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【Okta】SWA(Secure Web Autentication)によるSSO設定

セキュリティ
2025.10.02

はじめに

SWA(Secure Web Authentication)とは?

Okta独自の認証方式で、SAMLやOIDCなどに対応していないWebアプリケーションでもシングルサインオン(SSO)を可能にする仕組みです。

実装には、「Okta Browser Plugin」というユーザーのブラウザにインストールする拡張機能を利用します。

パスワードマネージャーのようなイメージに近いですが、このプラグインがOktaで持つ認証情報(ID/パスワード)を代理でログインフォームへ入力することで自動的にサインオンができます。

SWA設定手順

OINOkta Integration Network)のアプリカタログを使ってBoxを連携する手順を紹介します。

管理コンソールから[アプリケーション] > [アプリケーション] を開きます。

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「アプリカタログを参照」をクリックします。

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Boxをアプリカタログの中から見つけ、選択します。

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「統合を追加」をクリックします。

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サインインオプションで「Secure Web Authentication」を選択、ユーザー名パスワードの設定について、今回は「ユーザーがユーザー名とパスワードを設定します」を選びます。

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ユーザー名の形式も指定しますが、「メールアドレス」となっていることを確認し「保存」を押します。

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アプリケーションに対して、Oktaでサインインできるユーザーを割り当てていきます。

[割り当て] タブで「割り当て」> 「ユーザーに割り当て」を押します。

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該当のユーザーを割り当ててから「完了」を押します。

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情報が正しいことを確認し、「保存して戻る」をクリックします。

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Boxに対してユーザーが割り当てられました。

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割り当てたユーザーでOkta のダッシュボードにアクセスし、サインインします。

ダッシュボード上部にOktaプラグインの「インストール」ボタンが出るのでクリックします。

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「Chromeに追加」をクリックしブラウザにプラグインを追加します。

Chrome、Edge、Firefox、Safari、Internet Explorer などの主要なブラウザに対応。
※モバイルには非対応。

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ダッシュボード上でBoxアプリケーションをクリックし、パスワードを入力します。

次回以降、ユーザー側でのパスワード入力が不要になります。

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サインインクリックすると、ログインページ表示後に自動でアカウント情報が入力さます。

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Boxへのログインが完了します。

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終わりに

SWAを使うことで、SSO機能を持たない既存のシステムなどに対しても簡易的なSSOを実装し、パスワード管理の一元化、利便性向上が期待できます。

SAMLなどのSSOの規格ではなくあくまでもID/パスワードの代理認証の仕組みですので、Webアプリケーション側の仕様によってはカスタマイズが必要だったり、実装が難しい場合もあります。

レガシーアプリケーションのID統合が課題にある中で、一つの手段として考えられるかなと思いますので、ぜひOkta独自の機能として覚えていただけたら幸いです。


※本ブログの内容は投稿時点での情報となります。
 今後アップデートが重なるにつれ正確性、最新性、完全性は保証できませんのでご了承ください。

著者紹介

SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第4技術部 2課
小野 詩織