こんにちは。SB C&Sで九州/中国地区で技術支援を担当しています、萩原です。
弊社にもNutanixに対応したHPEのハードウェアDXシリーズが到着しました。
今回は、HPE DXシリーズの実機を元に製品の紹介致します。
HPE DXシリーズについて詳しく知りたい方は「Nutanixに新しい仲間 HPE DXシリーズのご紹介」をご覧下さい。
外箱・外観
DXアプライアンスは、HPEのProLiantがベースとなっています。そのため、外観はProLiantと何も変わりません。
▼弊社に届いたDX360-4LFF
▼エンブレムは、DLではなくDXと表示されています。
▼本体もProLiantをベースにしているため、随所にHPEのハードウェアとしてのこだわりを見ることができます。
パワーオン動作
まずは、パワーオンして画面を確認してみます。
DXモデルは、ProLiantのカスタマイズモデルのため、BIOS画面でもDXと表示されます。
▼起動時のBIOS画面
▼BIOSの設定も通常通り行えます。表示されるモデルもきちんとDXで表示されます。
DXシリーズは出荷時点から、AHV及びCVMがインストールされた状態で出荷されます。
そのため、起動するとすぐAHVが起動します。
▼AHV起動の様子
初期セットアップ(Foundation)
AHV及びCVMがあらかじめ導入済みのため、そのままJavaアプレット版Foundationを実行することで、短時間でNutanixクラスターを作成することが可能です。
▼Foundaion画面から、すぐにノードを検出、そのままセットアップが可能です。
Prism画面
Prism画面も今までのNutanixと何も変わることはありません。モデルがHPE DXになっていることがわかります。
DXシリーズは、NXモデルなどと同様にハイパーバイザーとしてAHVとESXi、Hyper-Vをサポートしています。
▼AHVでのPrism画面
▼ESXiでのPrism画面(さらに日本語表示)
HPE DXモデルだからといってNutanixのセットアップ方法や利用方法は何も変わることはありません。
いままでのNutanixのスキルをそのまま利用することができます。
HPE DXの特徴
Nutanixの特徴はソフトウェアでハードウェアごとの差異を限りなく吸収し、どのようなプラットフォームであっても同じ操作感や感覚で管理できることが特徴です。
これはNutanixのメリットでありますが、Nutanixが対応する数あるハードウェアプラットフォームの中でHPE DXシリーズを選択するメリットは何でしょう。
それは、ハードウェアとしての実績と信頼になります。さらにハードウェアを管理するためのツールが整っていることが特徴です。
その1つには、ハードウェアの状態を管理できるiLOの存在。さらに、クラウドを活用したハードウェアの故障予兆機能でハードウェアの故障トラブルを未然に防ぐInfoSightを利用することができます。
▼ProLiantの状態の確認や設定ができるWEB画面、iLO。画面コンソールもこのiLOから操作可能です。(iLO Advancedライセンスが標準搭載)
またHPEの特徴であるInfoSightもDXモデルで利用可能です。
クラウドサービスであるInfoSightならではのリモートからの監視機能もHPEの他製品同様に利用できます。
▼ダッシュボードで各DXのノードをまとめて管理・監視できます。
▼ハードウェアの状態などを確認可能
まとめ
HPE DXシリーズは、Nutanixのセットアップ方法やPrismの使い方・LCMによるファームウェアアップデートなど、通常のオペレーションは今までのNutanixと何も変わることはありません。
DXシリーズは、HPE ProLiantベースのため幅広い構成が可能であること、日本全国幅広い保守エリア、そして、iLoやInfoSightといったハードウェアの状態を監視・管理できるツールが整備されていることが特徴的です。
DXモデルをリプレース時には、利用していたNutanixのAOSライセンスをそのまま持ち出して新しいDXモデルで継続利用することも可能です。ライセンスも無駄にすることなく、Nutanixを継続的に利用することができます。
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著者紹介
SB C&S株式会社
ICT事業本部 技術本部 第3技術部 2課
萩原 隆博 - Takahiro Hagiwara - (Nutanix NTC)
HCIを中心とした仮想化とMicrosoft 365のプリセールスエンジニアを担当しています。
Nutanix Technology Champion 2018-2024