HCI(Hyper Converged Infrastracture)とは?
従来の仮想化インフラは3Tier型(サーバ、SANスイッチ、ストレージ)での導入が一般的でしたが、近年注目を集めているのがHCIです。HCIはSDS(Software Defined Storage)の技術を用いて共有ストレージ及びSANスイッチを排除した垂直統合型仮想化基盤です。
HCIの特徴
■柔軟な拡張性
HCIでは各サーバーに搭載されたCPU、メモリ、ディスクをすべて共通のリソースとして認識します。そのため、運用していく中でリソースが不足した場合はサーバーを1台追加するだけで不足したリソースを補うことができます。初期構成では必要最低限のリソースで導入し、必要な時に必要な分だけサーバーを増やすという運用が可能となるため、初期投資を抑え、無駄な投資を防ぐことができるのです。
■簡易な運用
HCIのメンテナンスは専用の管理ツールから実施し、オンライン状態を維持しつつ任意のサーバーをクラスタから分離させることができます。そのため、業務を中断することなく各サーバーのアップデート等の作業を実施できます。また、ノード増減のタイミングでデータのバランシングが実施されるため、データ移行を考慮する必要もありません。
■物理的なスペースの確保、ランニングコストの削減
複雑な構造をもった外部ストレージを排除したことによりシステム構成がシンプルになり、大幅な省スペース化を実現しています。そのため、物理的なスペースの確保に加え、電力や空調費用の削減など月々発生するランニングコストを削減できます。
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著者紹介
SB C&S株式会社
C&S Engineer Voice運営事務局
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