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VMware Advanced Cyber Complianceで考える、VCFのセキュリティ・運用・復旧

仮想化
2026.08.30

これまでのインフラ運用について

仮想インフラの運用といえば、どのようなものを想像されますか。

これまでの仮想インフラの運用においては、主に仮想マシンやホストが継続して稼働していること、CPU / Memory / Storageなどのリソース管理、障害発生時のトラブルシューティング、バックアップや災害対策など、「安定した稼働」というのが重要視されてきたかと思います。そしてこれらはもちろん、今でも重要視されるべきものです。私もお客様との打ち合わせの中で、「既存基盤を継続して安定運用したい」といったご要望を毎回いただきます。

一方で、近年のインフラ運用では、もうひとつ無視できない観点があります。
「そのインフラは安定して動いているだけでなく、安全な状態なのか?」
という観点です。この観点でお客様からお問い合わせいただくことは少ないです。

これをみると、まず「Security」が思いつく方が多いのではないでしょうか。ですが「安全な状態」というのは、「Security」が堅牢であるといった点だけで満たされるものではありません。

例えば、構築時には適切な設定だったとしても、日々の運用や設定変更を重ねる中で、少しずつ初期設定値から逸脱して差異が発生していたらどうでしょうか。

または、ランサムウェアなどのサイバー攻撃によってシステムが侵害された場合、バックアップから仮想マシンを復旧できれば、それだけで十分でしょうか。

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これらから考えると「安全な状態」というのは、「Security」「Compliance」「Resilience」の3つが適切な状態を保っていることが必要です。そしてこれらを運用へ落とし込むには、それぞれが独立しているのではなく、一つの統合されたシステムとして運用されることが求められます。

VMware Cloud Foundation(VCF)において、この「Security」「Compliance」「Resilience」という課題に対するAdvanced Serviceとして提供されているのが、VMware Advanced Cyber Compliance(ACC)です。

本記事では、従来の運用だけではない、今求められている運用とは何かを整理しながら、ACCが持つ継続的なコンプライアンス管理と、ランサムウェアを想定したサイバーリカバリー機能についてご紹介していきます。

継続的なコンプライアンス監視と修復

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セキュリティ・ポスチャー管理

VCF OperationsからVCFフリート全体のコンプライアンス評価を実行可能です。CIS、DISA、PCI-DSS、VCF Security Guidelinesなどの業界標準のベンチマークに準拠しているか、リアルタイムでのスキャンが可能です。また、ワンクリックで修正操作を実行して、希望のベンチマークへ準拠した構成を取ることもできます。

VMware Saltによる構成ドリフト対策

VMware Saltは、様々なゲストOS(Linux, Windows)に加え、VCFの主要コンポーネントであるvCenter、 ESXiホスト、NSX、vSAN、VCF Operationsなどに対して、構成ドリフトの検知と自動修復を実行することができます。


ACCの「Compliance」に関する機能において重要なのは、「監視対応を楽にする機能」ではないという点です。VCFのコンポーネントに対して、コンプライアンス監視だけではなく、VMware Saltによる修復まで一括して実施できます。すなわち「コンプライアンス準拠状態を維持できる」ことが最大のメリットであると考えています。


強力なCyber & Disaster Recovery

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Disaster Recovery

ACCのDisaster Recoveryでは、最短1分のRPOに対応することで、ミッションクリティカルな要件への対応も支援できます。数千台のVMを対象としたエンタープライズ規模のリカバリに対応し、大規模なVCF環境もサポート可能です。また、スクリプトを使用してポリシーをカスタマイズすることで、固有の要件や業界固有の要件にも対応させることができます。

Cyber Recovery

ランサムウェアによって侵害された環境から、安全性を考慮しながら効率的に復旧するための機能を提供します。復旧ワークフローにはEDR(Endpoint Detection and Response)が統合されており、リカバリポイントからマルウェアを特定し、その除去に活用することができます。また、オンプレミスVCF環境に構築された隔離されたClean Room(Isolated Clean Room)を展開することができ、安全な環境で復旧処理を実施できます。


従来のDisaster Recoveryでは、災害を物理的な問題と認識してきました。これは電源喪失や自然災害などによるデータセンタ喪失などが挙げられます。しかし現在ではこれに加え、ランサムウェアの被害という新たな災害が発生しています。このランサムウェアの被害から復旧するための手法は、従来の災害復旧とは大きく異なります。
ACCを導入することで、従来の災害に加えて、ランサムウェアの被害からの迅速な復旧を支援でき、企業の「Resilience」を強固に保つことにつながります。


まとめ

ランサムウェアなどのサイバー攻撃が活発化する現在では、仮想インフラが「正常に稼働している」だけでは足りません。「安全な状態を維持できている」ことも求められてきています。
Advanced Cyber Complianceは、「Security」「Compliance」「Resilience」をVCFの運用の中に最適に組み込むことができるAdvanced Serviceです。今後のVCF環境をどう守っていくか、本ブログが検討するきっかけになりますと幸いです。

著者紹介

SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第1技術統括部
第1技術部 1課
大塚 亜人夢 - Atomu Otsuka -

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