皆さま、こんにちは。
前回の第2回では、Merakiの特徴と利点についてご紹介しましたが、Merakiブログ第3回では、その特徴や利点を踏まえてどのようなお客様にマッチするのかについてと、Merakiのライセンスについてご紹介します。
・Merakiのターゲット
前回ご紹介しました「豊富なラインナップ」や「全てクラウド管理」出来る点から、下記のようなお客様にマッチするのではないでしょうか。
■多拠点展開をするお客様
拡張性に優れおり、例えば何千拠点という単位でも問題なく提供が可能です。
前回ご紹介したようにNW機器の作業担当者が現地に行く必要がありませんので、コストを削減しつつも導入スピードが格段に速くなります。
■ネットワーク専任の管理者が少ない、もしくはいないお客様
専門知識がなくても利用可能なよう設計されたGUIのため、運用者に必要となるスキルセットが抑えられている特長があります。
■小売飲食業などの店舗をもつお客様
詳細は今後の連載で改めてご紹介しますが、Wi-Fi端末の位置情報を自動分析し、来店者数、滞在時間などマーケティング情報を提供する機能など、店舗をターゲットとした機能を多く持っています。
2つ目の「ネットワーク専任の管理者が少ない、もしくはいないお客様」についてですが、初めてMerakiでNW製品に触れる方にとっても「使いやすいGUI」になっています。
上記はダッシュボードにログイン後のTOPページメニューとなりますが、各カテゴリにマウスカーソルをあわせますとサブカテゴリが表示され、
「ログやステータスなどを確認したいときには、【監視】のカテゴリを見ればいいんだな」
「機器の設定を変更したいときは、【設定】のカテゴリを見ればいいんだな」
というのが直感的にわかるようになっており、従来のNW機器のように「長いトレーニングを積まないと扱えない」といったイメージを覆すものになっています。
またGUI設計はどの製品においても基本統一されておりますので、運用やトラブルシューティングの担当者からすると、とても助かるのではないでしょうか。
上記は一例となりまして、各製品ごとのGUIもとても分かりやすいものになっておりますので、今後の連載ではGUIにも注目してもらえますと嬉しいです。
良い点ばかり書いてきましたが、逆に「こういったニーズには向かない」という一面もあります。
例えば、「あらゆる環境に対応できるよう、機能を満載している製品が欲しい!」というお客様には向かない可能性があります。
これは極端に多い機能はそのまま必要なスキルセットの上昇を意味しており、Meraki の目指す「使いやすさに特化してOPEXを削減する」という目標に反するためです。
Meraki自身も「8割の利用者が、これで十分だと思ってくれるだけの機能を搭載する」と公言し、ミッションステートメントとして「Simple IT」を掲げています。
実際にどんなユーザーが利用されているのかさらに気になる方は、Merakiの公式サイトにて導入事例が公開されておりますので、併せてご覧頂ければと思います。
https://meraki.cisco.com/customers/?language=ja
・ライセンスについて
次にライセンスについてです。
ライセンスについても各製品ごとに種類はあるものの基本シンプルなライセンス体系になっており、「デバイス1台に対してライセンスは1つ」という考え方です。
デバイス数が多くなったり、拠点数が増えたりしますと、ライセンス管理にもかなりコストをかけているお客様もいらっしゃいますので、これもMerakiのメリットの一つと言えるかもしれません。
また、ライセンスの考え方が大きく分け2種類あります。
■co-termライセンス
オーガナイゼーション(= 組織)内でライセンスの有効期限が統一された方式です。
■per-deviceライセンス
デバイス毎にライセンスの有効期限を管理する方式です。
この2種類からお客様にあった管理方法を選択いただけます。
今回は以上となります。いかがでしたでしょうか。
次回からは、いよいよMerakiの各カテゴリごとの製品を紹介していきますのでお楽しみに。
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著者紹介
SB C&S株式会社
技術本部 技術統括部 第2技術部 1課
矢野 隆規