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ライブマイグレーションとは

仮想化
2019.11.26

ライブマイグレーションとは?

別名ホットマイグレーションとも呼ばれ、ホスト(物理サーバー)上で動作中の仮想マシンを、OSやソフトウェアを停止させることなく別のホストへ移行する技術を指します。従来、仮想マシンを別のホストへ移行する際は、OSやソフトウェアなどの動作を完全に停止してから行うのが常識でした。移行前後において、仮想マシン上で動作するソフトウェアの整合性を維持することが難しいのが主な理由のひとつでした。 しかし、近年のハードウェア・ソフトウェア両面における技術の進歩が、動作中のソフトウェアの整合性を維持し、サービスを停止させることなしに、仮想マシンが物理サーバー間を自由に行き来することを可能としました。これがライブマイグレーションです。厳密には数ミリ秒程度の停止がありますが、ごく短い時間であるため、ネットワークセッションなど外部とのやりとりが絶たれることはほぼありません。

実際にどんな場面で活躍する?

例えば、仮想マシンによるサービスを提供しながらホストのメンテナンスを行いたい際などに活躍します。メンテナンス対象のホストから他のホストへ、サービスを停止させずに仮想マシンを移行し、メンテナンス完了後にまた元のホストへ戻すといった運用が実現できます。この利点は、サービスレベルの向上に大きく貢献します。 また、負荷の高いホストから他の余裕のあるホストへ動的に仮想マシンを移行することも可能です。各ホストの負荷状況を監視し、状況に応じた完全自動でのバランシングを行う機能を利用することで、リソースの有効活用にとどまらず、運用効率化の観点でも大きなメリットを得られます。

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