を分析する為、原因を調査していきます。
RCA(根本原因分析)を実施し、OSのクラッシュの原因を探っていきます。
OSクラッシュの可能性がある原因が表示され、カメラのドライバに問題がありそうなことが確認できます。イベントとしても150件のイベントが発生し、これが根本原因である可能性(confidence)が99%であることが確認できました。
このように、測定したデバイスやアプリケーションの情報を元にエラーの原因を分析することができます。今まで、デバイスのログを見たり、直接デバイスを確認して分析していたトラブルをWorkspace ONEを通じて遠隔で確認可能です。
Remediate(修復)
Workspace ONEでは問題が発生した際にワークフローを作成し、自動的に問題があるデバイスに対してアクションを実行することができます。
まず、ワークフローのトリガとなるデータソースを選択します。データソースとしては、Workspace ONEのコンポーネントであるUEMやAccess、Intelligenceの情報だけでなく、サードパーティのセキュリティ製品もデータソースにすることが可能です。
選択したデータソースを元にトリガルールを決定します。
続いてトリガルールに合致した場合のアクションを設定します。デバイスワイプやプロファイルのインストールなど様々なアクションから選択できます。
これにより、問題があるデバイスに対して一括で自動的にアクションを実施することが可能です。
また、Workspace ONE Assistと呼ばれるリモートサポートをする機能も提供しています。ワークフロー等でも解決できないような問題があった場合でも、遠隔から対象のPCに接続してアクセスすることができます。
対象のPCにリモートでアクセスするだけでなく、遠隔から操作をしたりスナップショットや作業情報の記録をすることも可能です。
Workspace ONE Assistの詳細については以下ブログをご参照ください。
Workspace ONE Assistとは~リモートワークでも快適なサポートを提供~
まとめ
今回はOmnissaのDEXでできることを紹介しました。DEXの機能を使うことにより、従業員が業務に必要なアプリや設定などの提供から、デバイスやアプリの情報の測定や分析、さらにトラブル時の修復までを1つの製品で提供することができます。
今後もOmnissaに関する情報を発信していきますので、引き続きご確認いただけますと幸いです。
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著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 技術統括部
第1技術部 1課
石井 基久 - Motohisa Ishii -
VMware vExpert